大懸山・物見山
【山 名】 | 大懸山(おおがけやま) 物見山 |
【標 高】 | 417.4m 360m |
【場 所】 | 呉市仁方 |
【登 頂】 | 平成24年2月16日(木) 曇り |
【アクセス】 | JR広島駅→呉線JR仁方駅 |
【コース 】 |
○仁方駅発9:37→大歳神社9:56→登山口10:01→鉄塔10:10→展望岩10:36−10:40→ 第一展望地10:44→展望台11:05→分岐11:09→大懸山11:10−11:18→ 物見山11:30 ○物見山12:09→分岐12:36→竹林12:51→鉄塔12:53→下山口13:00→舗装林道(仁方中筋町) 13:05→仁方駅13:24 |
【情 報】 |
駐車場:登山口付近にはありません トイレ:大歳神社を借用しました |
【メンバー】 | 美8名 |
○ 電車の遅延で仁方駅到着も大幅に遅れたため駅を9時37分の出発になりました。駅を出ると人影のない駅前通りの先に杜がみえています。通りの突き当たりで左折し、小橋を渡り再度左折します。すぐ先に薬局があり、その手前に細い路地がありますのでここを入ります。
○ 舗装された細道は国道165号線仁方第二トンネルの上を緩やかに登りますが意外に息も弾みます。峠を越えると大歳町の集落に入りますが、左手には大岩の点在する大懸山と物見山が見えています。小さな大歳川を渡り道なりに進むと駅から15分で大歳神社の裏に出ました。ここには右手に仁方本町から車可能な道が登って来ています。境内からは仁方の町並みと瀬戸内海に架かる安芸灘大橋が望めました。神社に参拝しますが多くの絵馬が掲げられているのには驚きました。参拝後は元の道に戻り右手に墓所を見ながらコンクリート舗装の道を登ります。簡易舗装から地道変わると、神社から5分ほどで墓所と作業小屋が現れます。
○ 作業小屋の右手に竹林の中の道が登っておりここが登山口となります。左手に古びた木札の案内表示が掲げられていますが、それによると大懸山からは物見山経由で新宮神社へ下るコースと、山頂から北側に下り昭和池経緯で仁方中筋に出るコースがあるようです。昭和池とは野呂山の池のことでしょうか。
○ 登山口からは竹林の悪い道を歩きますが3分ほどで鉄塔が現れ、鉄塔の左の道を2分ほど進むと尾根にかかり山道となります。落ち葉の深く積もった気持ちの良い道ですが、3分もすると早速岩が現れてきます。それ以降は随所に現れる岩場を登りますが、ジグザグ道は少なく最後まで直登です。
○ 落葉樹が多く背後には梢越しに展望が得られるのですが、岩場の急登で景観を楽しむ余裕もありません。ただ登路には予想に反して新旧のテープが次々と見られます。賛否両論のあるテープですが初めての山では大変助かるのも事実です。
○ 鉄塔から26分で展望岩に到着しますが素晴らしい展望です。テラス状の岩からは眼下には仁方の町並みと仁方港、そして瀬戸内海の多島美が展開し、女猫の瀬戸に架かる安芸灘大橋が下蒲刈島に繋がっています。
左手には上蒲刈島が浮かび、奥山の先には七国見山が頭を覗かせています。下蒲刈島の右手側には特色ある山容の白岳山、螺山(つぶやま)、広の町、その奥に休山、右端には吉松山、さらにはるか先に灰ヶ峰と飽きることのない景観が展開します。
○ しばらく景観を楽しんだ後は先を急ぎます。いつの間にか樹高が低くなり明るい雰囲気なっていますが、よじ登るような急登は変わりません。展望岩から5分ほどで第一展望地です。展望岩というか展望岩場の感じですが、高度を変えた位置からの景観が楽しまれます。落ち葉に松の葉が混じるようになりシダも現れてきた岩場の急登を進むと、5分ほどで右手上方に大きな岩が見えてきます。しかし結局この展望良さそうな岩への進入路は気がつきませんでした。次回の宿題です。その代わりに第二展望地があります。
○ 進むと第二の展望岩から20分で展望台の手書きテープがあり左が開けていますので、里山紀行が寄り道してみると展望台でした。西側に展望が開け白岳山、螺山、広の市街地、その奥に休山、そして物見山などが望めました。
○ 元の場所に戻り山頂を目指しますが、道はいつの間にか傾斜が緩んできました。展望台から3分ほどでテープや古びた表示の掛かる分岐で、直進は大懸山、左折して下れば物見山です。直進すると1分で山頂で、先行したメンバーは既に全員が到着していました。
○ 大懸山の山頂は三等三角点が置かれ、手書きの表示板が掛けられていました。さほど広くない山頂は樹木に囲まれて展望は得られませんが、それでも落葉のこの時期は結構明るい雰囲気でした。北方向には昭和池方向への表示板が掛けられ道が下っています。
○ 大懸山を後にして物見山を目ざして先ほどの分岐で右手に下りますが、登りとは逆に急降下することになります。視界が得られるとかなり下方に物見山が見えていますが、ここも多くの岩魂がみられます。物見山が近づくと視界も開け左を巻いて一登りすると山頂でした。大懸山から12分ほどです。
○ 物見山には「物見山(たんこぶ山)」の表示があり標高は360mとなっていますが、地図上には山名の表記はありません。山頂部は北東から南西方向に細長い台地を形成し、わずかに傾斜し北東側が高くなっています。左右は松の幼木により視界がやや遮られるものの、両端は平たい岩場で実に素晴らしい展望がえられます。南西方向では安芸灘大橋から灰が峰にかけてが望め、北東の岩場からは北の方向に野呂山と膳棚山の鉄塔もみえています。そして眼前には深い谷の先に下ってきた巨岩の点在する大懸山が立ちはだかっています。
○ 予報に反して日差しも暖かく無風の山頂は去り難いのですが、初めての山ですから余裕を持って下山しなければなりません。下山は直下のステップの高い岩場をおりて219mピークの方へ下ります。10分ほどは足下に枯れシダが被り、灌木と松の幼木が混在する急坂を降ります。ボランティアの方の尽力でしょうか、登り同様ごく最近枝払いなどの手入れがされたらしい道は不安無く歩けます。本当にありがたく感謝、感謝です。明るい雰囲気の下りですが、辺りを見回す余裕はありません。
○ やがて上空が被われるようになると下り始めてから13分ほどで、T字の分岐に出ますがここはテープに従って右折します。分岐から数分で軽く登り返すと平坦部に出ましたが、ここが219mピークなのでしょうか?
