【概 要】
○ 大寒だが予想に反し好天となる。JR玖波駅で下車し線路沿い大竹方面に向けて進んでJRの踏切を渡る。
恵川沿いに進み橋を渡って山陽自動車道の高架を目指して進む。高架を過ぎると前方に大歳神社が見えてくる。
神社と玖波5丁目集会所の間の細道が登山口となり指示標識がある。ここからはブロック塀や石組みに挟まれた
民家の間の細道を進む。要所には大竹山の会の案内標識が設置してある。
○ 小さな畑と竹林を抜けると左手に石鎚神社の社務所が見える。右手に石燈籠があり、ここで直進の山道は「行
者堂」コースの標識が出ており、右折すると行場コースで、石段を登り大鳥居を潜ると石鎚神社に到る。今回は、
一旦行者堂コースに進んだが、途中で鎖場を見たくなり引き返して改めて行場コースに入る。石段の登り口に
「霊峰石鎚山(石鎚神社・石鎚本教)神田山教会由緒沿革」と記した説明板がある。
○ 本堂の右側にある建物の右手から裏に回り込み、瓦で組まれた階段を登っていくことになる。本堂の左にも道
があるので、神社の人に確認して右に進んだ。ここは要注意。回り込むとすぐ注連縄の下を通り行場へ入ること
になる。ここからの道はコシダの明るい道となり瀬戸内海を見ながらジグザクに登る。石鎚神社から行場入口手
前の鳥居を潜り、さらに行場入口に着く。
○ 一の鎖からは急斜面となり岩場も多くなるが、足場はしっかりとしている。三の鎖までの危険な箇所には2個
所ほど鎖が取り付けられているが頼ることもないだろう。一の鎖、二の鎖、三の鎖の3箇所の鎖場にも注連縄が
掲げられており、絶対に入ってはいけないとのことだが、ちょっと登れそうにもない。二の鎖を過ぎると樹間に
入る。三の鎖を過ぎると間もなく尾根に出る。
○ 尾根で左手から道が合流するが、これは行者堂コースか?下方に矢印がペンキ書きされた展望の大岩が見える。
まもなくたコシダに覆われた道が合流するが、これは以前登った「西山行」コースなのだろうか。特に案内標識
もないが、しっかりした道である。この尾根からの展望は素晴らしく、北東に経小屋山から呉娑々宇山や鉾取山
などの広島市内の山、宮島、周防大島、銭壺山などの山口県東海岸の山並み、そして眼前に大鉢山と大パノラマ
が展開する。
○ 展望尾根から真砂土の道を登ると5分そこそこで石鎚神社山頂社のある行者山山頂に着く。三角点は社の裏手
で、山頂に立つと北側の眺望が開ける。眼前に傘山が、その右手奥に大峯山、そして阿弥陀山、大野権現などは
見える。前これから向かう玖波槍の大岩が見える。
○ 玖波槍を目ざし行者山の滑りやすい西斜面を下ると、左から2年前、錦龍の滝方面からの登山道が合流する。
この小さなコブを乗り越え急降下し、再度急登すると玖波槍に着く。山頂の大岩の上に立つと、まさに360度
の大パノラマが展開する。低山ながら第一級の展望である。
○ 玖波槍から傘山登山口のある谷和林道を目指す。急坂を下ると雑木林のなかの快適な尾根道となるが、落葉し
ており明るい。コシダに覆われているが道は明瞭で実に快適。ちょっとしたピークを越えるがここからは、行者
山や玖波槍が見える。どんどん進むと356m峰とのちょっとした鞍部に到る。ここからは山の左をトラバース
するが(手製の標識がある)、まもなく林道に出る。ついでに傘山登山口(出口から左に進みカーブした地点)
を覗いてみるが、一台も車が見えない。
○ 林道からは今来た道の右側を下る。ここの分岐は左手が356m峰への登り口、真ん中が来た行者山への道、
右が憩いの森への三叉路である。憩いの森への道を進むが谷部の道で明るさはない。所々荒れてはいるが広い道
である。右手に沢を見るようになるとキャンプ場は近い。突然の形でよく清掃された広場に出る。小屋の青い屋
根が玖波槍から見えていた。広場の案内板の所から、左手に登る道を取る(2年前はこのコースで登った)。
○ 広場から直進すると錦鶏の滝の方に進むことになる。穏やかに登ると展望台への分岐、続いて、今朝確認した
行者山と玖波槍への登山口となるが、今回は西山社へ下るため登山口を左に見送る。
○ 登山口前を直進するとすぐ道が急降下するが、これが西山社への道である。ウラジロの茂る急な道であるが、
しっかりしている。途中、メープル病院などが見えるポイントもある。昔はよく利用されたのであろうか、煙草
吸い殻用の土管が要所に埋め込んである。下って西山社の建物の脇に出る。ここから病院はすぐ。以前はこの西
山社コースを利用した。病院の方から登ってくると来ると、西山社の建物の所に標識があり、行者堂は右に進み
鳥居を潜る。今日のコースは直進する道になるが、憩いの森の標識は見えにくく、道もそれと気がつきにくいほ
どの細道。ここからは病院の前の高架下を潜り、今朝の道を逆にたどる。本日は誰一人会うこともなかった。
広島里山紀行記
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