窓が山

                 

 データ 


  【山  名】   窓が山      711.4m
  【登  頂】   H23.10.11 
 【場  所】  広島市佐伯区・安佐南区 
  【アクセス】
 
 ○JR五日市駅南口バス停→広電バス魚切上
 ○藤の木団地バス停 
  【 コース 】



 
 ○登山口9:06→七合目10:08→西峰10:38−10:44→東峰11:06−11:10
   → 七合目展望岩11:20
 ○七合目展望岩11:55→分岐(南登山口・仏峠)12:19→584mピーク12:32→仏峠12:58
   →砂防堰堤13:35→登山口13:39→藤の木団地バス停13:55
  【情  報】
 
 駐車場:ありません(運動広場は閉門されていました)
 トイレ:ありません(運動広場は閉門されていました) 
 【参  考】
 
 魚切上バス停時刻 
 藤の木団地時刻 
  【メンバー】   美9名 
 【過去記録】   平22.9.26


 山行記 



                                 【概   要】                               
                      
 窓が山は広島市の佐伯区五日市と安佐南区沼田との境界に位置し、山名は鞍部(キレット)を窓に見たてたところに由来するとも云われます。東峰と西峰の二つのピークを持つ双耳峰で巨岩、露岩が点在する個性的な山で、ロッククライミング練習の場ともなっています。 
 展望はとくに東峰山頂からの瀬戸内海方面の眺めがすばらしく、道も整備され歩きやすくコースも白川(しらこう)コース、西コース、東コース、奥畑コースそれに仏峠経由のコースとバラエティに富み人気のある里山です。

○ 魚切上バス停で下車、交通量の多い県道41号を横切り上河内運動広場の方へ舗装路を進みます。程なく右に運動広場がありますが今日は閉門されていました。前方には特徴あるキレットを中心に岩峰が立錐する窓が山の両峰が登山意欲をかき立てます。
 橋を渡り左折すると窓ヶ山登山案内板が設置されていますが、風雪に耐えすでに判読が難しくなっています。その先に新しく窓が山の由来や首なし地蔵、遠藤小祠を紹介した案内板が立てられています。

○ 登山案内板から5分ほど進むと「左折、この先窓が山登山道」と書かれた案内がありここが西登山口です。左の舗装路の奥に砂防堰堤が見えています。こちらに進むと東登山口ですがとくに案内表示は見あたりません。
 西登山口に入ると道は掘り割りのように深くえぐられた窪みの中を登ることになり18分ほどでベンチのある休憩地です。さらに5分ほど歩くと階段が現れます。その後もアカマツの多い樹林の中の道は階段と窪みの連続です。

○ 登山口から35分で山頂まで1000mの表示が出て道は一旦緩みますが5分ほどでまた急登に変わります。1000m表示から30分で500m表示がありさらに8分で七合目の表示です。この辺りから岩の道となり2個所ほどロープも掛かりますが、とくに必要ともしません。頂上に近づくほど傾斜は急になっていきます。
                                                            
○ 七合目表示から20分で左手に柱状の大岩が現れます。登るとようやく展望が得られ窓が山の塔状大岩が印象的です。東方向には美鈴が丘団地など望めますが生憎今日は霞んでいます。柱状大岩から5分で白川3.3kmの標柱が現れ左から道が合流しますが、今日は梱包用テープが張られ白川方面への進入が遮断されていました。
 合流点から右手にとり岩の間を進むと2分で三等三角点の置かれた西峰の西峰山頂 です。眼下には五日市市街と極楽寺山などの山並み、瀬戸内海と宮島などの島々の素晴らしい展望が広がっていますが残念ながら少し霞んでいます。東側にはこれから目指す東峰が顔をみせています。

○ 小休止の後、東峰を目指します。山頂から岩の道を下ると2分で首なし地蔵の案内があります。ここもテープが張られていますので不思議に思い覗いてみましたが特に異変は見られませんでした。この下に1分でおんな岩の案内がありますが、ここにはテープはありませんでした。大きな岩がありその先は切れ落ちていますが、東から西への展望が広がり眼下には登山口の運動広場がはっきり見えます。

○ おんな岩からすぐに小祠がありますが今日は省略しキレットまで下ります。花崗岩砂礫の道は大変滑りやすく立木の助けを借りなければ難儀します。到着したキレットにもまたまたテープが張られてましたが何かの行事用でしょうか。とすれば終了後は撤去して欲しいものです。キレットからは高度差およそ50mほどの登りになります。

○ 鎖の掛けられた岩場が2個所あり慎重に通過します。途中、キレットから4分、さらに3分と2個所ほど展望の得られる大きい露岩があり、美しい展望を楽しむことができます。この展望と天空に浮かぶ大岩が人を引きつけるのでしょう。しかし淡々と歩く道は実は樹木に遮られて気づきにくいのですが、ほぼ垂直に切れ落ちた危なかしい個所もあるのです。

