【概 要】
○ 陶ヶ岳は以前単体で登ったので、今回は火の山から縦走を試みた。
○ 火の山連峰は名田島開作の東に独特の山容を誇る人気の山である。連峰は陶ヶ岳
230m・火の山 303.6m
・亀山
300mを中心に計7ほどの鋸歯状の花崗岩ピークにより構成される。山口大学の武田教授によれば、
この独特の山容は山麓側の粗粒花崗岩に対して山頂部が風化・侵食しにくい細粒花崗岩で形成されている
ためだという。
○ 火の山は県道小郡秋穂線の新開作バス停で下車して、南若川を渡った華光寺境内が登山口である。境内
の左に回り最初はクモの巣を払いながらも穏やかな道が続く。次第に高度を上げるに従い、道しるべ地蔵
・役行者・夫婦岩・三宝荒神の石碑を見送って登ってゆくが急坂にはロープ張ってある。とくに夫婦岩前
後は危険ではないが岩場となっておりハシゴも用意されている。最後を直登すると山頂につく。
○ 火の山の山頂はあまり広くはないが石鎚神社の石祠があり展望も良好である。北には新山口駅から禅定
寺山などの展望を、西には南若川が椹野川と合流し名田島開作の中をゆるやかに下り、南には梅ノ木山と
その先に亀山が見える。
○ 亀山へは岩稜を下りて行く。鞍部に下りてロープの渡された急な斜面を登り返すと梅ノ木山のピークに
着く。左手に広場があり火の山方面を望んだ。亀山を目ざしロープの掛かった急斜面を下り登り返すと遠
下山のピークに着く。火の山・亀山の眺望が得られるが、とくに火の山の岩峰が印象的である。
○ 遠下山を下って急斜面を登り返し穏やかな道を進むと、左手からセミナーパークからの登山道が合流す
る。少し進むと亀山の山頂。山頂からは少し霞んでいるが東に勘十郎岳、大海山、南に秋穂の串山連峰が
望まれる。
○ 下山は近道コースを避け、亀山下の祠から新道コースを下山する予定であったが、下山路を見落とし、
そのまま仁光寺コース(尾根コース)に下った。新道は祠の手前を左折するらしいが標識は不備。すぐお
かしいと気づいたが、このコースも初めてでありそのまま下山することにしたが、低灌木で快適な岩稜歩
きが得られた。
○ 下山した所は荒れたミカン畑であった。民家の脇を火の山の裾を巻いて林道(舗装切れ後はクロスカン
トリ道合流まで未舗装)歩き。セミナーパーク第5駐車場を経由して県道に出て、北へ進み陶ヶ岳駐車場
に着いた。
広島里山紀行 記
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