山  名   岩国山 源氏山(水晶山) 平家山 
 標  高  277.8m 150m 165.1m
 場  所  岩国市 
 登  頂  H26.3.27 
 アクセス  JR五日市駅→JR岩国駅→JR西岩国駅 
 コース  ○西岩国駅9:28→岩国工業高校前分岐9:49→四差路分岐10:46→鉄塔10:48−10:53→岩国山10:55
 ○岩国山11:02→桜ケ峠11:36−11:37→源氏山登山口11:55→山頂12:01
 ○山頂12:44→沢分岐12:58→平家山山頂13:19
 ○山頂13:25→下山口13:42 
 メンバー  美16名 
 過去記録  H24.4.9

 

                                【概 要】                                 
  岩国山は錦川を挟んで岩国城山と対峙する里山です。山頂からの展望は良くありませんが少し下った鉄塔からは素晴らしい眺望を楽しめます。源氏山(水晶山)は風化花崗岩のまさ土を敷き詰めた平坦地で、展望も良く経小屋山、宮島弥山、能美島などの島々と岩国市街地が望めます。平家山は露岩が重なる山頂部からの展望が大変素晴らしく、眼下に市街地を見おろし、その先には穏やかな瀬戸内海が広がります。
   平家山と源氏山は地図上に名前もありませんが、 標高と山のすばらしさは比例しないの典型と云えます。今回は西岩国駅を起点に国工業高校前から岩国山、源氏山、平家山と縦走するコースでした。

○JR西岩国駅9:28〜登山口(水行修業道場)10:16
 岩国駅からは岩徳線、錦川清流線とも連絡が悪いため市バスいらすけ号で西岩国駅に向かいました(乗車料は180円)。レトロ感あふれる洋風建築のJR西岩国駅は「ふれあい交流館西岩国」の看板が架かっていました。正面玄関の装飾は錦帯橋をモチーフにしたデザインとか。
 西岩国駅の前から国道2号線に向かい錦見5丁目信号機で岩国中学校、岩国工業高校をめざします。駅から20分ほどで岩国工業高校前 に到着しました。ここには3体の地蔵尊が置かれていて、岩屋観音を経て山頂に向かうコース(左折)と岩屋観音東参堂の前を通り谷を詰めて山頂に向かうコース(直進)の分岐点になります。
 当初の計画では岩屋観音コースの予定でしたが、地元の方の話ではルートが分かりにくい上、工事もあるとのことで勧められた谷を詰めるコースに変更しました。
 岩国工業高校前から直進して岩屋観音東参堂の前を通り、5分ほどで最終民家前の空き地に到着しました。
 服装調整の後に岩国山に向かいます。コンクリート舗装された谷川沿いの狭い道を進み明るく手入れされた竹林を抜けると、岩屋観音の水行修業道場 の看板があり、地面に岩国山の案内表示が置かれていました。最終民家からは10分でした。

○登山口10:16〜岩国山10:55
 ここからは山道になり2分で支尾根に出ました。右手にも良い道が延びていますが左に登り、3分ほど先の分岐で右に14鉄塔への巡視路を見送ります。落ち葉の積もる心地よい道を進み左手に鉄塔を見ると巡視路分岐から6分で鉄塔跡の石垣が現れました。 
 益々斜度を増した登路を喘ぐと石垣から20分ほどで突然という形で主尾根の四差路分岐 に出ました。岩国工業高校前分岐からは約1時間でした。
 ここにはマツ樹幹にプレートが架けられており左折すると岩国山、右折すると展望鉄塔を経へて桜が峠へ下る道、直進すると桜ヶ峠への道(今回コース)が分岐します。
 ひとまず右折してすぐの展望鉄塔 に向かいます。鉄塔からは北側に忠四郎山、大鉢山、傘山、経小屋山方面、北東側には宮島弥山の右手前に和木町の蜂ヶ峰総合公園、東側は大黒神島などが見られます。木立の左に大竹市、和木町、右手に岩国市街と岩国基地さらに周防大島も見えています。
 展望を楽しんだ後は四差路分岐に戻り岩国山に向かいました。2分ほどで三等三角点の置かれた岩国山の山頂です。

