山  名   大茶臼山 丸山 観音山 石山  火山 
 標  高  3339.4m 457.6m 426m 420m  488.0m 
 場  所  広島市西区・安佐南区
 登  頂  H26.5.8(木)
 アクセス  JR西広島駅→ボンバス8:07→己斐峠
 春日野団地→広島交通14:18→JR西広島駅
 コース  ○己斐峠登山口8:41→展望岩9:19−9:27→大茶臼山9:32
 ○大茶臼山9:34→畑峠9:47→丸山0:26
 ○丸山10:29→観音山10:53→石山11:01−1:07→権現峠11:17
 ○権現峠11:22→八畳岩11:52→火山12:00
 ○火山13:00→鹿ヶ谷自然道標柱13:42→春日野団地13:50
 メンバー  美10名
 過去記録    H25.2.28 H24.3.8

 

                                 【概 要】                                 
  広島市の佐伯区、西区、安佐南区にまたがり連なる山並みは登山路が整備されてアクセスも良く、要所には眺望に優れる展望地もあり、何時の頃から広島南アルプスとも呼ばれてハイカーに親しまれています。
 武田山から火山、丸山、大茶臼山を経て鈴が峰に至る尾根を結ぶ縦走コースは、東の登山口(JR下祇園駅)から西の登山口(JR新井口駅)までは約24km(西区役所発行ハイキングマップ)とされかなりのロングコースですが、里山の常として多くの登山ルートがあるため多様なコース設定が可能です。今回は大茶臼山から丸山を経て火山に至るコースをとりました。

○己斐峠8:41〜大茶臼山9:32
 JR西広島駅からボンバスで己斐峠バス停に向かいました。己斐峠で服装調整の後、大茶臼山登山口を出発します。コンクリート坂道を登り振り返ると国泰寺の境内はツツジの盛りでした。右手に作業小屋跡を見て尾根道を登って行きますが、開発当初は足に優しかった道も大変な様変わりでマサ土の露出した急坂は登るのも大変です。
 尾根から下った鞍部は「西区やまなみハイキングルート」の表示があり、右手から広電己斐団地ルートが合流します。鞍部から1分でコンクリートで固めた石段が始まり、ロープの架かる大岩の間の急な道をすり抜けて登ると展望岩に着きます。登山口から38分でした。
 立石城跡と云われる展望岩からは市街地の先に瀬戸内海の島々が箱庭のように展開し、やや霞んでいますが呉娑々宇山、絵下山、江田島、宮島、経小屋、極楽寺山、窓ヶ山と山並みが続き、柚木城山の麓には開発中の広大な造成地が広がっています。10分ほど展望を楽しんだ後は山頂に向かいます。
 NHKテレビ中継局の電波塔の下を通り、五月が丘団地からのルートが合流した先でガードレールを越えます。一旦管理道に出てすぐのNTT無線中継所の金網の右を巻いた先が大茶臼山の山頂三角点です。展望岩からは5分でした。

○大茶臼山9:34〜丸山10:26
 さながら電波塔街道のように立ち並ぶ施設の見送り、しばらくは広葉樹の明るい尾根道を進みますが、時折、左前方には木の間越しに丸山の反射板が見え隠れします。急な道を下りきると畑峠に出て「畑峠」の表示と大茶臼山入口、三滝山丸山入口などと書かれた指導標があります。峠道は中国自然歩道矢口・極楽寺ルートですが車道でもあり注意が必要です。峠の下は広島高速4号線の西風トンネルが通っています。
 指導標に従い左方向に1分進むとガードレールの切れ目、カーブミラーのところに「畑峠」と、三滝山、丸山入口の表示があります。
 丸山登山口から7分で送電鉄塔の下に着きます。西風新都方面に開け窓ケ山、向山、東郷山が目前です。5分ほど展望を楽しみ丸山に向かいます。すぐ右に表示があり宗箇山(三滝山)への道が分岐し、この先は丸山へ向けての穏やかな道が続きます。
 宗箇山(三滝山)分岐から12分ほどで左手が開け少し進むと目の前に巨岩が目に飛び込みました。ネット情報ではどうやら甑(こしき)岩と呼ばれ、岩の上からは絶景が広がるようです。
 甑(こしき)岩を臨む展望地から5分で丸山です。登山路は山頂手前で巻き道と二分します。丸山登山口からは33分でした。丸山山頂はJRの無線反射板に占領され多人数の休憩には不向きなため単なる通過点扱いで、三角点も反射板の裏側(北側)の登山道に置かれています。展望は限られますが、それでも宗箇山の先に広島湾と瀬戸内海の島々が広がります。

