山  名   古鷹山  クマン岳 
 標  高  394m  399.2m
 場  所  広島県江田島市
 登  頂  H26.3.6
 アクセス  広島港→切串港 
 コース  ○切串港9:34→登山口9:59→尾根10:37→クマン岳11:11
 ○クマン岳11:17→林道登山口11:40−11:43→古鷹山12:18
 ○古鷹山12:58→古鷹山三角点13:20→林道下山口13:44
 ○林道下山口13:48→登山口石柱14:15→切串港14:36
 メンバー  美12名
 過去記録  平成25.1.31 

 

                                 【概 要】                               
  古鷹山(394m)とクマン岳(399.2m)は広島県江田島市にあります。古鷹山は西峰と東峰の双耳峰の山で一般には古鷹山と言えば西峰を指しますが三角点は東峰(376.0m)にあります。山頂部は古鷹山は露岩ですがクマン岳は広い台地状です。
  眺望は両山とも360度の大展望が広がり、眼下には波静かな江田島湾を見下ろし対岸に能美島、さらに大小様々な島々が浮かぶ瀬戸内海の多島美が展開します。また春には淡紅紫色の美しいゲンカイツツジを楽しむことができます。
  登山道は海上自衛隊術科学校側と切串側から登るコースがありますが、今回は切串港を起点にし、尾根のパノラマコースを縦走してクマン岳から古鷹山西峰、東峰を経て切串港に帰着するコースをとりました。

○切串9:34〜登山口5:59
  切串港待合室で案内図を入手してコースを確認します。集落入口の案内表示に従って道なりにダラダラと登ると12分ほどで左手に舗装林道が分岐する三差路です(前回はこの林道を進んで古鷹山登山口に向かいました)。ガードレール脇の「クマン岳」の案内プレートに従って右に登ります。ミカン畑の中の急な舗装路を5分ほど進むと切り開かれた登山口で、ここにも「クマン岳」のプレートがあります。

○登山口5:59〜クマン岳11:11

  登山口から早速急な登りですが、竹林を越える辺りからコシダが現れて明るい雰囲気となります。今は下草や雑木が刈られて急な登路ながらも歩きやすくなっています。
 登山口から5分も歩くと視界が開けて切串の集落や対岸の絵下山が見えてきます。再び視界のない道になりますが、岩を縫うジグザグ道になると尾根が近くなります。
  登山口から28分で「クマン岳」・「切串港」の案内が立つ尾根に出て、さらに10分急登すると主稜線に出ました。真北方向には277mピークの先に峠島、元宇品そして広島市街地が広がっています。ここから真南にルート随一のパノラマコースをたどりクマン岳をめざします。
  クマン岳までには大小三つのピークを越えますが、ときおり瀬戸内海の景観が姿を見せる穏やかな尾根道はそれも苦にはなりません。とくに支尾根標識から20分ほどのピークで砲台山や幸ノ浦、似島を望む一寸した展望地があり一息つけます。この先も同様な道で時折姿を見せるクマン岳はまだ距離があります。岩を越え一旦下って登り返すと展望地から20分余りでクマン岳に到着しました。
                       
○クマン岳11:17〜林道登山口11:40
   四等三角点の置かれた山頂は南北に細長い台地状の広場を形成しており360度の展望が開けます。その広さ故、場所を変える必要はあるものの眺望の素晴らしさは瀬戸内の島ならで、とくに西側に少し下がった岩場からの江田島湾や津久茂の瀬戸、広島湾にかけての景観は飽きることがありません。山頂には「クマンの鐘」が架けられベンチやクマン岳由来の説明板も建てられています。
  しばらく景観を楽しんだ後は次の目的地の古鷹山に向かいます。この先はここまでとは異なり採石が撒かれ階段などの人工物も出現します。疎林の中の快適な尾根道を歩くと12分ほどで帆立岩との分岐ですが、目の前ですから帆立岩に寄ってみます。岩からの展望は良く江田島湾や早瀬の瀬戸、倉橋島などが見渡せます。
 展望の良い帆立岩から下山路に戻ると突然コンクリート作りの階段が現れ驚かされます。振り返ると帆立岩が天を突き刺すようにみえています。一旦鞍部まで下り登り返してロープの架かる急な階段を下るとで古鷹林道に出ました。帆立岩から10分ほどでここにも登山口の案内がありました。

○林道登山口11:43〜古鷹山12:18

 林道登山口から西方向、右手に進むとすぐに古鷹山1.0kmの表示があり登路が登っています。今はすっかり視界の良くなった快適な尾根道を進むと、登山口から8分そこそこで目前に361mピークが立ちはだかり、一直線に木階段が登っているのが目に入ります。10分ほどであえいで登ると山頂へ510m表示があります。
 この先は快適に尾根の道を進みますが、時折姿を見せる古鷹山は岩山らしく険峻な様相です。右手に江田島湾を見ると山頂も間近です。木階段を登り鎖の手すりの架かる滑りやすい急なコンクリート階段を登ると露岩の山頂に到着です。クマン岳からちょうど1時間でした。

