【概要】
○ 柳井駅を過ぎ右に病院を見て室積方面に進むと、峠を下る辺りに左に室津半島スカイラインと表示があ
る。室津半島スカイラインは平成10年稜線を結ぶドライブ道路として開通した。表示通りに一車線の道を登
る。対向車もない閑散とした道を道なりに進むと標識があり、左に登り気味の大星山への道と、右に下り気
味の皇座山への道と二分岐する。先ず左に取ると大星山をぐるりと巻いて進む。
就いた所は広い駐車場で、南から南西に大きく開けている。駐車場の北が大星山頂。山口県の瀬戸内側で
は初めての大型風力発電施設である大星山風力発電所がある。
○ 山頂部分には鉄筋の展望台と遊具があって遊園地化している。展望台からは360度の展望と言えるが、
電波塔が林立していて雰囲気を損なう。展望台からの景色は素晴らしく、眼下には多島美の瀬戸内海が広が
る。北西方面に石城山・その奥には熊毛烏帽子岳、北方面には右手奥に氷室岳、その東に高照寺山、手前に
は三ヶ岳・琴石山その奥には銭壺山、東の大島の飯の山から連なる文珠山・嘉納山・源明山が見える。そし
て南方面には皇座山と上盛山がかなりの距離をもって見える。
○ 皇座山へは一旦分岐点まで戻る。表示に従って進むが道は降下して行く。かなり下りると右手に突然山中
とは思えない立派な病院が現れる。病院を過ごし更に下ると峠で2車線の交通量の多い道に出るが、左は柳
井方面であるから右に進む。すぐ左に皇座山へつながる室津半島スカイラインが登っている。道なりに進む
と道が突然2車線になり、左手に広い駐車場が見えてくる。駐車場をやり過ごし1車線に変わった道を進む
と、車止め(今日は開いていた)のある車1台分の舗装林道が入っている。今日はここに駐車して歩くこと
にする。ゆっくり歩くこと10分で車の回転場になり、ここからは未舗装の林道に変わる。
○ 林道は右に切れ山頂を目ざしている。この広場の左から相の浦方面から登ってくる山道があり、手製標識
がある。両側には桜も植樹されそれなりに手入れされているようだ。5分程歩き前方が明るくなると
皇座山
の一等三角点に着く。
○ 山頂は東の大島方面は樹木が茂り展望が得られないが、南の平郡島方面は最近刈り払われてらしく、平郡
島から遠くは四国に至る瀬戸の展望を楽しむことが出来る。風も遮られ休憩に適地だ。皇座山山頂から引き
返し、相の浦への分岐を過ぎ舗装道を道なりに下って整備された駐車場に戻る。左手には白雲稲荷大明神の
朱塗り大鳥居が立っている。駐車場の立派な休憩所を過ぎ少し南側に向かうと、左手にも展望所が設置され
ており、眼下には平郡島が、平郡島の手前左手には上荷内島・下荷内島、平郡島の先には四国の山並みが広
がっている。
○ 展望所を少し戻って南側に続く遊歩道に入るが、遊歩道入口の右手には展望台500mの標識が立ってい
る。未舗装遊歩道を少し登ると左にアンテナを見る。左手に簡単な電波塔を二個所みて、しばらく展望のな
い道を下り気味に進むが、前方が開けてくると左手に立派な二階建て展望台が建っている。ここまでゆっく
り歩いて15分。ここも最近伐採をしたらしく海側に展望が開けている。展望台
に登ると皇座山方面は皇座
山頂や駐車場、白雲稲荷神社の本殿、北東方面には周防大島の嘉納山・嵩山を眺めることが出来る。南方面
の眼下には上関の上盛山が見え、周防大島・平郡島・上関町の長島、四国の山並み、九州の国東半島まで見
渡せる。ここからは思いの外、四国が近く感じられる。まさにお手軽でありながら第一級の展望地である。
広島里山紀行 記
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