○ ピークから再度下ると分岐から6分ほどで束の間、前方が開けますがすぐ閉ざされ、ザレた個所を通過することになります。分岐から15分そこそこ進むと竹林に入りますが、竹により樹林が浸食され倒木累々という荒廃した光景です。
○ 竹林を2分ほど歩くと鉄塔に出て明くるなりますがすぐ林に入ります。鉄塔から7分で前方が開けて耕作放棄地のような広場に飛び出ました。ここが下山口で大懸山の案内があります。逆コース登山の説明が書かれていますが、古びた木札の文字は既に判読が難しくなりつつあります。下山路は岩場もほとんど無くまずまず歩きやすい道でした。
○ 耕作放棄地を抜けると右手に墓所があり道が分岐しています。左手は篠竹の中に突入しますので、右の道に進むとすぐにコンクリート舗装の狭い林道に出ました。前方に仁方中筋町の集落が見えています。後は道なりに酒の蔵元やヤスリ会社、小売店のある道を仁方駅を目指して歩くことになります。林道から16分ほどで185号線の仁方第二トンネル西口、さらに3分で仁方駅です。次の電車まで40分ほど待たねばなりませんでした。
* JR仁方駅は乗降客の姿も見えない閑散とした無人駅でしたが、そのホームは異様に長いものでした。しかし今なお全国シェアの95%を占めるヤスリ生産地(出典:ひろしま文化大百科)であることや国鉄時代の仁堀航路の連絡駅だったことを思えばそれもうなずけます。また離合も容易でない狭い路地が巡る185号線北側はナマコ壁の装飾を施した数軒の蔵元が並び、その佇まいは古い町並の雰囲気を醸し出していました。
広島里山紀行 記
9:37 仁方駅を出発です | 薬局の脇を入ります |
第二トンネル上は早くも山道の雰囲気 | 大歳の集落から大懸山と物見山を |
多くの絵馬の掛かる大歳神社です | 9:56 神社の裏を登山口へ向かいます |
10:01 登山口です。右手に進みます | コース案内が掛けられていました |
10:10 鉄塔の左を進みます | 早速急坂が |
岩の道も始まりました | 足場はしっかりしていますが急登 |
10:36 展望岩です | まだまだ続く岩の道 |
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10:44 第一展望地です | 岩場も終わりに近づくと |
右手前方に巨岩群が | 第二展望地からの景観です |
そして傾斜も緩むと | 11:09 分岐です。赤は山頂、青は物見山へ |
11:05 西方面に開けた展望台です。中央遠景は休山 | |
11:10 大懸山の山頂に到着 マウスを乗せると | |
11:20 分岐から物見山へ向かって下ります | 物見山の頂が見えてきました |
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鞍部に向かっての下り | 11:30 登り返して物見山の山頂に到着 |
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山頂の南西方向 | 山頂の北東方向 |
南西側の展望、中央は白岳山です。安芸灘大橋から灰が峰にかけてが望めます パノラマスクロールはこちらへ | |
正面(東)には大懸山、左手(北)には野呂山と膳棚山 | |
12:09 下山です | |
ぐんぐんと高度を下げます | 比較的岩場は少ないのですがそれでも |
林に入りました | |
12:36 分岐です。ここはテープに従い右折 | 12:39 219mピーク??の下り |
ザレた個所です | |
12:51 竹林。荒廃しています | 12:53 鉄塔まで下りてきました |
13:00 中筋の登山口に下山 | 登山口の表示です |
13:05 林道に出ました | 歴史を感じる蔵元と町並みです |
第二トンネルの西口 | 13:24 仁方駅に着きました |
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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像) 及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号) |
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