○ 西峰から20分で東峰に着きますがここからは形の良い西峰が望まれます。とくに八畳岩からは西峰以上の大展望が開け、南方向には五日市の町並みの先に瀬戸内海と似島、江田島、宮島などの島々、西方向には極楽寺山、野貝原山、西峰の右に大峰山、そして阿弥陀山、東郷山が望めました。
 視界が良ければさらに左手には絵下山から野呂山に連なる山並み、右手には羅漢山、吉和冠山など芸北の山々も望めるはずです。今日は霞んでいて残念。とくに初めての登頂となるOさんにはお気の毒でした。おまけにスズメバチが辺りを飛翔しているので、記念写真を撮っただけで早々に七合目の展望岩まで下ることになりました。

○ 東峰から下るとすぐ分岐ですが左は西峰、右は憩いの森や向山、直進は北登山道です。ここからの道はドンドンと急降下しますが、階段など非常に良く整備されて快調に歩けます。七合目に到着しますがここには露岩のテラス状展望岩があり、少し視点は低くなりますが東峰と変わらぬ展望が得られますのでここで昼食としました。

○ 昼食後は仏峠を目指します。約7分で五日市方面の標柱があり魚切東コースへの下山口ですが、とくに止められていませんので登山路は復旧したのでしょう。ここで沼田方面の指示に従い進むと5分で、憩いの森登山口と仏峠・向山、南登山口との分岐です。ここからは緩やかな下りで急坂もなく快調に歩を進め12分で南登山口と仏峠の分岐に至ります。
 直進の仏峠への進入路にはとくに案内表示はありません。ここから先は遊歩道とは一変しますが踏み跡は随分広くなったような気がしますし、要所にはテープも巻かれており道迷いの心配はありません。

○ アップダウンを繰り返しますが基本的には登りで、放置された倒木を乗り越えたり潜ったりして進み急坂を登りきると584mピークです。南登山口分岐から15分でした。テープの巻かれた頂は展望は全く得られません。ここからの下りもクマザサが被ったりして野趣あふれる道が続きます。
 一登りし最後の急降下を終えると標高500m余りの仏峠 四差路ですが、左は奥畑への道、右は藤の木団地の登山口、直進は向山への登路です。584mピークから23分でした。

○ 藤の木団地への道はササが被り足下に気を配りながら下ります。1分で地蔵尊と平成11年に河内地区に甚大な被害を出した土石流先端部跡ですが植生もかなり回復してきています。さらに1分で谷を渡ります。この辺りから植林帯の中を進みますが道は相変わらずで余り利用されていないのでしょうか。

○ 仏峠から30分で小沢に突き当たります。少し分かりにくいが左には沢本流がありますのでその方向に下ります。沢の中を歩き、次いで沢の右手を進むと5分で砂防堰堤に出ます。以前ここで猿の群れに出会ったことがあります。4分で案内表示が置かれた登山口に下山です。その先に錫鉱床跡の新しい案内板がありました。一度訪れたいものです。
 登山口から舗装路を歩き16分で藤木団地のバス停ですが、展望岩から2時間、バス発車時刻の5分前でした。                                                


                                                            広島里山紀行 記



 アルバム 



     

     
    8:52 正面に窓が山の双耳峰が     9:06 西コース登山口 

     

     
            掘り割りのような登路                木階段も多い

     

    
        10:27 岩場が現れて              鎖も架かります

    

        
    10:30  ようやく展望が。マウスを乗せると              白川コースとの合流点 

     

    
         これを越えると西峰の山頂     10:38  西峰の山頂。マウスを乗せると三角点

     

     
       西峰からの展望、少し霞んでいます         10:44 山頂直下

      

     
             首なし地蔵さん              おんな岩からの眺望

     

     
       滑りやすい道を避け自然に踏み跡が        キレットは巨岩が堆積、先は危険地帯

     

     
              ここにも鎖が            東峰手前の展望岩

     

     
    11:06  東峰の山頂             東峰からの下山路 

  
                               八畳岩から東峰の頂きを 

 
               眼下に登山口と五日市市街、右手に極楽寺山から野貝原山、瀬戸内海は霞んで 

     

     
    11:20 七合目の展望岩          急だがよく手入れされた登山道

     

     
    12:07 仏峠、向山への分岐点     12:19 仏峠への分岐、左は南コース

     

     
        登山路は明確だが荒れ気味      12:32 548mピーク、展望はありません

     

     
            野趣あふれる道     12:58 仏峠です。黒は奥畑、青は向山へ

     

     
         クマササの茂る谷を渡り      13:25 沢沿いに下ります

     

    
    13:35 砂防ダムに出ました  13:39 下山、バス停はまだ遠い。マウスを乗せると

                     
                                     コース概念図
         この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
        及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号)


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