山  名   武田山    カガラ山 
 標  高  410.5m  212m
 場  所  広島市安佐南区
 登  頂  H26.2.25
 アクセス  JR横川駅→JR下祇園駅
 JR古市駅→JR横川駅
 コース  ○JR下祇園駅8:28→部谷山登山口9:05→櫓跡9:53→武田山10:36
 ○武田山10:52→展望広場11:12→吹通し11:32→カガラ山11:46
 ○カガラ山12:54→大町登山口13:20→JR古市駅13:48
 メンバー  美11名
 過去記録  H24.3.8

 

                                 【概 要】                               
  武田山、カガラ山は広島市安佐南区にあり、武田山から鈴が峰に至る長い縦走路をもつ広島南アルプスの北端になります。武田山は中世、安芸守護の武田氏による銀山城(かなやまじょう)の跡と云われ、標高250m以上が県の史跡に指定され山頂までには城跡などが多数点在しています。標高410.5メートルの山頂からは祇園の町並みを眼下にし、広島デルタの先には瀬戸内の島々を望めます。
 カガラ山は標高212mの無名峰ですが、武田山を眼前に荒谷山、阿武山など意外に素晴らしい展望が得られます。
 登山コースは多数あり案内板などもよく整備されていますが、今回は部谷山コースから山頂に登りカガラ山を経て大町登山口に下るコースをとりました。
  

○JR下祇園駅8:28〜部谷山登山口9:05
 JR下祇園駅から部谷山(へややま)コースの登山口に向かいます。下祇園駅から25分ほどで銀山城主武田氏由来の立専寺 (りゅうせんじ)に着きましたが、立専寺から先の狭い道には途中には登山口の明瞭な案内などは見あたりませんでした。
 立専寺から9分で鹿ケ谷自然道の標柱を右手に見送り、さらに2分で「武田山新登山口」、「部谷山古墳入口」と書かれた木柱が立つ登山口にやっと到着しました。
 
○部谷山登山口9:17〜櫓跡9:53
 登山口の向側の高台に東屋のある火山公園 、鹿ヶ谷砦と書かれた広場があり目の下に山本の町が広がります。服装調整の後、登山口に向かいます。
 取り付き部は竹林ですぐ植林の急登になります。部谷山古墳と書かれた道を左に見送り登山口から10分ほどで大岩の脇を通過すると岩の道を登ることになります。次いで7分で右手に「武田の墓へおりる」と書かれた細道が下り、さらに1分で送電鉄塔 に出ました。西側には春日野団地その背後に火山が望め、北には武田山が顔をのぞかせています。
 送電鉄塔から下るとしばらくは尾根の緩やかな道ですが、4分で右手から憩いの森からの道が合流しました。来た方向には東山本、部谷山登山口とあります。一旦下りになり落葉した樹間から山頂が意外に間近に顔を見せます。間もなく急な岩の道に変わり鉄塔から15分余りで岩の散在する「櫓跡」に着きました。

○櫓跡9:53〜武田山10:36
 櫓跡には左手から鹿ケ谷コースが合流し前方に「馬場跡」への急な道が登っています。この先も厳しい岩道が続きますが16分ほどで平坦な馬場跡に着きました。櫓跡からは270mとあります。
 馬場跡からすぐで左から水越峠からの道が合流し、水越峠382m、馬場60m、下高間146mの表示があります。この先は明るくなった道を進み合流点から8分で小展望地があり一息つけました(ここが下高間?)。
 続いて人工物を思わす堆積した岩組の側を登ると上高間(うわたかま)の表示の立つ分岐で左折すると18mで上高間です。水越峠分岐から15分余りでした。生憎、PM2.5と思われる濃い霞ですが上高間 南端の大岩のからは眼下に祇園の町、広島市街地方面など素晴らしい景観が広がります。             
 上高間分岐から2分で観音堂跡の石柱のある広場で弓場跡に101mの表示があります。1分下ると分岐で来た方が観音堂跡57m、左に弓場跡105m表示(水越峠への下山道です)、右は東山本登山口、山頂までは165mとありますので直進して山頂に向かいます。一旦下って一登りすると視界が明るくなり山頂に到着しました。

○武田山10:52〜吹通し11:32
 三等三角点の置かれた武田山の山頂は巨岩が点在しさほどの広さはありません。むしろ一段下の館跡が広々としています。山頂からは普段は野呂山、灰ケ峰から江田島など瀬戸の島々など美しい展望が広がるのですが、PM2.5の影響は大きく南東方向の呉裟々宇山が辛うじて確認できる程度で手前の牛田山も墨絵のようです。
 しばらく展望を楽しんだ後は次の目的地であるカガラ山に向けて下山です。下山は山頂部のシンボルのような御守岩の背後を抜けます。すぐに鶯の手水鉢ですがここを過ぎると下り道になります。
 山頂から5分で「犬通し」で武田山の緑を守る会の案内図があり右にカガラ山・ファミリーコースが分岐しています。ここは直進の尾根道を登り2分進むと「見張台」で、来た方向に犬通し48m、前方に出丸148mの表示があります。この先のロープの架かる急な下りを過ぎると、見張台から4分で広島県史跡銀山城・空堀跡の古びた木柱が立っています。さらに1分で「郭跡」です。急な道を下ると郭跡から4分で分岐にでました。
 ここで先ほどの犬通しからのファミリーコースが合流しますが、「Bコース」とも案内表示されています。前回は下ってきた道はAコースとされていました。ここまでにあるはずの出丸跡は見落としました。この先も急な下りですがファミリーコース合流点から3分で左に天狗岩の表示があり、さらに1分で急に前方が明るくなり平坦な展望広場に着きました。
 展望広場はかなりの広さでベンチも作られ、登りに使うときには格好の休憩適地となりそうです。広場からは北側に視界が開けて相田、安方面が見渡せ正面に荒谷山が望めました。この先はまた急な下りですが、途中に「畑中新道」の真新しい札があり個人的奉仕で完成させたと説明されていました。道理で前回の逆回り登山(平成24年3月)では記憶にないはずです。展望広場からひたすら急な道を下ると8分で分岐で、右に「八幡山里道、憩いの森へ、大倉屋敷跡」の案内が立ています。1分進んでJR古市駅の小さな札を見送り、八幡山里道分岐から4分で「吹通し」の標柱の立つ鞍部に着きました。