○岩国山11:02〜桜が峠11:36
 岩国山の山頂は平凡で展望はわずかに南方面にのみ開かれ、岩国市街と岩国基地を望める程度ですが西側には樹間から岩国城も見えました。
 眺望の少ない山頂を後にして、再び四差路分岐に戻り表示通りに左折します。2分ほど下ると桜が峠分岐 で直進は和木町(大谷・関ヶ浜)で右折は桜が峠の案内表示がありました。
 右折して桜が峠に向かいますが、ここからは鉄塔と鉄塔を結ぶ尾根の道となります。分岐から2分で最初の鉄塔、さらに起伏の少ない明るく快適な尾根道を下ると10分で2番目でここからは錦川河口方面の展望が得られます。次第に急になった道を10分下ると3番目の鉄塔 です。辺りは切り開かれており、やや低い位置からの岩国市街地が広がります。
 3番目の鉄塔から2分で分岐です。桜が峠は左折ですが右の水平道に寄り道すると、ここからも市街地方面の眺望が得られました。このコースは尾根を下る快適な道に加えて眺望にも優れています。
 分岐に戻りやや急な道を2分ほど下ると舗装路林道大谷線の桜が峠 に出ました。四差路分岐からは30分ほどの時間でした。 

○桜が峠11:37〜源氏山(水晶山)12:01
 桜が峠下山口の向かい側にはがひっそり立ち地蔵尊が置かれていました。お堂背後から大谷峠に通じる山道は既に廃道化しているようですから林道を進むことにします。大きく迂回する林道を谷に下りショートカットして林道に出ました。
 林道を5分ほど下り大谷集会所手前で右折すると2分ほどで大谷峠の採石場に出ました。峠の右高台には地蔵尊があります。峠の左手にある山道に入ると3分で源氏山登山口 が右に上がっています。案内表示はありませんがテープがありました。
 右下に採石場を見ながら露岩の平坦な道、続く滑りやすい露岩帯を過ぎるとすぐ左手に展望地高台があるので寄り道します。目の前に源氏山の山頂が見えました。展望地高台から1分で山頂に到着で、大谷峠からはおおよそ10分でした。

○源氏山(水晶山)12:44〜平家山13:19
 四等三角点が置かれた山頂は風化花崗岩のまさ土を敷き詰めた平坦地で絶好の休憩地です。眺望も良く北方向には経小屋山、東には宮島弥山が顔を覗かせ、東方向には大黒神島、能美島、南方向には岩国市街地が望めます。西方向には鉄塔の先にこれから向かう平家山が三角錐形の美しい山容を見せています。
 次の目的地の平家山への下山は目の前の鉄塔をめざします。山頂の岩から左右に分岐する道はどちらでも良く今回は左の道を選びました。ただすぐ先で右に方向を転じる所をうっかり通り過ぎたため引き返す羽目に。引き返して鉄塔のコンクリート土台を回り込みました(山頂の岩から右に下ると鉄塔の右に出るのでこちらが分かりやすいと思います)。滑りやすい道を2分ほど下ると下山路で唯一市街地と平家山が望めました。鉄塔から7分で大谷峠と室の木町を結ぶ山道に出ました。すぐ先が平家山への分岐で、右の谷に下り丸太橋 を渡ります。
 この先は小沢沿いの悪い道を登りますが、心配した前日の雨の影響もなく無事に通過できました。ウラジロの茂る谷を詰め滑りやすい急な道を登ると、沢分岐から15分ほどで尾根の鉄塔 に出ました。鉄塔からは南岩国方面の市街地や間近の岩国山が望めます。 
 ここからは起伏の少ない尾根伝いに1、2分間隔にある三基の鉄塔を越えて進みますが、鉄塔の先に平家山が見えてきました。一登りすると露岩の重なる平家山の山頂です。源氏山からは35分ほどでした。