 ○丸山10:29〜石山11:01
 丸山を下るとすぐ巻き道と合流します。時折左右に展望する景観を楽しんで下ると、山頂から5分で右から「谷やん道コース」が合流し、合流点から急な坂道を下ると、6分で右に分岐し「←上観音・湯つぼ跡」の表示があります。この道も先でやん谷道コースと合流します。分岐からさらに1分の大塚峠に着くと、「春日野下バス停1147m」の道標があり右に大塚谷コースが分岐します。
 大塚峠から穏やかな尾根道を進むと約10分で、明るく開けた送電鉄塔のある観音山に到着です。(途中、平成21年の逆コース登山でうっかり下りかけた、市立大学への分岐があるはずですが見落としました)
 観音山は視界は良くありませんが、切れ間から火山が顔を見せています。尾根道に次第に大きな岩が現れてきて観音山から岩の間をすり抜けると8分で俗称岩山に到着です。
 岩山は地図上には地名も三角点もありませんが大きな露岩が点在し展望も良く、大岩の上に立てば火山を眼前にして左手から窓ケ山、東郷山、岳山、荒谷山、阿武山、武田山、呉娑々宇山など素晴らしい景観が展開します。
 
○石山11:07〜火山12:00
 石山から急降下した後、尾根道をたどると10分で権現峠です。権現峠は四差路で直進は火山、武田山方面、左はアストラムライン伴中央駅方面、右は春日野団地へ下りる道で、その昔は沼田方面から広島方面への生活路だったとのことです。左の伴方面の道のすぐ先に権現神社が見えますので寄り道してみると、神社脇には真新しい「権現峠の自然をまもる会」の周辺案内板が建てられていました。
 権現峠からは斜面とも云えるような道に取り付き、案内板に小堀山(399m)とあったピークへ向けて急登します。
 権現峠から15分で指導標のある伴峠で、左から伴方面、三菱団地からの道が合流します。右の春日野団地は通行止めとなっていました。この分岐からさらに5分で同じく伴方面からの近道が合流します。
 この合流点を過ぎると岩場の急登でこれを越えると展望の大岩です。伴峠からは10分でした。大岩からは歩いてきた丸山、観音山、石山、そして小堀山が手に取るようで、前方には火山がそそり立つようです。大岩から尾根の急な道をたどり4分で八畳岩で、眼下には春日野団地や古市の町並み、広島市街と広島湾と広がり、疲れた足を休めるのに絶好の展望地です。
 八畳岩から5分、道がなだらかになると火山の山頂です。権現峠からは43分でした。
神武天皇の烽火伝説により火山と呼ばれると云う山頂は広く、西側に大きく開け歩いてきた大茶臼山からの縦走コースや岳山など沼田方面、そして東側では二ケ城山、呉娑々宇山、鉾取山系山、牛田山が展望できます。

