山 名 | 河平連山(こうひられんざん) |
標 高 | 555.2m |
比 高 | 約330m(松ケ原登山口) 約260m(東登山口) |
場 所 | 大竹市松ヶ原町、廿日市市大野町 |
登 頂 | H24.10.25(木) |
アクセス | JR五日市駅→JR玖波駅→県道42号線に入る→東登山口(大里ケ峠) |
コース |
○東登山口8:51→8号峰9:33-9:35→7号峰9:45:9:50→6号峰9:55-9:57→5号峰10:06-10:11→4号峰10:13→ 3号峰10:22→札木峠10:32→2号峰10:42-10:44→1号峰10:54→碑10:58→0号峰11:08→八畳岩11:09 ○八畳岩12:26→馬ヶ峠12:49→松ヶ原登山口13:12 |
情 報 | トイレ:両登山口付近に簡易トイレ |
メンバー | 美11名 |
過去記録 | H23.10.19 H22.11.4 H20.3.15 |
【概 要】
河平連山は大竹市松ケ原地区にありますが地形図には記載も無い無名峰です。登山口は松ヶ原地区と県道42号線沿いの東登山口(大里ヶ峠)の二個所にあります。大正12年に軍用機乙式偵察機が衝突したことから地元では通称「飛行機山」と云われていたようですが、ガイドブックではいわれは分かりませんが河平連山とされ今ではそれが一般化しています。河平連山は古いガイドブックには掲載されていませんが、平成の初め頃登山ルートが開発されガイドブックに紹介されて以来登山者に親しまれています。登山道は年に一度秋に整備が成されるとのことで、多少の荒れ、段差のきつい個所が数か所あるものの手入れされ特に危険な個所はありません。案内表示も各所に置かれ崩落地などにはロープが張られ安全が確保されています。
今回は8号峰から0号峰へと歩きましたが、9つの小ピークを連ねる大小のアップダウンが続く尾根道は展望が抜群です。瀬戸の海や宮島などの島々、そして沿岸部の山々と中国山地の山並みを眺めながらの縦走は最高で終始飽きることがありません。
特に0号峰先の八畳岩からは名峰三倉岳を眼前にして瓦小屋山、羅漢山、鬼ケ城山、吉和冠山、下勝成山、上勝成山、西大峯山、大峯山、阿弥陀山、東郷山、経小屋山などの数々の山を望めます。6号峰には「三県一望之地」とありますが、まさに広島県、山口県、島根県の茫々と連なる中国山地の雄大な景観を楽しめました。
主峰5号峰の標高が555.2m、登山口からの比高も300m前後と低山ですが軽い岩場あり、ザレ場ありロープありハシゴありと童心に返らせる仕掛けに富み、その意味では登り甲斐のある山歩きができました。
○東登山口(8:51)〜5号峰(10:06)
JR玖波駅発のバス便が少し早い時刻になっているため、駅からはタクシー利用で大里ケ峠の東登山口へ向かいました。今回も8号峰から逆に歩いて八畳岩を目ざします。慣れた道ですが登山口には大きな河平連山ハイキングコースの案内板がありますので一応確認しておきます。2分ほどで樽川の三段瀧への分岐ですが、滝コースと直進の尾根コースの二手に分かれ進みました。尾根道は意外に急坂ですが18分ほど喘ぐと左手に滝からの道が合流します。時間的にはどちらのコースも変わらないようです。緩やかになった道の10分ほど先にほとんど使用されていないような簡易トイレがありました。
滝コース分岐点から12,3分ほどで支尾根に乗り右手に展望が少し開けて、「宮ケ谷の大瀧(岩肌)」の案内表示がありますがそれらしきものは見あたりません。尾根の道はしばらくすると8号峰へ向けての急登となり一部にはロープも架かっています。登山口から40分余りで8号峰に着きました。ここからの展望は瀬戸内海側と北部に景観が得られます。
一息入れて7号峰へ向け進むとすぐ先に崩落地がありますが、その上部からは三倉岳や吉和冠山も望まれ眼下には渡ノ瀬ダムも見えています。もう一個所の崩落地を過ぎると7号峰です。7号峰から上り返すとすぐ「三県一望之地」の表示がある6号峰で、ここからは経小屋山から大竹市街、傘山などが望まれ目の前には5号峰が立ちふさがるように見えています。6号峰から急坂を登ると9分ほどで5号峰です。
○5号峰(10:11)〜八畳岩(11:09)
三角点の置かれた最高峰5号峰ですが低木の松に遮られてやや視界は寂しいようです。小休止の後、4号峰を目指しますが 5号峰から僅か数分の距離で「雨乞い信仰、水神釜」の表示がある4号峰ですがここは通過点です。4号峰からちょっとしたロープの架かる場所を通過し10分ほどで3号峰です。前方に0号峰の尖峰が見えていますが実に素晴らしい山容です。下るとすぐ3号峰景勝地と書かれた岩場があり宮島が望めました。この下にも短いロープが下がっています。ここから10分ほどで松ケ原への下山路の札木峠でました。次の急登をしのぐと10分ほどで「西前方三倉岳羅漢山を望む」と表示がある2号峰です。2号峰からの展望も大変素晴らしく三倉岳が大分近づいて来ますし、目の前には0号峰が見えています。0号峰から下るとすぐ「宮島大鳥居展望の地」がありますが、今回は鳥居は確認できませんでした。