○平家山13:25〜下山口13:42
 平家山は岩国市の背後に位置する典型的な里山で山頂部は露岩が重なります。スペースは狭いものの展望は大変素晴らしく岩国城山、岩国山など山口県の山並みを背後にし、眼下に市街地を見おろしてその先には瀬戸内海の多島海美が展開します。
 展望を楽しんだ後は下山ですが、下山路は市街地の方向に急降下します。直下から振り返ると崩れんばかりの岩が重なっていました。2分ほどで岩魂がある平坦部ですが展望はありませんでした。ここから岩の脇を下って2分で展望の大岩に出ると前方が開けて市街地が広がっています。この岩を巻くとコシダの茂る滑りやすい道が下ります。
 展望の大岩から5分足らずで分岐点 に出ました。左折は観音堂手前に出て麻里布中学校へ向かうルートですが、今回は右折の道を選びました。分岐の先でから林に入り3分で左手上方に見える民家の方に登ると室の木町の団地(室の木町2丁目15)に出ました。
 ここからは麻里布中学校の前を通ってJR岩国駅まで2kmの道を歩くことになります。
                                                      広島里山紀行記



 
岩国駅〜岩国山   

 

 
9:10 岩国駅からいちすけ号で西岩国駅へ  9:28 レトロな感じの西岩国駅バス停で下車し 

 

 
9:49 岩国工業高校前を直進します
    左折は岩屋観音コースです 
10:02 最終民家の脇を進みます 

 

 
谷沿いに進むと手入れされた竹林が  10:16 岩屋観音の修行道場から山道に 

 

 
10:18 支尾根に到着です  10:28 鉄塔跡の石垣を見送ります 

 

 
気持ちの良い登山道ですが  道は意外に急です 
 
    
10:66 主尾根の四差路分岐に到着しました  分岐には新旧の案内があります 

                    
          尾根を下るとすぐに展望の鉄塔があります。北東方向に広島方面と宮島が望めます 

                
                    南方面には市街地と錦川中州の空港などが 
 
岩国山〜桜が峠   

 

 
10:55 岩国山に到着  11:00 山頂から桜が峠に向けて下山です 

 

 
11:04 再び四差路分岐の戻りました
    桜が峠は左折、右手から登ってきました 
11:06 桜が峠への分岐。直進は関が浜コース

 

 
尾根の快適な道が下ります  11:08 最初の鉄塔に着きました  


 
穏やかな尾根の道が続きます  11:18 第二の鉄塔からは錦川河口方面が
   

Hiroshima Satoyama Kikou


  
                      11:29 開かれた第三の鉄塔からは展望が得られます     
   

 

 
11:34 分岐を左折します。右折すると展望が得られます  

             
                 展望地からの眺望、梅ヶ丘団地や大応山が  
   
桜が峠〜源氏山(水晶山)   

 
 
11:36 桜が峠に下山しました  下山口です 
   
下山口の向かいにはお堂があります 11:42 お堂の前を下り林道へ 

 

 
11:47 大谷集会所手前で源氏山へ  11:52 大谷峠から源氏山に向かいます 

 

 
11:55 源氏山への登山口です  11:57 まさ土の斜面を登ると 

 
 
12:01 源氏山(水晶山)の山頂に到着しました   


           
 

               
            山頂からは経小屋山方面が。宮島が少し顔をのぞかせています  
 

        
                   岩国市市街地の方にも大きく開け 
 
源氏山(水晶山)〜平家山   

 

 
12:44 平家山に向かって鉄塔を目標に下山です
   (ここは画面右手から下る方が分かりやすい) 
12:50 少し迷走して改めて鉄塔横から  

 

 
下山路から平家山が見えています  12:58 沢に向かって下ります。少し分かりにくいかも
     直進は室の木町に出ます 

 

 
小沢沿いの道を登ります  13:12 尾根に出ると最初の鉄塔があります 

 

 
13:15 三番目の鉄塔をくぐり  13:19 平家山に到着です 
   
平家山〜下山口   

 

 
13:19 狭い露岩の山頂からは素晴らしい展望が   


               
   
   

 

 
13:25 下山です  市街地を眼下に下山は急です  

 

 
振り返る山頂は岩が重なり  13:32 奇岩の先に広がる市街地を 

 

 
コシダの茂る道は急落します  13:39 分岐は右に下りました。 

 

 
13:39 団地の最深部(室の木2丁目)に出ました    

 
 

                 
                  

                    
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