山 名 | 小田山(こたさん) |
標 高 | 719.1m |
比 高 | 約472m(国草登山口) |
場 所 | 東広島市黒瀬町 広島市安芸区阿戸町 |
アクセス | JR広島駅→JR呉線矢野駅→矢野駅前バス停→広電バス熊野営業所→海上側バス停下車→登山口 |
コース |
○海上側バス停10:20→国草登山口10:37→笹ケ峠入口11:04→笹ケ峠11:12→イラスケ登道合流11:45→山頂12:21 ○下山13:06→イラスケ登山口への分岐13:34→下山14:16→県道14:22 |
情 報 | 駐車場:国草登山口可? トイレ:ありません |
メンバー | 美12名 |
参 考 | 矢野駅前バス停発9:30→熊野営業所着9:42→熊野営業所発9:58→海上側バス停10:16 |
○海上側バス停(10:20)〜笹ケ峠入口(11:04)
JR呉線のトラブルで20分の遅れの運行でしたが予定のバスに乗れました。海上側バス停
からは小田山が遠望できますが山頂付近が随分伐採され痛々しいばかりです。バス停先の交差点で335号入口の標識に従い進みますが標識には「2.7km先通行不可」とあります。案の定、最初は2車線の広かった道も最終民家を過ぎた辺りから急に狭くなり舗装されているものの林道並みになってしまいました。
バス停から17分で旧道との合流点でここが国草登山口
となります。ここの標識には津江八本松線とあり、途中、笹ケ峠の山道を挟んでイラスケ登山口側の舗装路と繋がっていることになっています。落ち葉の積もる県道を進むと登山口から7分で阿戸と熊野の境界となる村界橋を渡ります。車の通行できない妙な県道を進むと村界橋から5分で林道畑地線が右手から合流点します。
さらに5分で谷コースの登山口ですが、特に表示類は無くテープが巻かれ山仕事の現場で見かけるリボンが下がっているだけです。ここは帰路のコースの予定として笹ケ峠入口に向かいます。谷コース登山口から9分で道が左に曲がる地点に車止めがあり真新しい林道が延びていました。この手前の右手が笹ケ峠の入口で、広島登ろう会の笹ケ峠入口と書かれたプレートが架かっていますがもう一つの木製表示板は落下していました。
○笹ケ峠入口(11:05)〜イラスケコース合流点(11:45)
登山口は分かりにくい場合がままありますが、ここも進入口がササに被われていました。ただこのササも最初だけですぐ明瞭な山道に変わりました。ここまでで120mほど標高を稼いでいますが、笹ケ峠入口の標高が約367mですからまだおよそ350mほど標高差があることになります。マツと広葉樹の混在林の道は比較的起伏も少なく歩きやすい道です。入口から8分でスギの木に手製のプレートが架けられた笹ケ峠に到着しました。
笹ケ峠
はイラスケ登山口からの笹ケ峠経由登山道の合流点で良い道が登って来ています。ちょっとしたスペースもあり服装調整には適当かと思います。峠からはこのまま楽勝かと思わされた登路が一転してしまいました。いきなり最初のピーク(標高470m余り)へ向けての胸を突く急登が始まります。登ると一旦傾斜が緩み笹ケ峠から8分ほどで最初の鉄塔に到着です。この先も落ち葉の堆積した急坂を登りますが鉄塔から4分でピークです。
ピークはちょっと視界が開けて穏やかな山容の小田山が遠望できます。ピーク先の崩落地を後にして急坂を下るとまた平坦な道に変わりますがそれも束の間、今度は495mピークへ向けての登りが待っていました。12、3分頑張ると495mピークに達したと思われ再度、傾斜が緩みます。梢越しの右手前方には山頂が見えていますが、まだ峠からの半分の行程です。
最初の鉄塔から23分ほどで二番目の鉄塔が見えてきます。開けた鉄塔部からは前方には山頂、南方向にはイラスケ方面と野呂山、灰ヶ峰が望めました。鉄塔から2分で右手からイラスケ登山口からの道が合流します。ここには立派な笹ケ峠と小田山を指示する道標が立っています。それにしてはここまでの案内が貧相でしたが、これもマイナーなコースのせいでしょうか。
○イラスケコース合流点(11:50)〜小田山(12:21)
イラスケ登山道合流点
からは東西に延びる小田山の主稜線を登ることになりますが、この地点の標高が約500mですからまだ約220m頑張らねばなりません。尾根直登の道は急で両側とも視界が遮られた我慢の道です。合流点から10分ほどの標高600m辺りから北側の伐採地が現れて眺望が得られ正面に鉾取山や原山が確認できました。さらに6分の標高625m辺りで殺伐とした未舗装林道に飛び出しました。ここには何の案内もありませんが右手に数メート進んだ伐採地と植林地との境に踏み跡が登っています。ここからも頂上まで急登が続き、眺望も植林の成長により次第に妨げられてきています。合流点から30分ほどでようやく山頂に到着しました。
一等三角点の置かれた山頂は十分な広さがあるものの針葉樹や広葉樹の混交林に囲まれ展望はありません。「展望岩・手洗鉢この先4分」の表示に導かれ薄暗い樹林の中に入ると、展望岩
