宮島弥山(紅葉谷−四宮)
データ |
【山 名】 | 宮島弥山 |
【標 高】 | 535m(529.8m) |
【場 所】 | 広島県廿日市市宮島町 |
【登 頂】 | H24.1.12(木) 晴れ後曇 |
【アクセス】 | JR宮島口駅(広電宮島口駅)→フェリー乗り場→宮島 |
【コース 】 |
○岩惣本店前紅葉橋10:08→ロープウェー乗り場入口10:20→登山口10:24→博打尾コース合流点11:19→ 弥山本堂11:31→山頂11:40 ○山頂12:17→夕日観音12:34→下山13:17 |
【情 報】 | トイレ:紅葉谷公園、弥山本堂前、弥山山頂 |
【参 考】 |
宮島航路時刻 広電松大汽船 JR西日本宮島フェリー その他 宮島観光協会 宮島観光公式サイト |
【メンバー】 | 美12名 |
【過去記録】 | H23.1.14 |
山行記 |
◎ 今年も山歩きは弥山からで紅葉谷公園を目指します。消防署の先を右折し次を左折(直進すると大聖院や水族館へ向かう)して佐々木八重子の店の前を進むと、左手に「もみじたに道入口」の自然石碑があります。さらに坂道を登って行くと「もみじだに公園」の自然石の大きな碑が立ち、その先に赤い紅葉橋が見えます。脇の岩惣本店の前には鎮火祭の大松明が立ち特徴ある注連飾りがかかっていました。
○ 紅葉橋を渡ると正面に四宮神社が見えています。石段の脇に「瀬戸内海国立公園(宮島)」の案内板があり登山コースが示されていますので確認します。5分ほど進むとここにも自然石碑がありますが、これは山頂までに見かける丁石について書かれているようです。碑文の左端に微かに山頂へは二十四丁半と読めました。ここで服装調整をします。
○ まだ開店していない茶店の前を通って進むと、ここにも赤く塗られた紅葉谷橋が架かっています。橋から見る谷はこの時期水量が少なく、枯山水のようですがそれはそれとして趣があります。
○ 紅葉谷橋の先に概念図「宮島案内図」が立っています。その先で左折する道は中村橋を渡り博打尾コースとなり、直進はロープウェー乗り場や紅葉谷コースになります。先行したグループメンバーは博打尾コースを登りましたが、広島里山紀行は遅れて紅葉谷コースを単独ハイキングし山頂で合流する予定です。
○ ロープウェー乗り場への案内板のところで道は二分しますが、小さな奥紅葉谷公園弥山登山口の標識に従い右折して奥紅葉谷橋を渡ります。辺りに人影は全くありません。今期一番の冷え込みと云う凛とした大気に気持ちも引き締まる思いです。
○ 最後のトイレを見送ると右手に四宮神社からの道が合流します。山頂まで1時間30分と書かれた英語、中国語、ハングル文字の紅葉谷コースの案内板もあり外国人の増えた宮島を感じます。また立派な「紅葉谷川庭園砂防案内図」が立っておりここが庭園であることを知らされました。左手にはそれらしい雰囲気の谷が見えています。
○ 奥紅葉谷橋から3分で実質の登山口です。正面に防火水そうの表示、左にまた瀬戸内海国立公園(宮島)の案内板、右に小さな紅葉谷コースの案内板が掛かっています。
○ 登山口から5分で初めて三丁の丁石を見ました。ここからは穏やかな道が続き、四丁の石柱、弥山山頂2.2kmの表示を過ぎ、左手に四号堰堤を見送ると道が二分しますが左を進みます。右手の登る道は?。登山口から12分で山頂まで1.9km標識があり、「天然記念物弥山原始林」の石柱が立っています。その先で右から道が合流しますがこれが先ほどの道でしょうか?
