【山  名】  灰ヶ峰 
 【標  高】  737m
 【場  所】  広島県呉市栃原町
 【登  頂】  H24.3.22 晴れ後曇り
 【アクセス】

 JR広島駅→JR呉駅→駅前バス乗り場→西畑バス停
  駅前バス乗り場(7・8番)から阿賀・仁方・黒瀬方面行きで約10分
 【行  程】






 ○登り:谷コース
  西畑バス停→県道分岐9:29→灰ヶ峰山頂表示10:00→最終民家登山口10:05→中国自然歩道合流:
  標柱(灰が峰2km・平原1.5km 上平原1.2km)10:17→→銀明水10:29−10:33→東屋(車道合流)
  10:55−11:04→新旧登山路分岐11:08→東屋11:30→山頂11:44
 ○下り:尾根コース
  山頂12:30→車道脇下山口12:34→自然歩道案内板(正面登山路・七曲がりコース分岐)13:18−13:22
  →平原浄水場関連施設13:36→国道174号13:54→西畑バス停
 【情  報】
 
  駐車場:今回の登山口付近にはありません
  トイレ:山頂
 【メンバー】   美7名
 【過去記録】   H22.10.13


    

                                   【概  要】                                 
 呉市の背後にそびえる灰ケ峰は山頂のドーム型気象レーダーが印象的で、呉駅からも正面に望めて呉市のシンボルともなっている山です。独立峰のため山頂からの展望がよく呉市街地や瀬戸内海の島々が一望でき、また広島県有数の夜景スポットでもあり恰好のドライブコースになっています。
 今回の西畑バス停からのコースは標高差約670mで急峻ですが、中国自然歩道としてよく整備されておりハイカーに愛されています。山頂付近にはサクラやカエデの植樹も多く春、秋には楽しめそうでした。
                    

○ バス停西畑から呉駅方向に少し戻り、すぐの道県道174号に入ります。約50m進んだ分岐の右手家屋の崖に住宅案内図が掛かっていますのでここを登ります(@)。車一台分の坂道は急で毎回のことながら日常生活の難儀が偲ばれます。県道分岐から約10分で上平原チビッコ広場の小公園がありますので服装調整を行いました。

○ チビッコ広場から10分ほどで「西畑バス停0.9m山頂3km」の標柱があります。さらに4分ほど進むと左手に平原浄水場関連施設への細いコンクリート道が分岐しますが、今回はこの道を選ばずそのまま直進します(下山路として使用しました)。住宅と畑が点在する明るい舗装路を進むと、「山頂3km」標柱から7分ほどでコンクリート擁壁に「灰ケ峰山頂」の表示があり、真正面に山頂のドームが見えています(A)。

○ 5分ほどで最終民家に至りますが、その左に真新しいコンクリート階段が登っています。ここが今回の実質の登山口(特に標識はありません)になり、一転して落ち葉の積もる山道で、山頂へ向けての谷コースが始まります。12分ほどで標柱(灰が峰2km・平原1.5km 上平原1.2km)が立ち、左手から中国自然歩道が合流します。

○ しばらくは山すそを巻く穏やかな道ですが2分ほどで枯れた沢に至ります。ここからは岩混じりや粘土質の坂道ですが再び傾斜が緩み、道が谷筋を横切って右に大きく湾曲するところに銀明水の標柱があり岩の上に祠が祀られています。灰ケ峰山頂まで1.3kmとあります。ここで初めて下方に一部視界が開け呉の市街地が望め、テーブルベンチが置かれていますので小休息です(B)。

○ 小休止の後、山腹の道を進むと7分ほどで分岐で左手に金明水への道が下っています。この先は七曲がりと云われる道になります。辺りにはサクラとカエデが多数植樹され、落葉で明るい雰囲気で時期の華やかさが想われます。ただ足下は急斜面をジグザグに切るガレ場で要注意です。進むに従い前方に梢越しに白いガードレールが見えるようになります。

○ 七曲がりの道が終わると車道に出ます(C)。車道脇の東屋からは少し霞んでいるものの眼下に呉市街が広がってその景観のすばらしさに疲れも吹っ飛ぶ感じです。金明水分岐から13分ほどでした。上平原町からは2.1kmとあります。

○ 展望の東屋から車道を上手に少し進むと灰ケ峰山頂の表示があり、左手に階段が登っています。山頂までは1kmとあります。4分ほどで分岐です(D)。左は遊歩道の木階段、右側は旧来のヒノキ植林帯脇の登山路となりますが、両コースは暫くは平行して登っています。前回は左を取りましたので今回は右の直登コースです。

○ 直登コースは木階段と自然石階段でかなり急ですが、いささか足が重くなった頃くなったころ左手にテーブルベンチのある東屋があります(E)。ここからは突然という感じで高い位置からの展望が開け広の町から休山、呉市が眼下です。分岐から20分余りでした。

○ 東屋からは山容がこれまでとは全く変わって大きな岩や角張った岩のある岩場の急な道となります。上空が明るくなり山頂間近かと思わせるころ左手に平らなテラス状の岩場が現れました。東屋から5分余りです。

○ テラス状岩から2分で白いドーム型の気象レーダー(「広島地方気象台 灰ヶ峯気象レーダー」)が目の前に飛び込み車道に出ます(F)。直下にはこれまでの山道とは異なり辺りにゴミが散乱しているのが残念です。右折して1分でドーム前の円形の展望台に到着です(G)。山頂展望台の階段手前に三角点が置かれていますが、標石は埋もれて三角点の木柱がなければ見落としそうです。

