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【山 名】 | 木の宗山 |
【標 高】 | 413.1m |
【場 所】 | 広島市東区、安佐北区 |
【登 頂】 | H24.4.18日(水) 晴 |
【アクセス 】 |
山陽線 JR西広島8:58→JR広島8:10 芸備線 JR広島8:15→JR上深川8:53 (参考)三田ケ峠コース利用は福田の大平バス停 |
【行 程】 |
○ 上深川駅9:03→養老橋9:21→広場9:24−9:35→竹林入口9:35→上氏の原分岐10:36→山頂10:51 ○ 山頂11:14→老人ホーム分岐11:31→史跡広場11:34→史跡11:42→史跡広場12:30→ 広場12:36→下山12:46→JR中深川駅13:20 |
【メンバー 】 | 美11名 |
【過去記録】 | H20,4,20 |
【概 要】
木ノ宗山は標高413.1mで広島市東区と安佐北区の境界に位置し、山頂は木ノ宗山城跡で本丸跡などは比較的雰囲気を残しています。主な登路は西と東とから開けていますが城址だけに何れの道も急です。特に西側は急峻、険峻極まりない地形で侮れません。
山頂からの展望は素晴らしく、南側は福田地区から馬木地区の町並みを眼下にし藤が丸山、呉婆々宇山、二ヶ城山、阿武山、武田山などの山々が望まれ、広島湾まで遠望できます。北側は三篠川の上流をはじめ、鬼ケ城山、白木山、安駄山、高鉢山などが広がります。360度眺望の素晴らしいロケーションはちょうど見頃を迎えたミツバツツジも相俟って登山の疲れも一掃してくれました。
またこの山の中腹にある烏帽子岩あたりから「銅鐸・銅剣・銅戈」が出土し国の重要文化財に指定されているとのことです。
○ JR上深川駅から県道37号に出て西進して新鳥越橋を渡り、すぐ左折して舗装された三篠川土手を歩きます(町中を歩いても先で合流します)。駅から18分ほどで三篠川に架かる養老橋です(@)。狭い橋を渡って道なりに進み、突き当たりの民家の左手から右に大きな墓石を見て進むと、橋から3分で木立の先に広場があります。一羽のキジがうずくまっていました。辺りにはシカの糞も散らばり、先の竹林はイノシシも痕跡だらけです。まことに自然豊かな雰囲気です。
○ 服装調整の後、登山口に向かい広場の先の竹林に入りますが、入口の竹にテープが巻かれていました(A)。竹林と植林帯の境辺りにもテープが巻かれ道が左折して登っています。竹林から4分、山の斜面に沿って登ると樹幹に「木ノ宗山登山口」の表示が掛かっていました。この手前で左に水平道が分岐していますがこれは無視します。
○ 案内表示からすぐで尾根に乗ります。これからの道は小刻みにジグザグを繰り返すもののほぼ尾根の一本調子の登りです。小径木に視界を遮られ展望の得られない道は急登と相まってなかなか厳しいものでした。竹林から27分ぐらいで一旦傾斜が緩みホッとしますが、それも束の間また急坂ですが今度は長続きしません。
○ 道が緩やかになると次第に石が現れてきます。また倒木も増えて荒れた感じになります。植林帯の小ピークを抜けて一旦下るとテープが巻かれ左手に上氏の原コースが分岐しています(B)。竹林から1時間ほどでした。
○ 分岐から6,7分で右側が植林で石の散在する急坂になります。進んで平らな場所(山頂案内板の云う郭でしょうか)に出て、一旦下り(切り堀?)左を巻いて出たところはここも平坦部(二の丸跡?)です。その先が一段高い山頂(本丸跡)で小休憩を含んで竹林から1時間15分でした。
○ 山頂は広い城趾で三等三角点が真ん中に立っています(C)。木ノ宗山城跡の説明板と展望パネルが設置されていますが、残念なことに説明板は破損され説明文が読めなくなっています。展望は素晴らしく南側は福田地区から馬木地区の町並みを眼下にし長者山、藤が丸山、呉婆々宇山、二ヶ城山、阿武山、武田山などの山々が望まれ、やや霞んでいますが広島湾まで遠望できました。北側は三篠川の上流をはじめ、鬼ケ城山、白木山、安駄山、高鉢山などが広がります。4月とはいえ日差しは強く展望を楽しんだ後は木陰を求めて下山します。
○ 下山は三田ヶ峠登山口を目指しますが早速急な坂道になります。ロープが張られていますが登りには役に立つのでしょう(D)。超急坂の角ばった岩が露出する道は大変滑りやすくそこかしこに咲くミツバツツジも十分には鑑賞できません。17分ほど下ると一寸した鞍部で道が右に分岐しています。テープが巻かれ「老人ホーム・中深川」と欠かれています。ガイドブックには廃道化しているとありますが、見た目には比較的良い道が下っていました。
○ 登り返すと「広島県史跡 木の宗山 銅鐸銅剣出土地」の標柱の立つ史跡の広場で山頂からちょうど20分でした(E)。ここから振り返る木の宗山は実に急峻です。展望は福田方面に開け霞んでいますが広島湾も見えています。ベンチが設置してあり休憩の適地ですが、その前に史跡を覗いておくことにします。
○ ザックをデポして表示に従い福田方向に史跡を目指しますが大変な急坂を下ります。町並みがドンドン近づいて下山してしまうのではと思われる頃、鉄柵で囲われた岩場に着きました。急坂を下ること約10分でした。ガイドブックによると70m下ったことになります。石碑のような大岩に「木宗山銅鐸銅剣出土地」と刻まれ、説明板には出土品は銅鐸19.5cm、銅剣40cm、銅戈(どうか)29cmとあります(F)。
○ 道はさらに下っていますが引き返さねばなりません。うんざりするような胸突き坂を登って展望の広場に戻りました。「下り10分、登り8分。こは如何に!?」。ここで大休止です。
○ 展望の広場からは再び急坂となりますが、その傾斜も緩み良い道になると6分で次の広場に着きます。道が二分していますが良い右手に下りますがザレ場もありますから油断はできません。さらにちょっとした広場を過ぎると階段が現れますがステップが高く疲れた膝には応えます。
○ 階段を下ると三田ケ峠の舗装道路に出ました。「木の宗山山頂約1km」 の案内標識と「木の宗山ハイキングコース案内」のある登山口です(G)。史跡広場から16分ほどでした。左折すると木ノ宗山憩の森から二ケ城山への道が続いていますが、今日は舗装道路を右折して中深川駅を目指します。車の行き来する道を下り分岐は何れも左折します。老人ホーム、幼稚園を過ぎ深川台団地見送って高陽中学校先で県道を渡ると中深川駅です。下山してから34分でした。
広島里山紀行 記
9:03 上深川駅がスタート点です | 三篠川の土手に沿って |
9:21 養老橋を渡り @ | 突き当たりの民家の左手に進みます |
広場の先の竹林に入口が | 9:35 竹林に入ります A |
9:35 ここに登山口の表示がありました | 根がむき出しの急登です |
一旦緩むものの | 再度、急登に |
10:28 岩が現れてきました | |
松の倒木が多く荒れた感じです | 10:36 上氏の原コース(青)が合流 B |
岩の散在する急登を登ると | ホッとする道です |
10:51 山頂に到着です | 三等三角点 C |
山頂は城趾らしく広々とし360度の展望が開けます パノラマスクロールはこちらへ |