○ 階段道が続きますが傾斜はさほどでもありません。1.9km標識から8分で1.7km標識で傍らに海軍省石柱に立っています。ここを過ぎたところで先行グループのFさんからロープウェー終点に到着のメールが届きました。予想外の速さにやや驚きです。この辺りから道は次第に急になり息も弾みます。途中で出会ったシカは立派な角を持ち、町中で見かけるものより毛並みも艶やかでずっと風格がありました。
○ 急な階段を登り1.9km標識から25分ほどで1.0km標識です。1.7km標識から17分ほどで石段の先の上空が明るくなってきました。振り返ると阿品方向が開け青い色がまぶしい海が見えています。一旦道は緩やかになるものの再び急な階段になりますが、頑張ると前方が明るくなり鞍部でロープウェー駅から山頂へ向かう道(博打尾コース)と合流します。標柱の表示は紅葉谷1.8km、弥山山頂0.7km、獅子岩駅0.3kmです。
○ 博打尾コース合流点には「天然記念物弥山原始林」の石柱が立ち辺りにはチラチラと小雪が散っていました。ここからはブーツ姿の女性に混じって山頂を目指します。しばらく進むと左手にロープウェー獅子岩駅がみえていますがこの辺りから展望が開け、合流点から7分ぐらいの崩落地跡で瀬戸内海の絶景が望めます。小黒神島がぽつんと浮かび能美島の宇根山の鉄塔も見えています。青い水面に残される白い航跡が印象的でした。
○ 展望地からコンクリート舗装の遊歩道を4分で弥山本堂ですが人影はまばらです。1200年間消えたことの無いと云われる霊火堂の中も無人です。三鬼堂の左手から石階段を登ると二十二丁石が左手にありますが、その先の右手の岩の上に石仏がありここにも二十二丁石がありました。すぐ観音堂、文殊堂で背後に山頂の大岩が見えています。くぐり岩を潜るといくつもの巨岩が特徴的な弥山山頂で、山頂レストハウスの展望台には久しぶりにお会いするグループメンバーが迎えてくれています。
◎ 山頂レストハウス展望台からは360度の展望が得られ、何時まで眺めても飽きない素晴らしい景観です。東側のロープウェー獅子岩駅の方向には似島があり、その右手に大奈佐美島(おおなさびしま)、その背後に江田島が、江田島の右手前には西能美島が大きく見え、その奥には東能美島も見えます。東能美島の奥には倉橋島が重なり、そのさらに奥は呉の山々も見えます。
○ また、西能美島の右手前に小黒神島が、小黒神島の右奥(南方向)には大黒神島がみえますし、続いて阿多田島が真南に見えます。その右奥には周防大島もあるはずですが今日は少し霞んでいます。
○ 山を見ると大奈佐美島の真後ろに江田島のクマン岳、その右に古鷹山がよく見えます。西能美島では左に砲台山、右に宇根山(野登呂山)が見えます。似島の後ろには絵下山、江田島の背後には野呂山
、灰が峰などが並んでいます。
○ 視線を転じると北方向には広島市街地、西側に阿品の団地、宮島の駒ケ林と焼山、その先に大野の経小屋山、大竹市街地などが展開します。奥には白く雪を頂く芸北の山並みが連なるのですが山座同定できません。
◎ 四宮コースの下山口はレストハウス下のトイレ脇のソーラーパネルが目印です。この金網の右手に下山口がありますが正規のルートでは無いので案内表示はありません。すぐ急な道を下ることになりますが、途中は当然ながら階段など人工物もありません。、5分ぐらいで右手に獅子岩駅が望めます。下山道は当初の腐葉土のフワフワした足に優しい道から一変し明らかにオーバーユースで土がむき出しです。カラカラに乾いた道は土煙が舞い上がり後塵を拝すると、、、、 ただ土煙の道も直ぐ治まり自然な道になります。
○ このコースは平坦な部分もありますが原則急坂の連続で、降下するに従い風化花崗岩の滑りやすい砂礫の多い道となります。山頂から17分で夕日観音の祠で小さな石仏が安置されています。祠から4分ぐらいすると道に岩も見られるようになります。10分ぐらいで右手下方に朱塗りの鳥居が時折望め、右手にはロープウェーも見えるようになります。
○ 山頂から40分ぐらい下った平坦な場所では前方に五日市方面の展望も開け五重塔もみえます。最後の急坂を下り終えると紅葉谷に下山です。山頂から途中休憩を含めてちょうど1時間でした。紅葉谷にはもうアセビの花が咲いていました。
*2005年に弥山の標高値は修正されました 国土地理院
広島里山紀行 記
アルバム |
宮島三山!? | 正月装いの宮島桟橋、大河ドラマの幟が | |||
記念写真のポイント | 人影もなく静寂な社殿 | |||
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10:08 自然石碑の先に朱塗りの紅葉橋がみえます |
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これも定番 | ||||
岩惣本店の前には鎮火祭の大松明と注連飾りが |
紅葉橋を渡ると四宮神社の前に出ます マウスを乗せると丁石の碑 |
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紅葉橋。この先で博打尾と紅葉谷のコースが分岐 マウスを乗せると案内図が出ます |
枯山水のような |
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紅葉谷コースの分岐、右へ | 風情を感じる奥紅葉谷橋を渡り | |||
冬枯れの「紅葉谷川庭園」 | 10:24 ここが実質的な登山口になります | |||
良く整備された道です | 暗い谷沿いですから木漏れ日にホッと | |||
次第に山道らしい雰囲気になって | この辺りから厳しい階段が続きます | |||
ようやく上空が明るくなりますが先はまだまだ | 11:19 合流点、左から登ってきました | |||
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左端の獅子岩駅の右に大奈佐美島、その背後に江田島。正面に西能美島、右端に小黒神島 | ||||
霊火堂 | 人影もまばらな弥山本堂 | |||
三鬼堂左手の石階段を登ります | 二十二丁石、祠の跡? | |||
観音堂、文殊堂の背後に山頂の大岩が | くぐり岩を抜けると | |||
レストハウス、メンバーの姿も | 11:40 山頂の二等三角点ですマウスを乗せると | |||
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西〜北方向の展望 パノラマスクロールはこちらへ | ||||
三角点が中央に見えますが最高点は岩になります | ||||
12:17 四宮コースの下山口 | 概して急坂の連続です | |||
オーバーユース気味かも | 弘法大師?を祀る夕日観音の祠 | |||
下山路には岩も現れてきます | 緩むと展望が開ける場所も | |||
千畳閣と五重塔を俯瞰 | ||||
13:17 紅葉谷に下山 | 観光客もここまでは。閑散としています | |||
いつもの店で一休みを | 乗船へ |
コース概念図 |
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像) 及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号) |
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