山  名   感応山   岩渕山 
 標  高  510m    733m
 場  所  広島市佐伯区湯来町
 登  頂  H25.10.30
 アクセス  五日市駅南口→大橋バス停→湯の山温泉
 コース  ○五日市駅南口8:10→大橋バス停9:12−9:21→湯之山温泉館9:54→感応山10:41−10:54→岩渕山11:31
 ○岩渕山12:37→感応山13:08−13:20→湯之山明神社13:56
 メンバー  美9名

 

                                 【概 要】                               
  岩渕山、感応山は佐伯区湯来町にあり国土地理院地形図では無名峰です。西側の石ヶ谷峡から登り湯の山温泉に下る登山路は隠れた人気コースですが、厳しい岩登りと岩稜歩きのため一般向きではありません。  
 今回は感応山と岩渕山を湯の山温泉から往復登山しました。感応山の突き出た先端部は大峯山のミニ「のぞき岩」版でちょっとした高度感が得られます。岩渕山は山頂としての魅力に欠けるらしく、一般の山歩きでは手前のピークが岩渕山と扱われているようです。両山とも南方向に開け水内川の先に東郷山、阿弥陀山、大峯山などが望めます。
 山麓は広島藩主の湯治場だった古き温泉情緒が味わえる湯の山温泉で、湯之山明神社や湯殿は「湯ノ山明神旧湯治場」として国重要有形民俗文化財に指定されています。


○湯の山温泉9:54〜スポーツセンター分岐10:14
 JR五日市駅南口からバスで約1時間の湯来町大橋バス停で下車 です。バス停から10分ほど国道433号を歩くとクアハウス湯の山入口、湯の山温泉の案内、さらに10分あまりで広島藩主浅野公湯治場の案内があり温泉地に入ります。
 湯の山温泉に入り民宿の看板が掛かる温泉宿の間を登ると湯之山大明神の石柱が立ち、階段を登る左に湯之山温泉館、正面階段の奥に拝殿、右に休憩東屋があります。感応山へは@拝殿の脇から湯之山明神社を経て登る、A左の温泉館前から湯の山公園経て登る の二つの道があります。今回は温泉館 から登り、下りは神社に下山しました。
 東屋で服装調整の後、温泉館の前を通って湯の山公園への遊歩道を上ります。遊歩道入口 に岩渕山への登山路案内図がありますが、記載の所要時間は少々不確かではと思います。遊歩道から振り返ると温泉館の上に国重要有形民俗文化財の湯殿と拝殿が見えています。登ると「遊歩道館応山1kmスポーツセンター2km」の道標が立ち、右手に東屋がありますのでここを湯の山公園と云うのでしょう。
 東屋の脇を進むと1分で弘法大師祠 があり、右から湯之山明神社からの登山道が合流します。遊歩道と云いながらここから先はすぐササの被さるジグザグの急坂になり、要所に現れる木段は朽ちかけています。
 祠から14分ほどで左にスポーツセンターからの道が合流しますが、湯の山温泉からの道に比べると利用は少ないようです。

○スポーツセンター分岐10:14〜感応山10:41
 分岐から5分も進むと右手に草の被る展望台への石階段が登っています。紅葉の始まった道を進みますが、左手、谷の向こうに南画を思わす感応山の断崖が木の間に見え隠れしています。ジグザグとなった道を登り前方が明るくなり、尾根道に合流すると感応山・岩渕山分岐点 です。スポーツセンター分岐から25分でした。手書きの案内表示があり左に感応山2分、右に岩渕山25分〜35分と書かれています。
 左に痩せ尾根を進むと前方が開け、小高い岩山の感応山頂でベンチが一基置かれています。先は断崖絶壁となっており、突き出た先端部は大峯山のミニ「のぞき岩」版といった趣でちょっとした高度感が得られます。眼下に水内川、やや霞んでいますが前方には東郷山、阿弥陀山などが展開しています。