○火山13:00〜春日野団地
 山頂広場から武田山方向に一歩踏み出した所に四等三角点があり、ここでは左に沼田高校・安西高校方面の下山路が、右に武田山方向の道が分岐します。
 右に急な坂道を下ると7分ほどで水越峠・武田山方面と堀切コースの分岐で、ここには堀切コースの案内図があり右手に道が下ります。
 堀切コースは未知のコースですが一歩踏み出すと良い道が下っていました。結構急な坂ですが新緑に包まれた道は快適に下れました。山頂から20分の「堀切」の表示で右折し、さらに支尾根の道を15分下ると堀切コースとひょうたん岩への分岐点で、「堀切分岐」の表示が架かっています。右にひょうたん岩への道が下っています。
 左に進みますが堀切コースの由来と思われる尾根を掘削した堀切があり、この先は落ち葉に被われ踏み跡も定かでない非常に滑りやすい急な道が下ります。植林帯の中を15分ほど下って丸太の小さな橋を渡ります。橋から2分ほどで薄暗い植林帯を抜けて明るい開放地に出ますが、さらに2分で前方に水越峠への林道が見えると下山口に着きました。火山からは42分でした。下山口には「鹿ヶ谷自然道」の大きな標柱が立ち、ふれあい広場の表示もあります。
 下山口から2分で案内表示のある春日野団地の分岐です。右折し団地への長い階段を登り調整池の金網を回ると5分ほどで春日野バス停に到着しました。
                         広島里山紀行記 


 
己斐峠〜丸山   

 

 
8:41 己斐峠の登山口を出発です 滑りやすい急坂が続きます 

 

 
9:15 右から広電己斐団地ルートが合流します  岩の間をすり抜けて 

    
 
9:19 展望岩に到着  9:27 山頂三角点に向けて 
 

            
            展望岩から  
すく

Hiroshima Satoyama Kikou

市街地の先に瀬戸内海の島々が箱庭のように展開し


 


 
9:32 大茶臼山の山頂に到着  畑峠に向けて尾根道を 

 

 
9:47 畑峠は中国自然歩道矢口・極楽寺ルートでも   9:47 畑峠の丸山への登山口です 

 

 
10:00 右に宗箇山への道が分岐します  10:22 奇岩、甑(こしき)岩とか 
   
 丸山〜石山  
 
      
10:26 丸山の山頂に到着       10:29 三角点は反射板の裏側に 


            
            
                             丸山から広島湾を
    

 

 
10:35 やん谷道コースの合流点   大塚峠へ向けての急な下りを 

 

 
10:42 大塚峠。右から大塚谷コースが合流します   

 
 
10:53 送電鉄塔の建つ観音山に到着   
   
石山〜火山   

 
 
11:01 石山に到着です    


     
 
     石山からの展望、前方に火山、武田山が。窓ケ山、東郷山、岳山、荒谷山、阿武山、呉娑々宇山なども

 

 
露岩が点在する山頂部  11:07 石山から下山です 

 

 
11:17 権現峠に到着です 権現神社 

 

 
11:22 権現峠を出発   11:37 伴峠、左から伴方面からの道が合流 

     
 
展望の大岩へ向けての登りを  11:47 展望の大岩、眼下に春日野団地を 

 

 
丸山、観音山、石山と歩いた道を望みます  火山へ向けての最後の急坂を 


    
   11:53 八畳岩。眼下に春日野団地、古市の町並みや広島市街が広がります 
 
火山〜春日野団地   

 
12:00 檜山の山頂に到着です 


   
  神武天皇の烽火伝説由来する火山の広い山頂部 
 

             
 

   
  西側には大茶臼山からの縦走コースや岳山など沼田方面が展開し 

     
     東側は二ケ城山、呉娑々宇山、鉾取山系山、牛田山が望めます
   

 

 
13:00 火山から下山です  すぐ急な下りに 

 

 
13:07 掘切コースを下山です。直進は水越峠へ 急だがよく手入れされた道です 

 

 
13:22 掘切コースの分岐点です  左折して下山口へ 

 

 
落ち葉の堆積した急な道は滑り  13:38 小橋を渡ります 

 

 
13:42 鹿ヶ谷自然道の標柱が立つ下山口  13:44 右折して春日野団地へ、前方は水越林道 

 

 
13:47 団地へ向けての階段を  13:50 春日野団地に到着、バス停はすぐです 

 

                   
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