○吹通し11:36〜カガラ山11:46
 吹通し 鞍部には「対峙の場」と書かれた標柱があり、きれいに掃除された広場には休憩所と安佐南中学校の生徒が描いた武田山案内図とがあります。鞍部は五差路になり西には武田山へ、北西には武田山団地へ、北東にはカガラ山へ、東にはJR・AL大町駅方面への八幡山里道そして南にはJR古市駅への道が分岐します。
 小休止後、大町駅方面への八幡山里道を右に見送りカガラ山へ向かいます。左に廃道化したツツジの丘への尾根道がありますが、巻き道を進むと4分でツツジの丘へ出ました。さらに4分でカガラ山分岐で前方には大町からのコースが登ってきています。分岐を左折してなだらかな尾根道を進むと2分でカガラ山です。

○カガラ山12:54〜JR古市駅13:48
 岩の堆積した山頂には「カガラ山山頂、標高二百十二メートル」と書かれた白い標柱が立っています。平成19年の山火事以来展望が得られるようになったと云いますが、辺りにはまだ山火事の痕跡が残っています。一部は樹林に遮られますが展望は良く、西側の眼下に武田山団地を望み北側に荒谷山、野登呂山、権現山、阿武山と山麓の団地群が広がっています。ここからの武田山は背後に火山を控えた端正な山容で、見慣れた武田山とは別物に思えます。北側に少し下ってみましたが北から見た山頂は大岩の上でした。穏やかな日和に恵まれて、久しぶりにゆったりとした時間を過ごした後は下山です。
 下山は大町へ向かい分岐を左折し尾根道を下ると5分で大町コースの表示です。山頂から12分で八幡山里道の分岐(吹通しへつながります)に合流し、さらに3分で「名水への道」への分岐です。大町小学校の元気な子供たちの声が聞こえだし、右手に大町調整池を見ると団地が現れます。ネットが現れると武田山登山口、大町コース の表示板があり階段を下るとカラー舗装された車道に出ます。
 ここからはJR大町駅が最短ですが、約30分のJR古市駅まで歩きました。        
広島里山紀行記



 
JR下祇園駅〜武田山   

 

 
JR下祇園駅で下車  8:54 狭い道を進んで目標とした立専寺に 

 

 
9:05 部谷山登山口に到着です  登山口の向かいの火山公園で服装調整を 

 

 
9:17 登山口から山頂に向けて  すぐ急な登りに 

 

大岩も現れてきて  9:35 鉄塔の先に山頂が   マウスを乗せると

 

 
しばらく穏やかな道が続いて  9:53 櫓跡、鹿ケ谷コースが合流します 

 

 
櫓跡からは岩の道に変わり  10:09 馬場跡です 

 

 
10:11 水越峠からの道が合流します  人工物を思わす岩組の脇を登ると

 

 
10:26 上高間分岐です  10:27 上高間は大岩の展望台 

  
  
                 眼下に祇園の町、広島市街地方面など素晴らしい景観が
 
武田山〜カガラ山   

 

 
前方が明るくなって  10:36 武田山の山頂に到着です   パノラマはこちらへ
 

                      
 
 

Hiroshima Satoyama Kikou

野呂山、灰ケ峰から江田島など瀬戸の島々など美しい展望が広がるのですが今日はPM2.5の影響で
   

 


 
10:52 カガラ山向けて下山です  シンボルの御守岩 


                                 
                           館跡からの眺望
   
 
御守岩の背後を通って  山頂部が終わり下りに入ります 

 

 
10:57 犬通し、右手にファミリーコースが分岐 10:59 見張台を経て 

 

 
ロープの架かる急坂を下り  11:03 空堀跡を過ぎると

 

 
急降下する道が続き  突然、前方が明るくなって

 

 
11:12 展望広場に到着しました    

         
                   広場からは北側が開けて相田、安方面と荒谷山が

 

 
11:32  吹通しの峠に到着。カガラ山は直進です 11:36 峠には休憩広場も、左の道は安佐南中学へ

 

 
11:40 ツツジの丘、青は旧道 11:44 カガラ山への分岐、直進は大町へ
   
カガラ山〜JR古市駅   

 

 
11:44 カガラ山に到着です 北側から見ると山頂部は岩の上です  
                

                                     

                   背後に火山を控えた端正な山容の武田山                  
 
         
     北側に荒谷山、野登呂山、権現山、阿武山と山麓の団地群が広がります  パノラマはこちらへ

 

 
12:54 山頂から下山です 尾根の道を下り 

 

 
13:09 銘水への道の分岐です 団地が見えてきました 

 

 
13:20 大町団地の登山口に下山です 13:48 少し歩いてJR古市駅に到着しました

 
         


                   
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