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山 名 | 向山 |
標 高 | 665.9m |
場 所 | 広島市佐伯区・安佐北区 |
登 頂 | H26.5.26(木) |
アクセス | 行き:藤の木団地バス停 帰り:こころ入口バス停 |
コース | ○笹利登山口10:18(D2コース)→D1コース分岐11:07→一休み壇11:31→奥原の岩場11:50 ○奥原の岩場12:48→向山12:52 ○向山12:53(Aコース)→陸軍石柱・640mピーク13:08→反射板13:38→西風新都・こころ下山口14:05 |
メンバー | 美10名 |
過去記録 | H18.1.22 |
○藤の木団地バス停9:30〜笹利登山口10:10
藤の木団地バス停で下車すると正面に端正な向山がみえています。小学校正門の前を進み、小学校と幼稚園との間の道を下り右手のゴミ処理施設を見送って進みますが、舗装路は意外に急で次第に斜度を増します。
老人ホームの前を過ぎると左に水道局の笹利調整池、右に「この先通り抜けできません」の案内板が立っていますが、ここがCコースの進入口になります。ここから5分の分岐にテーブルベンチの置かれた休憩場所があり「向山」の表示があります。分岐を右に進んでもCコースに合流するようです。このすぐ先で舗装路は行き止まり、ここが笹利登山口で幼稚園からは25分でした。振り返ると五日市方面と宮島が望めました。
○笹利登山口10:18〜奥原の岩場11:50
登山口には「向山」の表示があり右に道が登ります。登るとすぐ分岐で左方向に向山の表示がありますが、右には案内表示はありません。D2コースは右に進みます。すぐ左に砂防堤が見え、次いで登山口からは4分で腐朽しかけた丸太橋を渡ります。ここから鉄塔巡視路をたどり丸太橋から8分で左上方に鉄塔を見送ります。
鉄塔の右を巻く形で進む道はすぐ砂防堰堤のある沢へ下ります。登山口からは14分ほどでした。水量のない沢の中を上流に進み右岸に登り支尾根に登るとつかの間上空が開けます。進むと左手に人工物を思わす積層した岩が現れナンマイ岩
と案内がありました。登山口からは30分でした
岩から8分でFコースが合流します。この道は巡視路らしくしっかりした道です。合流点から3分で前方が明るくなると谷筋に出ました。ここには手打が滝
の案内があり下流方向の深く切れ込んだ先に西風新都の造成地や大茶臼山が望めました。
この先はヒノキ林の急な登りとなり、手打が滝から8分で右手からD1コースが合流します。右に下ると神原、来た道に笹利と表示プレートがありました。この先は大変な急坂となりますが、20分ほどジグザグ道を登った先に岩場があり一休みの壇
の表示が架かっていました。ここからは西風新都を眼下にして五日市方面まで視界が開け一息入れるには適地です。
一休みの壇から約5分で「←展望台窓が山・向山→」のテープが巻かれていました。ちょっと惑わされる表現ですが、そのまま道を進むと2分で「←源氏大休み、一休みの壇・固目ケ岳→」の表示があり再び岩の展望地固目ケ岳がありました。成長した樹木で展望は一休みの壇ほどは良くありません。固目ケ岳から10分、最後の急登を登り切ると尾根縦走路に出て左手、目の先が奥原の岩場
です。下方からBコース、仏峠からの道が登ってきています。
奥原の岩場は東側に西風新都の住宅団地と開発中の石内の団地、その背後に火山、丸山、大茶臼山、柚木城山、鬼ヶ城山、鈴ヶ峰と連なる広島南アルプスの稜線が、そして西側に極楽寺山、窓ケ山、東郷山と大展望が得られます。広島南アルプスの先には江田島や能美島など瀬戸内海の島々が広がるはずですが、生憎の黄砂の影響で霞んでいます。
○奥原の岩場12:48〜向山12:52
岩場から4分ほど尾根道をたどると向山
の山頂です。三等三角点が置かれた山頂部は周囲を樹林に囲まれて全く展望は無く縦走路上の通過点の感じです。地図上では向山と呼ばれますが地元では高山と愛称されているようで山頂には以下のような案内板が置かれていました。
「高山(向山)665.9m 国郡誌下調書出帳という石内村の事柄を浅野藩に報告した古文書に、石内村の名勝に高山という山があると記されており、国土地理院の地図上では向山と記されているが、地元石内では今でもこの山を高山と呼び親しんでいる』
○向山12:53〜西風新都下山口14:05
山頂からは北に尾根道を進みAコースをたどることになります。この先は起伏の少ない足に優しい軟らかな道で、人工林と自然林の混在ですが一転して深山を思わす雰囲気です。
山頂から15分で640mピーク
ですが昭和十五年と記された陸軍の石柱のあり位置確認のポイントになります。
石柱から2分で「神原急坂
」と書かれた案内プレートがヒノキの幹に打ちつけてあります。そのまま直進すれば奥畑に下ると思われますが青のテープで止めてありました。
この地点で直角方向に右折しますが、すぐに表示通りの急坂が始まります。表土の露出した道で無いのが幸いですが、それでも大変さに変わりありません。登りに使うと難儀かも。スギの混在する薄暗い林中を下り始めてから15分の地点にまた陸軍の石柱があります。さらに5分でヤマザクラの大木
に出会いますが、この辺りから次第に明るい自然林の道となり時折、西風新都の団地も見えてきますが、まだまだ相当の高度を感じます。
ヤマザクラ大木から8分で明るく開けて反射板に出ましたが、意外に展望は良くありません。反射板からさらに6分で送電鉄塔
ですがここも樹木間からの眺望となります。すっかり傾斜の緩んだ道を下ると5分でヌタバがありましたが、ちょうど産卵期でモリアオガエルの巣が架かっています。
ヌタバからすぐ手すりのある階段
に出ました。目の前にこころ団地が広がっています。階段を下ったところに「高山登山口六六五M」の大きな表示がありました。咲き始めたハギの茂る側道を抜けて西風新都「こころ」の外周車道に出ました。Aコースは交通の便の良さから主要なルートになるかも。
広島里山紀行記