【概 要】
◎ JR安登駅から右折し、右手に小学校を見て、次いで浄念寺を見送り舗装道を進む。標柱に従い分岐を進むと水子
地蔵、次いでため池を右見る。ここが登山口で舗装路を離れて左の田んぼの石垣に沿ったあぜ道を進む。なお、ここ
には急登のコンクリート道が直進しているので誤らないこと。
○ ここから山道になるが道は手入れされている。まもなく三本松公園手前の舗装道に出る。この舗装道は1台分ほどの
幅だが中切地区から登って更に
馬の背まで続いているはずである。このまま舗装道を進むと弘法寺へ2.3km、膳棚
山5.5kmと表示されている。中国自然歩道経由では馬の背まで1.2kmとなっている。
○ 三本松公園は日本庭園が広がり、「三本松札所1番〜10番」にはお地蔵様10体が並ぶ。この三本松公園には駐
車場も整備されているのでここを登山口とすることも可能。
登山口には野呂山登山道歴史コースの案内板が立っている。三本松公園のすぐ先には十八丁の丁塚があり、この
場所から弘法寺まで1.98kmとされる。「岩地蔵」まで200mの分岐標識を見て過ぎる。
○ ここからは石段の続く急登であり、また岩の転がる悪路である。次いで夫婦休み札所がある。夫婦休み札所を過ぎる
とすぐに13丁の地蔵を右手に見送る。道は自然石により作られた荒れた石段道で一部は水も流れて沢状である。
10丁の地蔵から間もなく空も明るくなり、馬の背への分岐標識がでる。
○ 馬の背50mの標識に従い左折し、緩やかな坂を下りて行くと1分ほどで東屋のある展望地がある。馬の背の展望地
からは東方面に大崎上島・大崎下島・南方面には上・下蒲刈島の展望が広がるはずだが、本日は霞んでいるため本土
側しか見られない。ここには東屋の左横に続く道が下っており、この先まで林道が来て駐車場もあるらしい。
○ 先程の分岐まで戻る。分岐標識には仁王門まで0.4km、弘法寺まで0.9kmと表示されている。登山道は馬の背
分岐を過ぎるとすぐに横木の階段道となり、次いで再び岩の点在する道に戻る。5丁の丁塚を過ぎ仁王門に到る。仁王
門に向かって左側には「かん千音岩札所」の標識がある。
○ 進み左に2丁の丁塚を見送るとその先には正面と左の分岐が現れる。左に向かうと弘法寺と毘沙門岩札所、正面に
は「玉すだれの滝」を経由して弘法寺へ15分の標識を見るが、玉すだれの滝方面に向かって進んで行く。上を見上げ
ると巨岩の岩壁が立錐する先には弘法寺の展望所が見えている。
○ 龍頭岩を眺めて更に先に進んで行くと、左手に玉すだれの滝を見る。水量が少ない滝であまり見栄えは良くないが、
面白い造形である。一帯は札所参りの霊場となっているようだが、林立するスギもかなり倒木被害にあったよで明るい
が、かつては霊場に相応しい雰囲気であったことであろう。ここを登って参拝者の行き交う弘法寺に向かう。スカイライ
ンからここまで、車が多く来ている。
○ 弘法寺からキャンプ場を見送り、広い舗装路を進み氷池の横を行くと広い駐車場のあるビジターセンターに着く。
実は弘法大師堂手前の愛宕神社の左手から上がっていけば、三角点のある山頂 に立てるのだが失念していた。
◎ 下山はセンターを出発し、また氷池の側を下り四差路を直進すると兜岩展望所に到る。ここからの展望もよい。
西にはアンテナの林立する膳棚山が見える。
道は展望台の右手から下っていき、展望台から400m下った地点から右手に「大滑岩」へ0.3km標識を見送りその
先の「桜が谷岩海(がんかい)」へ0.5km標識に従い、分岐を右に取る。
○ 岩海までは遊歩道として整備されており、階段道を下りて行き、階段道は石畳みの道となり道が再び階段道に変わる
と間もなく前方に木道様の橋が現れ、上にも下にも岩だらけの岩海を見る。
○ 進み左手にどんどんコースの分岐を見てその先には再び岩海が広がっており、岩海の先には駐車場が見えている。
岩海の中に木道様橋は二つある。南方面には上蒲刈島方面の展望が広がっている。舗装道をさけどんどんコースは岩
海の中を下るが、すぐに7合目の標識を見送る。
○ 急降下して進むと砂防堰堤が右側に見える。大きく回りこんで堰堤の下に出る。沢を右にして更に進むと舗装された
消防用道路に出る。そこから左に下り岩のゴロゴロするヒノキ林を抜けると防火水槽のある舗装路に着く。
防火水槽を過ぎ、舗装路を少し下るとヒノキ林が待っており、どんどんコースはこの林の中を左に向かう。林に入って
5分ほどでスカイラインの手前の道に着く。
○ どんどんコースは左手にとり、更に沢沿いに下りて行くことになる。相変わらずの岩の道を下りて行く。
4合目の標識を過ぎすぐに舗装路に到着、舗装路に着くとここは登山コースの案内板の立つ、どんどんコースとかぶと
岩コースの分岐点のような場所である。更に舗装路を右に取り、コンクリートの橋を渡って下りて行くと、すぐ先で分岐
の標識と出会う。ここはかぶと岩コースの3合目になっている。
○ 標柱に従い川尻駅方面に向かって下りて行くと5分ほどで2合目の標識を右手に見送り、更に5分下ると1合目登山
口に到る。ここから舗道を歩きすぐの細道を左折して道なりにJR川尻駅 を目指す。
*岩海
野呂山は、約8000万年前にマグマが地表に噴出してできた流紋岩が約300万年前の激しい地殻変動によって隆
起したものである。その後、氷河時代に入り、急に冷やされたため、岩にいろいろな方向の割れ目がはいり、大重岩・
小重岩などの珍岩、奇岩ができた。また、割れ目に沿って崩れた大きな岩石が谷から落ちたり、流されて一か所に
集まって岩海ができた(出典:ウィキペディア) 。
広島里山紀行 記
|