と書かれた岩があり細いロープも下がっています。黒瀬町や野呂山が見渡せるらしいのですが、このところトラブル続きの里山紀行はちょっと慎重になり登るのは敬遠しておきました。すぐ先の手洗鉢まで足を伸ばすのも止めて、少し引き返した小岩からの展望で満足しておきました。郷原の岩山を眼前にして野呂山、灰が峰、その先には広の町そして瀬戸内海が望めました。
○小田山(13:06)〜津江登山口(14:22)
今秋最も強い冬型気候との予報通りの冷たい北風を避けての昼食後は早々に山頂を後にします。下山は当初の双子岩経由海上側下山の予定を変更してイラスケ登山口に下山することになりました。事前の情報では双子岩方面に500mほど下れば素晴らしい展望地が開けるとありました。覗いてみたい衝動に駆られましたが今日の天候を考えればその野望も萎んでしまいました。
登りに苦しんだ急坂は降りも一苦労です。イラスケ登山口と笹ケ峠の分岐
にはマツの幹にイラスケ登山口のプレートが打ち付けられ広い道が下っています。視界の利かない雑木主体の道ですが笹ケ峠からの道に比べアップダウが無く歩きやすく感じられました。
8分ほど下ると視界が開けて最初の鉄塔ですが岩山が随分近くに見えています。振り返る小田山はとてもあの難儀する急登を感じさせない実に優美な姿です。まさ土の滑りやすい道を15分下ると第二の鉄塔です。
二番目の鉄塔から10分足らず下ると分岐があり、ここで赤テープの巻かれた直進の道を採れば三番目の鉄塔を経てイラスケ登山口に下山できたのですが左に下る道を選択してしまいました。倒木の多い道は広いものの歩きにく用水の配管がむき出しの「ぬかるみ」も現れる始末です。8分ほど歩いてやっと黒瀬の津江の舗装路に出ることができました。さらに6分で県道34号で目の前に大きなため池が見えています。道脇の電柱に古びた小田山登山口のプレートが架けられていました。ここからはバス便がないので熊野営業所までタクシー利用です。
広島里山紀行 記
9:57 熊野営業を出発 | 10:20 海上側バス停から |
交差点を右折して県道335号へ | 正面に小田山が見えています |
小田山の山頂部は伐採跡が痛々しい | 10:36 道が狭くなります |
10:37 国草登山口に到着 | 10:45 村界橋を渡り |
10:55 谷コース入口(青)、笹ケ峠は県道を(赤) | |
11:04 車止めの手前が笹ケ峠への入口です | 目立たない表示があります |
一瞬ためらうような笹で被われていますが | すぐ道は明瞭になります |
11:12 笹ケ峠に到着 | すぐ急な坂が始まります(画像表現以上です) |
一旦緩みますが | 再度の急坂を過ぎると |
11:20 最初の鉄塔です | 11:24 鉄塔を過ぎると最初のピークに到着 |
前方に優美な山容の小田山が見えます | ピーク先の崩落地 |
折角稼いだ高度もまた急な下りで | 鞍部から495mピークへ向けての登りを |
11:39 既にピークに到着でしょうか、平坦な道を | 梢越しの小田山ですが、まだ道は半ばです |
11:43 二番目の鉄塔に | イラスケ登山口方面が望めます |
11:45 イラスケ登山口からの合流点に到着 | 赤から登ってきました。青はイラスケへの下山口 |
すぐ急な坂道が待っています | 12:00 北側が伐採地で眺望が得られます |
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今回のコース最大の展望地。正面左に原山、右に鉾取山が。 | |
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12:06 荒廃した林道に出て | 再度、急登を |
12:21 山頂に到着 | 一等三角点の山頂は展望なし |
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展望台へ | 展望台の岩には細いロープが |
果敢にチャレンジしたMさん、Eさん | ミニ展望岩? |
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ミニ展望岩から。中央に岩山、左に野呂山、右に灰が峰。最深部に広市街と瀬戸内海を | |
13:06 下山です。赤は双子岩方面へ | イラスケ登山口へ向けて下山します |
急坂は下山時も一苦労です | 13:34 分岐からイラスケへ下山です |
下山路は快調です | |
13:43 最初の鉄塔が現れ視界が開けます |
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像) 及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号) カシミール3Dで作成し加筆したものである。(GPS軌跡ではありません) |