【山  名】   岩国山 
 【標  高】  277.8m
 【場  所】  山口県岩国市
 【登  頂】  H24.2.20(月) 快晴
 【アクセス】  国道2号線→錦帯橋入口信号→錦川河川敷駐車場
 【行  程】




 ○登山口11:10→竹林11:19→岩国山山頂へ1400m11:26→海島花火店分岐11:40→
 岩屋観音分岐12:01→反射板12:03→最上位稲荷大神霊12:06→分岐12:09→直下分岐12:11→
 山頂12:13−12:16→四差路12:19→鉄塔12:20
 ○鉄塔13:48→下山14:42             
  *ゆっくりのコースタイムです
 【情  報】  駐車場:錦川河川敷 
 【メンバー】  同道二人
 【過去記録】  H14.11.9



   

                             【概   要】                           

 岩国山は錦川を挟んで岩国城山と対峙する里山ですが、城山に比べて地味で知名度が低いようです。しかし各所には竹の杖が多数用意されており、地元の人に愛されている裏山であることが察せられます。
 山頂からの展望はほとんど期待できませんが、少し下った鉄塔からは素晴らしい眺望を楽しめます。さしたる難所もない落ち葉を踏んでの道は実に快適なトレッキングコースでした。

○ JR岩国駅前を通過して錦帯橋入口信号で国道2号線から別れ錦帯橋を目ざします。右手に椎尾八幡宮を見送って錦川の河川敷にある駐車場に駐車しましたが、この時期でも県外ナンバーが見られました。駐車地から来た道を引き返し、椎尾八幡宮の入口から高い階段を登ると節分祭の赤い幟が立つ拝殿の前に出ました。

○ 椎尾八幡宮拝殿の左に神社の広い駐車場があります(閑散としていましたので了解を得れば利用できるかも)。駐車場を進むと左手にテニスコートがあり狭い車道も上がって来ています(帰路はこれを利用しました)。ここに椎尾八幡宮駐車場の表示板と献灯と書かれた燈篭、山火事注意の木柱があり細いコンクリート道が登っています。他には特に登山口の案内はありませんがここが登山口となります。

○ 登山口から登るとフェンスがありますので、左折して舗装路を進みますがすぐに急な階段になります。階段から見下ろすと錦見浄水場が広がり、その先には岩国の町が見えています。階段から先は狭い地道になり右手はコンクリート柱に虎ロープが張られた高い崖です。少し進むと金網のフェンスになり真下には青く水をたたえる浄水場が見えます。

○ 駐車場から9分ほどで竹林に入りますが、これを抜けると快適な尾根道となります。登山口から16分で右手の樹幹に「山頂まで1400m」の案内表示が掛けられていました。これを過ぎる辺りから落葉樹主体の明るい実に快適な道が続き、ときおり樹間から左手に岩国城や錦川が望めますが既に城を見下ろす位置まで登っています。

○ 1400m表示から14分で右手から「海島花火店」と書かれた道が合流しました。ここからもアベマキの大樹が街路樹のように並ぶ快適な尾根道は続きます。ひこばえが成長したのでしょうか、何本にも幹別れした樹幹が珍しく思われます。

○ 花火店分岐から20分で竹林があり右手から道が合流します。「亀石をへて岩谷観音へ」の案内表示がありますので、少し下ってみましたが展望は今ひとつでした。この先2分で右手にフェンスに囲まれた反射板があり、南岩国方向に視界が開けています。

○ 反射板からすぐ先に周りが開かれコシダの茂る小広場がありました。この先にまた小木と竹の混合林があり、抜けて3分の所に石造りの「最上位稲荷大神霊」のがあります。  

○ 祠から3分で分岐がありますが、「山頂は右道」の表示に従います。分岐から2分でまた分岐ですが、右は巻き道と思われますので、ここは直進の急坂を登ります。一登すると開けた山頂に到着しました。