○感応山10:54〜岩渕山11:31
 展望を楽しんだ後は岩渕山へ向かうため一旦分岐まで戻り直進します。遊歩道は分岐まででこの先はササの被る山道となります。
 急傾斜の道を5分あまりで尾根に出ました。雑木林中の道は今の時期はほとんど視界が得られません。登路は束の間傾斜が緩むことはあっても直登急登の連続です。ササも次第に背丈を増しますが、意外に多くの人が利用すると思われ、道そのものはよく踏まれて実に気持ちの良い山歩きが楽しめます。
 現れた岩の間を抜けると突然のように前方が明るくなり、右手が開けて岩場の岩渕山に到着しました。感応山から35分ほどでした。山頂には手製標識があるだけですが、ネット情報ではこの地点は700mピークの「にせ岩渕山 」で本当の岩渕山はまだ先となっています。
 真の岩渕山をめざして尾根を下り気味に5分ほど進むと急降下地点に達しました。この地点で高度計は690m程度を示していました。道は鞍部に向けて下り、その前方には733mの岩渕山がそそり立っています(地形図上では30m下って70m登り返すだけでした)。これを見た途端、前進意欲は急速に萎え、頃も良し、「にせ岩渕山」に引き返し昼食とすることになりました。               

○岩渕山12:37〜湯の山温泉14:00
  今回は700mピークをもって岩渕山としました。山頂には小スペースがあり、点在する岩からの展望は素晴らしく、水内川から立ち上がる急峻な山の先には東郷山、阿弥陀山、大峯山などが連なっています。
 下山は往路をたどります。茂るササの中を下る道は意外と思えるほど急でグングン高度を下げます。ジグザグを切らないで一直線に下る道は思いのほか足腰に堪えます。31分で再び感応山に帰り着きました。
 感応山を出発して15分ほどで展望所 への石段がありますので寄ってみました。二基のベンチが置かれ木の間から岩の断崖が望めました。スポーツセンタ分岐手前の高台にもベンチが一基置かれていましたが、成長した樹木に覆われ展望はありませんでした。
 弘法大師祠分岐からは往路と異なり左の湯之山明神社 への道を下ります。社、拝殿を過ぎて霊水汲み場を経て石鳥居をくぐり今回の登山を終えました。後は大橋バス停まで舗装路歩きでした。
                                                       


 
       バス停〜湯の山温泉〜感応山  

   

         
  国道からの岩渕山と感応山を         9:40 淺野公湯治場の案内で湯の山温泉へ 

   

       
                         クッリクで案内図が拡大します
  9:43 湯之山大明神の鳥居に迎えられて          9:54 温泉館の前から出発 

   

         
  振り返ると温泉館の上方に湯殿と拝殿が         10:00 弘法大師の祠の前を左に進みます 

   

         
  谷の向こうに感応山の岩峰が見えています         尾根の裾を巻く道を進み 

   

        マウスを乗せると
  ジグザグの道を登ると尾根が近くなり         10:39 尾根の分岐に出ました。まず左の感応山へ 

   
 
  ヤセ尾根を進み感応山へ   
   
   
       
10:41 感応山に到着                ミニ「のぞき岩」 

    
       山頂部です
 

        
 
  

                 Hiroshima Satoyama Kikou

                   眼下に水内川、前方には東郷山、阿弥陀山などが展開しています
                  
   
          感応山〜岩渕山   
   
10:54 分岐から早速急な登りが始まります   

 

 
次第にササの勢いも増して  直登の急な道が続き 

 

 
11:29 大岩の間を抜けると  11:31 「にせ」岩渕山に到着 

 

 
山頂部は小スペースと点在する岩が  11:33 岩渕山をめざし出発です 

 

 
11:43 690m地点で撤退です  尾根道には岩も 
 
 
11:48 再び「にせ」岩渕山に   

         
         水内川から立ち上がる急峻な山の先には東郷山、阿弥陀山、大峯山などが連なって
   
       岩渕山〜湯の山温泉   

 

 
12:37 下山です 山頂直下から急降下が始まり 

 

 
急速に高度を下げて  13:06 分岐に帰着。青が感応山へ、赤が下山路 
   
   
             
                               感応山で

  

13:04 下山です  13:35 展望所から、奥は天上山? 

 

 
13:53 神社への分岐、青は登り利用のルート  国重要有形民俗文化財の湯之山明神社 

 

 
歴史を感じる拝殿の内部  ここも重要有形民俗文化財の湯殿 

 
 
14:06 バス停へ向けて出発です   

 
                   

   
inserted by FC2 system