○ 熊野高校から案内板(「ボランティアグループ プロジェクト みついわ」とありました)に従い町民グランド
の脇の体育館の裏を進み、ファミリー公園
(冒険公園)を目指します。公園の最上部にも三石山登山路の
概念図があります。
○ 案内図によると山頂に向けてのコースは3コースあり、北寄りから皇帝コース(く比較的なだらか)、中央
コース(最短だが急傾斜)、大原コース(谷あり、稜線あり)と名前が付けられ、この地点を起点にして山頂
までの距離はそれぞれ1400m、700m、1100mとなっています。山頂まで随所で山頂までの距離数が
示されています。
○ 登りは皇帝コースをとります。案内に従い左下に冒険公園やグランドを見ながら5分ほど進むと、前方に
携帯電話の電波塔があり左手から皇帝ハイツ団地からの登路が合流します。
道はここから山道となりますがマツの混在する常緑と落葉の雑木林はよく踏まれ明るく快適です。
○ 出発してから20分ほどで岩の間を登る道になりますが危険はありません。さらに10分ほどで主尾根に
登ったことが実感できるようになり、10分で東側から姫白神社の道が合流してきます。ここからはさらに
歩きやすい道となり5分で鉄塔で、苗代への展望が開けます。尾根道の西側は松枯れもきれいに整理され
て明るくて気持ちの良い登路です。
○ 鉄塔から10分ほどで三つ並んだ大岩
が現れます。ここが三石山の由来でしょうか。一番高い岩には船
舶係留用と思える二本の太いロープも張られていますが、それぞれの岩にはアルミのハシゴが架けられて
登ることができます。
頂からは素晴らしい展望が得られ、西方向に地デジアンテナの立つ絵下山の山系(中野山、絵下山、明
神山)が、北方向に金ケ燈篭山から城山、2本の電波塔が目立つ原山へと連なる鉾取山系や石嶽山(か
けさん)、南方向の遠くには野登呂山の電波塔から古鷹山、野呂山が望めます。今日はやや霞んでいます
が、はるか芸北方向には白く雪を抱く峰々が見えていますが山座の同定ができませんでした。
○ 三つ岩から1分で三等三角点のある三石山頂
で、一本松にプレートが掛けてありますが展望は得られま
せん。山頂から3分ほどで展望の岩がありここからも熊野町並みが望めます。
観音山に向う道はコシダやウラジロが植生するアップダウンの余り無い稜線上の縦走路となります。
展望は明るい雑木林越しに僅かに開ける程度ですが、時折現れるテーブル岩からの景観は良好です。
快適な散歩道が続きますが、途中に点在する岩々には「人鳥岩」、「海馬岩」などのプレートが掛けられ
ていました。三角点からおよそ14,5分で古びたテープが複数巻かれた個所があり、左手に止められた踏
み跡らしきものがありますが下山路でもあるのでしょうか。
○ 三石山から25分でプレートの掛かる観音山
です。三角点は見つかりませんでした。ここには大変広い
テラス状岩があり、大きく視界が開け天応の烏帽子岩山から絵下山、城山などの展望が得られます。
眼前には左手から焼山団地、石山、押込の団地、本庄貯水池、熊野の町並みが広がり絶好のビューポ
イントです。
縦走路前方には大岩がそびえており、よじ登ればそれなりの展望が得られるはずですが、君子危うきに
近寄らず?で挑戦はしませんでした。
○ この大岩の右手を巻くと、これまた大岩の間に「くぬき(苦抜き)観音
」の祠がある平坦地に出ます。
東側からは県道174号線のくぬき観音登山口からの良い道が登り、西側には押込団地への下山道が下
っていますが、それと注意しないと古びた小さな表示板は見落としそうです。
○ 祠に対面してこれまた大岩がそびえています。ここには鉄の鎖が垂れていて頂上部には石鎚大権現
の
祠があるのが分かります。神聖な信仰の場所、よってここも登るのは止めました?
○ 大岩の左を巻く道には狐ガ城
の表示がありますので進んでみました。すぐ先に夫婦岩と書かれた岩場
があり、権現の祠の裏側が高い位置に見えています。縦走路はまだまだ伸びていますが、駐車地まで戻
るため本日はここで終わりです。
○ 観音山でコーヒータイムを過ごした後、一旦三石山まで戻ります。三石山の三つ岩から登り道と分岐し
中央コース
として案内されていた左手の道を下ります。この道は最短とあったように急降下しています。
○ 岩の点在する道を下ると15分ほどで四差路に出ますが、左手は大原コースの下山路となっています。
右手は表示はありませんがよく踏まれた道が下っています。ここから3分で鉄塔に出ますが視界が開け
正面に水源地そしてその先に絵下山が望めます。
○ ここから5分下ると大岩が現れ例の太いロープが岩の右手に張られています。大岩からは眼下に熊野
高校が見え、岩の先にも細いロープが下がっていますが登る人がいるのでしょうか。ここから2分でまた
太いロープです。このコースはなかなか急坂です。
○ 最後の岩場を過ぎると歩きやすくなり8,9分で突然真新しい木階段が現れ下ると砂防ダムに出ました。
ダムを二つほど超えるとファミリー公園の登山口に下山しました。
広島里山紀行 記 |