○ 独立峰だけあって沿岸部の山並みと瀬戸内海の多島美を一望でき素晴らしい景観です。北には黒瀬、郷原の集落と岩山、東方向に野呂山、その右には先日登った仁方の大懸山、広の吉松山、そして蒲刈島と安芸灘大橋と続きます。南西方向、休山の右手には呉市街地と呉湾、西方向には能美島、江田島、宮島、似島、絵下山が確認できます。さらに遠景には四国連山とも思える山並みが霞に中に頂を並べています。さすがに県下有数に夜景スッポトと云われる景観です。

○ 下山は前回と同じ正面登山路をとります。車道を4分ほど歩くと、「正面登山口・神山峠」への案内表示のある下山口で車道のガードレールの切れ目から木階段が下っています(H)。
 ここからは尾根コースを下ることになりますが、落葉樹主体の明るい雰囲気の道はよく整備されています。車道から7分ほどで右手に東屋がありますが、この先で登り時の遊歩道からの道が合流していますが、こちらからの進入口は一寸分かりにくいようです。東屋から1分ほど下った地点で先頭のリーダーのAさんが猿がいるとの合図、こんな所にも猿がいるとは(地元の方の話では2匹で、放獣されたとのこと)。

○ この先はジグザグのよく手入れされた道が下っています。一帯もサクラとカエデの林ですが、残念ながらサクラの多くが枯れています。坦々とした道ですが振り返り見上げると意外にも大小の岩が点在しています。

○ 車道下山口から24分ほどでまた車道に合流です。下りたところには灰ケ峰山頂の表示とその先に東屋があります。車道を下ってすぐのガードレールの切れ目に「平原上水道・平原神社に至る」の表示があって階段が下っています(I)。
 この下山口から正面登山口へ向かいますが急降下の階段道が下っています。整備された方のご苦労を思えばですが、それにしても何とも急です。5分ほどでそれまでの植生と異なり常緑の木が増えて上空が閉ざされます。

○ 車道の下山口から16分ほどでの自然歩道案内板の所に出ました(J)。ここは正面登山路と七曲がりコースの分岐になり、右の七曲がりコースを進んだ先が往路につながります。
 幅が広く傾斜も緩み格段に歩きやすくなった自然歩道を9分ほど下ると、右手に中国自然歩道の木柱のたつ場所で左手に入ります(K)(そのまま直進すると平原浄水場の所へ出ます)。ここは何の案内もありませんが、少し先に墓所がありその脇の荒れた道を進み浄水場関連施設前を下ると往路のコンクリート道に飛び出します。

○ この先すぐの墓所を左折して狭いコンクリート道を下ります(L)。左右にはよく手入れされた畑が広がり、視界の先には休山、呉湾と市街地が望めます。振り返ると灰ケ峰のドームが小さく見えていました。狭く急な住宅地の中の道を下ると自然歩道案内板から32分ほどで174号の歩道橋の所へ出ました。西畑バス停はすぐ先ですがタイミングよく来たバスに乗れました。
                                                                       広島里山紀行 記




    

     

     
    9:29 県道174号からの分岐点 @     10:10 山頂表示の所を曲がり、正面に山頂が A

     

     
     最終民家の脇を入るとすぐ、落ち葉の山道に     10:17 平原浄水場からの道と合流

     

     
    10:29 銀明水の休憩スポット B     10:41 金明水は左手に下ります

     

     
    10:55 ドライブウェーに出て最初の東屋です C      11:04 東屋先を入ります

          
                            東屋からの呉市市街地の展望

     

     
    10:08 新旧登山路の分岐点、旧路を登ります D     旧路は急登で

     

     
    11:30 次の東屋に到着しました E     岩の多い道、なかなかの急登です
 
  
              東屋からの眺望。一段と高い位置からの展望を楽しめます。中央に休山が

     

     
      11:39 展望の岩

     

     
    11:43 ドームが見えてようやく山頂に F     三角点です。注意しないと見落としそう

     

     
    11:44  展望台 G           パノラマスクロールはこちら

                 Hiroshima Satoyama Kikou


                                                                                                      展望台からの眺望です
                                               南方向には白岳山、大空山、休山、呉市街地と呉湾、西方向には能美島、江田島、宮島、似島、絵下山


     

     
    12:30 下山です     展望台を振り返ると

     

     
    12:34 車道からの最初の下山口です H     すぐ階段を

     

     
       公園としてよく手入れされています         東屋の先で遊歩道が合流します

     

     
  サクラとカエデの混合林。衰弱したサクラが目につきます     12:58 二度目の車道合流です

     

     
    13:02 暫し嘆息? I     階段が急降下しています 

     

     
        常緑樹が多くなってきます     13:18 自然歩道案内板。青が七曲りコース 

     

     
     正面登山路と七曲りコースの分岐点 J     13:22 格段に広くなった道を下り 

    

     
    13:31 脇道に入ります。直進は浄水場へ K     13:36 登りに通った道に出ました。右手に L

    

     
      狭い民家の脇の道を 

     
 
    13:54 国道に出ました。  

 

     

      
  この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
  (承認番号 平23情使、第577号) カシミール3Dで作成し加筆したものである。 (GPS軌跡ではありません)


         
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