○古鷹山12:58〜三角点13:20
 
 露岩の山頂部からは眼下に波静かな江田島湾を見下ろし対岸に能美島、その奥には大小の様々な島々が浮かぶ瀬戸内海の多島美が展開します。また古鷹山山頂と刻まれた露岩や方位板、五省訓由来の説明板なども置かれています。
 縦走中は対岸の本土側は雪模様でしたが、山頂到着を待つかのように通り雨ならぬ通り雪が四国側に去って行きました。
 下山は三角点のある東峰に向かいますが、すぐロープや鎖が架けられた軽い岩場となります。細心の注意を払い10分ほど下ると鞍部で左に「切串方面下山道」の案内がありますが、今回はここは直進します。1分で右に「奥小路下山口」の分岐を見送るとすぐ急登が始まります。古鷹山から20分余りで三角点の置かれた標高376mの山頂に到着しました。展望は良くなく僅かに古鷹山が望める程度です。山頂には古鷹山360mの表示があり、北側に切串への下山路、西にソロプチミストの森への道が下ります。

○三角点13:22〜切串港14:36

  山頂からは切串側に下ります。3分ほどの地点で左手に下山路が直角に下りますが、ここで直進してみました。実は山歩きと山野草さんから情報を頂いた展望地を確認するためでしたが、広島市街地から天応烏帽子岩山、灰ケ峰、野呂山、呉市を望む予想外の素晴らしい展望を得ることができました。ただ前面が断崖なのでちょっと注意が必要ですが。
 下山路は木階段など整備されていますが、やはりマイナーコースでしょうか今のシーズンを除いては歩きにくいのではと思われます。山頂から10分ほど下ると左に道が分岐しますがそのまま下ります。植林帯の中を下ると山頂から20分ほどで古鷹林道に下山しました。
 下山口には登山口の表示はありませんが、ルート図が書かれた「古鷹山生活環境保全林」の案内板と「ひろしまの森づくり県民税」による人工林であること示す表示板とが立っています。
 林道からは上方に5分ほど進み、左手に白い手すりの登山口を見送るとすぐに右手に切串への下山路があります。ここもとくに表示はありませんが、ガードレールの切れ間にコンクリートの階段が見えます。シダが切り払われた巻き道を10分足らず下ると小沢、次いで3分で右に空き家らしい家屋を見送ると舗装路に出ました。後は道なりに下り、空き家から15分ほどで「古鷹山登山口」と刻まれた石柱の立つ登山口に出ました。
 ここからは長谷川沿いに切串の集落を切串港に向かって歩き、タイミング良く出港間近の14時40分発宇品港行きフェリーにそのまま乗船できました。
                                                                            広島里山紀行記




 
切串港〜クマン岳   

    

 
   9:34 切串港に到着です  9:46 林道分岐を右折して登山口へ

    

 
   9:59 登山口からクマン岳へ向けて  シダの茂る急登を 

    

 
   10:27 尾根に登りました 10:37 主尾根に着くと277mピークの先に峠島が 

    

 
   快適な尾根歩きが始まります  岩を越えたりと 
    
 
   変化に富む道が続きます   10:49 展望地からは似島や宮島を 

   

 
   アセビも満開、春の到来を実感  クマン岳が顔を見せますがまだ遠い 

    

 
  最後の急登を登ります 

    

 
   対岸は雪模様で絵下山も見えません  11:11 クマン岳に到着です 

    
 
   山頂にはクマンの鐘も   

Hiroshima Satoyama Kikou


西側の岩場からは江田島湾や津久茂の瀬戸、広島湾にかけての素晴らしい景観が
                                                              
 パノラマはこちらへ

クマン岳〜古鷹山   

 

      
11:17 古鷹山に向けて下山です      古鷹山は361mピークの奥に、まだまだ遠い 
   
   
                 
                 11:29 帆立岩からは江田島湾や早瀬の瀬戸、倉橋島などが


    

      
       振り返ると天を突く帆立岩が       11:40 古鷹林道に下山しました 

 

      
11:43 林道登山口から山頂までは1.0km       しばらくは気持ちの良い尾根道が 

     
      
    11:51 361mピークにむけて       直登の急な階段が登ります 

 

      
       古鷹山の山頂が迫ってきます 

 

      
江田島湾が顔を見せ       最後の急な階段を登ると山頂に到着です 
 
  
12:18 山頂には「古鷹山頂上」の大岩が  雪雲のかかる江田島湾 



              
               方位板、五省訓の説明板など賑やかな山頂         パノラマはこちらへ
 

                  
 
  
古鷹山〜切串港   

 

      
12:58 古鷹山から三角点に向けて下山です       すぐにコース最大の難所が 

 

      
鎖と       ロープが架かります 

 

      
13:12 奥小路下山口が右に下ります       振り返ると岩山の古鷹山が 

 

      
三角点へ向けての急な登路を       13:22 三角点から切串港へ向けて下山です 


   
  13:25 展望地です。広島市街地から天応烏帽子岩山、灰ケ峰、野呂山、呉市街地の素晴らしい眺望を  

 

      
13:25 下山は左。直進すると展望地でした       整備された道が下ります 

 

      
13:44 林道に下山しました      下山口には「古鷹山生活環境保全林」の説明板が 

 

      
13:48 林道から切串港への下山口です       13:59 最深部の民家を過ぎると舗装路が 

 

      
14:15 登山口の石柱です       14:36 切串港到着と同時にフェリー乗船です 

 

                           
                                                         
                

       
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