【概 要】
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○ 大竹ICのすぐ北側の道、ゴルフ練習場(ゴルフパークもぐ太くん)の進入口の左手、民家脇の畑に「小方行者山参道入口」の表示がありここが登山口となります。
○ 畑の中の細道を進むとすぐに地蔵堂があり、四丁の石柱が立っています。ここから参道らしくなり左の方へ行くと3分で石の小さい鳥居があります。ここから早速、風化花崗岩のザラザラした滑りやすい道となり、左右に石仏が現れてきます。どうも行者山は神仏混淆のようです。
○ 意外に急な道を登ると7分ほどで、背後の視界が開けて宮島や海が望めます。道はすぐ歩きやすい平坦道になり、登山口か30分ほどで行者山の山頂がみえます。右手に送電鉄塔へのプラスチック階段が登っていますが、ここは下山時に登ることにして前へ進みます。この辺りまでは山の裾を巻く形で、視界も開けて陽光を浴びながらの心地よい山歩きが楽しめます。
○ 鉄塔入り口から5分ほどで道が下って鞍部に至りますが、小さな沢を越えるとヒノキ植林帯に入り行者山へ向けての登りが始まります。左手に12丁の石柱が立っています。
○ 鞍部から6分ほどで木の鳥居が現れ水場が作られています。鳥居をくぐる道と右手に登る山道との分岐になりますが、どちらを進んでも上部で合流します。ここは右に登りますが、この辺りからよく成長したウラジロが現れます。コノウラジロの茎はこの地方の昔から民芸品に利用されてきました。進むと3分で岩窟に作られた祠があり、これを過ぎると左から鳥居からの道が合流します。
○ 落ち葉の積もる道を進むと祠から9分で前方に建物が見えてきます。右折すると木の鳥居があり、その奥に赤く塗られた行者堂があります。碑文では文政4年と読めます。18丁の石柱があります。
○ 山頂へは鳥居の脇を登ります。ここからは余り登られないのか、積もる落ち葉や枯れ倒木のせいもあって道も定かではありません。それらしき所を枝に掴まり急登すると、道も明確になり行者堂から17分で山頂に出ました。
○ 三角点のある山頂はさほど広くなく大岩があります。平成13年の登山時に比べて樹木の生長があり落葉しているとはいえ展望は悪くなっています。それでも岩に腰掛けると前方、南側に瀬戸内海の素晴らしい景観が開けます。正面に宮島の岩船岳、右手に阿多田島、東側に経小屋山が見えます。北側は梢越しに大鉢山がかすかに望める程度です。山頂からは東側に余り歩かれてはいないようだが道が降っています。
○ 下山時に行者堂脇の建物の裏に回り上方の岩を目指してヤブを漕いでみました。ここからは西方面に視界が得られ、大竹方面の工業地帯と大願寺山の造成地が望めました。
○ 展望を楽しんだ後は鞍部を越えて鉄塔に寄ってみましたが、ここからも視線が低くなるものの瀬戸内海側の良好な展望が得られます。景観を楽しんだ後は、少し降ると右手上方に切り開かれた風化花崗岩の広場がありますのでここでコーヒータイムです。視界は西方向に大きく開けています。後は淡々と登山口を目指します。
○ 登頂所要時間は40−60分程度かと思います
広島里山紀行 記
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登山口です |
登山口から5分で鳥居です |
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滑りやすい道が始まります |
宮島の岩船岳が正面に |
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参道らしい雰囲気の道です |
登山口から30分で行者山の山頂が |
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行者山への登路が始まります |
木の鳥居、分岐です |
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成長の著しウラジロ |
行者堂です。左に登ります |
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ほとんどヤブ漕ぎ |
やっと道らしく |
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山頂に着きました |
山頂三角点です |
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東に経小屋山が |
下山も大変 |
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石仏と瀬戸内海 |
落ち葉の中、下山しました |
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山頂からの展望。正面に宮島が望めます |
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行者堂の上方、西側からの展望。大竹、岩国方面が |
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鉄塔からの展望。正面に宮島、左手に経小屋山、眼下は大竹ICです |