○ 岩国山の山頂は三等三角点が置かれ、何かの基礎と思われるコンクリートの遺構があます。手書きのプレートが架かった山頂は明るい雰囲気ですが、周囲は樹木に囲まれ展望はわずかに南東方面の岩国基地方面が望める程度です。

○ 情報に従い山頂から東方向に緩やかに下ると3分ほどで四差路に出ました。新旧の案内表示がありますが、それによると右手に下れば岩国工業高校・西岩国駅方面に、左手は大谷・関ヶ浜・大竹方面となっています。直進は鉄塔とありますので進むとものの1分もしないで鉄塔に到着しました。鉄塔から先も良い巡視路が下っており、樹幹に「一の滝寺」と書かれた案内表示が掛けられていました。

○ 鉄塔からの眺望は山頂からの展望を補って余りある素晴らしいものです。
 北側に馴染みの忠四郎山、大鉢山、傘山、経小屋山、極楽寺山、そして大茶臼山の電波塔も見えます。宮島弥山の右手には絵下山など呉の山々が連なります。宮島の寝観音も普段とは逆の方向から眺めます。北西には雪を抱く羅漢山や芸北の山も。東側は鉄塔前の木立に視界を遮られますが大黒神島、東能美、倉橋島などが展開します。視界を近づければ木立の左に大竹市、和木町、右手に岩国市街と岩国基地さらに周防大島が見えています。和木町の蜂ヶ峰総合公園やゴルフ場も手に取るようです。目をこらすと瀬戸内海の先に冠雪し白く輝く四国の山も遠望できました。

○ 不順な天候続きでしたが久々の好天に恵まれ、心ゆくまで展望を楽しんだ後は往路をたどり下山します。途中、亀石の分岐を少し下ってみましたが展望は今ひとつでした。そのまま下ればよいのですが、長い舗装路歩きになりますのでまたの機会に譲ります。

○ 椎尾八幡宮駐車場からは八幡宮の方へは進まずテニスコート脇の車道を下りました。車一台分ほどの道は最初は大変な急坂で、坂が終わった辺りで直角に左折します。ここには椎尾八幡宮への案内表示が出ており前方にバス通りが見えています。進入口には後藤産婦人科の案内板が架かっています。
   
                                                        広島里山紀行 記





 

     

     
         河川敷から岩国城と錦帯橋を               椎尾八幡宮です

     

     
          駐車場の先が登山口です            フェンスの先の階段を登ると

     

     
           右手は高い崖になり          錦見浄水場と岩国市街が見渡せます

     

     
           最初の竹林を抜け           山頂まで1400mの案内をみて

     

     
           木立越しには岩国城が            落葉の明るい登路です 

     

     
            アベマキの奇樹も         この辺りから少し斜度が増します          

     

     
          花火店分岐、ここは直進します            

     

  
 
             静かな山歩きが             いつか見た蒼い空

     

     
             亀石の分岐です      分岐の先の反射板。南岩国方面に眺望が 

     

     
        最上位稲荷大神霊の祠を過ぎると         山頂直下の分岐です。直進を

         
                        三角点の置かれた岩国山の山頂 

              
                         展望は岩国基地方面に開けています
 
    

    
       この辺りの山で見かける手製プレート      四差路、鉄塔は直進です   マウスを乗せると

    

          
      北方向。左手に経小屋山、中央に宮島             南東方向には岩国基地    

鉄塔からの眺望
北西に羅漢山。北側に忠四郎山、大鉢山、経小屋山、宮島弥山。東から南に大黒神島、東能美、倉橋島、岩国市街、周防大島。

パノラマスクロールはこちら


     

     
                下山路です           快適なプロムナードが続きます 

     

     
          錦川と錦帯橋が見えています         下山しました。中央に椎尾八幡宮が 


 
     
     
 
      ウォッちず」はこちらへ   
     この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
      及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号) カシミール3Dで作成し加筆したものである。

 

       


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