2号峰から6分ほどで帰路に使う松ケ原登山口への下山路が左に下っています。ここから数分で1号峰ですがここも通過点で、「前方天狗岩」の案内があり天狗岩への道が下がっています。この先数分で右側に浅田大尉殉職の碑への道が下りますので碑へ寄り道しましたが、殉職碑として手厚く弔われたことが伺えます。3分ほど登り返すと縦走路へ出て碑への案内があります。ここから数分で最後にして最大の山場ですが、大岩の右側をロープに頼って登ると3分ほどで「飛行機衝突岩」の0号峰です。振り返ると歩いてきた峰々が見えますが本当に岩の多い山です。0号峰からさらに岩の間を越えると3分で前方が開けて八畳岩に着きました。
○八畳岩(12:26)〜松ヶ原登山口(13:12)
八畳岩にはいつの頃からかアルミ梯子がかけられ容易に登れるようになりました。隣の突きだしたようなシンボル岩が実に印象的です。八畳岩からはこのコース最高の展望が得られ眼前に三倉岳から瓦小屋山への山並み、その奥には羅漢山、吉和冠山など県北の山や山口、島根県の山々が展開します。好天に恵まれ久しぶりにゆったりとした時間を過ごした後は下山です。0号峰先の下りのロープもまた難所です。今回は天狗岩をやり過ごし、松ケ原登山口への分岐から「前方天狗岩」の展望地を経てひたすら下だります。分岐から25分足らずで馬ケ峠、さらに15分で松ケ原登山口に下山です。いつものように健脚組はさらに玖波駅まで5kmの歩きです。
広島里山紀行 記
8:34 玖波駅からタクシー利用で | 8:51 東登山口、一瞬ためらうような登路 |
樽川の滝と尾根道との分岐 | 9:02 滝コースとの合流点 マウスを乗せると |
8号峰へ向けての急坂を | 9:33 8号峰からは快適な縦走路が始まります |
姿を見せた三倉岳 | 8号峰先の崩落地 |
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8号峰先の崩落地からの展望。中景左端に瓦小屋山、三倉岳、遠景に左から羅漢山、吉和冠山など | |
9:45 7号峰 | 6号峰へ向けての下りを |
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7号峰からの展望 |
9:55 6号峰 | 5号峰へ向けての急坂を |
10:06 河平連山最高峰の5号峰 | 10:13 4号峰 |
4号峰から0号峰の尖峰を望む | |
4号峰先にちょっとしたロープが | 10:22 3号峰 |
3号峰の展望地、宮島が望めます マウスを乗せると | 展望地先もちょっとしたロープを頼りにして |
10:32 松ケ原への下山路だが2号峰へ向けて | 2号峰下の急坂を |
10:42 2号峰到着 | 展望の優れた山頂です |
2号峰からの眺望。0号峰奥の三倉岳が大分間近になりました パノラマスクロールはこちらへ | |
2号峰下の展望地。条件が良くないと鳥居は? | 寄り道していますがここは直進。青は下山路 |
10:54 天狗岩への進入路でもあります | 碑への道 |
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10:58 手厚いく弔いが感じられます | 0号峰直下の難所です |
0号峰から縦走した峰々を振り返る | 11:08 0号峰の飛行機衝突岩 |
11:09 八畳岩に到着 | シンボル岩のMさん |
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八畳岩から、左手に傘山を パノラマスクロールはこちらへ | |
12:26 下山開始 | 0号峰先の難所を |
天狗岩の遠望 | 下山口近くの登山ポスト、多くの記帳が |
13:12 松ケ原の登山口に下山です | |
手前に石山、その奥に縦走した峰々が | 13:21 松ケ原町の案内板でルートのおさらい |
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像) 及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号) カシミール3Dで作成し加筆したものである。(GPS軌跡ではありません) |