○ 桜の咲く参道を進み石段を登り三滝寺の境内に入ると1分ほどで観音堂があります。その手前に「三滝
山散策Aコース・Bコース」の石柱があり、ここが今日の登山のBコースになります。1分で登山口の案内標
識があります。
右手に枯れ沢を見ながらやや薄暗い谷を登ると、8分ほどでジグザグの登りとなります。空が明るくなる
と登山口から10分で尾根の十字路へ出ます。正面には長束方面の広島北変電所からのコースが上がっ
てきています。右手は大原山への、左手は宗箇山への登路です。
○ 十字路から3分程度で鉄塔があり展望岩が見えています。鉄塔のすぐ先で右に長束への分岐が下って
います。鉄塔 から5分ほどで右手に長束方面に展望が開けます。ここから1分で展望岩(広島市の「三滝
山(宗箇山)ガイドブックみたきやま」には双子岩とあります)で、広島市街や似島、江田島など瀬戸内海の
島々が望めます。明るい尾根道を進むと一寸した岩場がありますが、ここを越えると展望岩から15分ほど
で山頂です。
○ 宗箇山の山頂の標柱には「三滝山(宗箇山)」とあります。由来は茶人の上田宗箇が茶屋からの借景と
してこの山を選び山頂に松を植えたことから宗箇山と呼ばれるようになったと書かれていました。四代目と
される「宗箇松」も成長しているようでした。
山頂からは広島市街が一望でき、背後には沿岸部の山並みと瀬戸内海の島々が望めます。
○ 山頂から西方向に大茶臼山を目指します。反対側北東方向は山本への下山道です。歩きやすい道を下
ること7分ほどでAコースと大茶臼山・丸山への分岐です。分岐点からはよく手入れされていますが、大変な
急坂が真っ直ぐに下っています。急坂は10分ほど下ると一旦緩みますが下山口まで続きます。途中、分岐
から8分ほどで鉄塔がありここからは大茶臼山の電波塔が望めます。
分岐から15分で己斐と山本を結ぶ舗装路に出ますが、ここには宗箇山への標柱が立っています。
○ 舗装路を左折し100mほど進むと「グループホーム ソシア」とある建物があり、その入口に大茶臼山・丸
山入口の案内標柱が立っています。敷地内に入り、1分で駐車場の脇の案内に従い山道に入ります。
明るい山道を快適に進みますが、道脇にバイクが廃棄されていました。モトクロスまがいの途中に故障で
もしたのでしょうか。スギ植林帯を過ぎ長いトラバースをこなすと、登山口から25分ほどで鉄塔が見えて、
武田山、丸山からの縦走路と合流します。
○ 鉄塔からは西風新都方面の展望が開けています。鉄塔から緩やかに6分ほど下ると畑峠の舗装路に出
てここに標柱があります。ここを左手に少し進むと、右手に大茶臼山登山口の案内標柱があり山道が登っ
ています。よく踏まれた明るい道を進むと電波塔群の中の最初の畑峠中継局(通信鉄塔)です。
畑峠登山口から23分、大きな電波塔の建物の脇に大茶臼山三角点が置かれています。建物の左手を
巻きますが、ここに階段があり己斐の老人ホームからのコースが登ってきています。進むと畑峠からの管
理舗装路に出ます。今日は消防車が止まっていますが車両は進入禁止です。
○ 舗装路のガードレールに「西区山並みハイキングルート、ガードレール越え」の案内板があり、これに従
ってガードレールを越えて管理道の擁壁沿いに進むと、右から五月が丘団地からの道が合流します。
NTT己斐無線中継所の建物の石垣に展望岩、己斐峠の表示が出ており、ここから2分で前方が開けて
展望岩です。
○ 展望岩の手前に標識と立石城跡の説明板があり、室町時代の立石城跡と説明されています。数段に重
なるテーブル状の展望岩からの大パノラマは素晴らしいものです。
左手に越えてきた宗箇山、高峠山、己斐大迫団地、小茶臼山が見えています。晴天に恵まれ広島市街
の背後には東側から呉娑々宇山、鉾取山系、絵下山から続く呉市方面の山、江田島、似島、宮島など瀬
戸内海の島々、西側に柚木城山、その先に鈴が峰、経小屋山、大野権現山、極楽寺山、窓ケ山、向山な
ど馴染みの山々が連なっています。
○ 下山は己斐峠を目指します。山城跡らしく人一人やっと通れる大岩の間の道は急坂でロープの助けなし
にはとても下れません。5,6分で鞍部でここは己斐峠と広電団地の分岐になりますが、今回は右手に進み
己斐峠を目指します。左に下ると三滝寺幽明の滝などと共に原爆献水の採水地の一つであるで滝の観音
教順寺がありますが急坂です。
○ 己斐峠へのコースは開発時の平成18年冬には腐葉土の多いフワフワした歩きやすい道でしたが、今は
砂礫の露出した滑りやすい道に変わっています。結構急な坂を下り、国泰寺が見えてくると下山口も近くな
ります。手すりのついたコンクリート階段を下ると山頂から25分で己斐峠の登山口です。
広島里山紀行 記
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