山 名 | 安芸小富士 下高山 |
標 高 | 278.1m 203.1m |
場 所 | 広島市南区似島町 |
登 頂 | H27.2.25 |
アクセス | 広島港→学園前桟橋 似島港→広島港 |
コース | ○似島学園港9:49→登山口9:57→尾根分岐10:26→安芸小富士10:39 ○安芸小富士10:47→似島峠11:27→登山口11:45→176mピーク11:57→下高山12:13 ○下高山13:17→176mピーク分岐13:30→似島港13:54 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | H26.1.16 H23.1.17 |
○似島学園9:57〜安芸小富士10:39
宇品港からの乗船券は時勢を反映して値上がりしていました。20分の船旅で学園桟橋に到着ですが、毎度のことながら急き立てられての慌ただしい下船です。
似島学園の校門をくぐり生徒の運動しているグランドの脇を通らせて頂いて「いのちの塔」のある登山口に向かいます。今回校門脇にレンガ造りのトンネル状建造物があるのに初めて気づきました。これも検疫所の名残でしょうか。
学園の体育館前で服装調整の後、登山開始です。右にいのちの塔への道を見送ると、登山路は溝状で滑りやすい道に変わります。
花崗岩の岩肌が露出した急斜面の登りとなりますが、大変滑りやすく下りに利用すると難儀することでしょう。振り返ると眼下に赤い屋根の校舎とその先のキラキラと輝く海にはカキ筏が浮かんでいます。滑りやすい急斜面を登りきると国旗掲揚台で一息つきます。掲揚台からは樹林に入り展望も無くなります。
登り始めて約30分で下高山と小富士との尾根分岐に到着ですが、右折して先ず小富士に向かいます。深い溝状の道と階段が続きますが傾斜は緩いので助かります。尾根分岐から6分で破損した標識が立ち右下に踏み跡が下っており、ここが地図に破線で表示した無名の山道と思われます。尾根分岐から10分ほどで花崗岩の露岩が現れますが、やがて緩やかになる道を進むと尾根分岐から14分で山頂に到着しました。登山口からは40分余りでした。
山頂には二等三角点の置かれ赤く塗られた航空保安施設や監視所跡と思われるコンクリート製の台があります。広島市街地や廿日市、呉の山々など素晴らしい景観が開けるのですが今回は霞んで今一つでした。
○安芸小富士10:47〜似島峠11:26
眺望を堪能した後は下高山に向かって縦走路を歩きます。3分で花崗岩露岩帯に到着ですが、いつもは素晴らしい景観の眼下の家下集落や似島港そして下高山も今回はやや霞んでいます。慎重に露岩に下ると12分ほどで最初の分岐の尾根分岐に到着しました。左の学園ルートを見送り右折して「似島臨海少年自然の家・展望台」の表示に従って下ると一転して薄暗い樹林に入ります。
4分で2番目の分岐で左が「似島臨海少年自然の家・展望台」、右が「似島港(家下)」とあり右折します。
高射砲陣地跡と思われる窪地の脇を通り、既に膨らみかけたミモザなどの大樹が見られる尾根通しの歩きやすい道を進みます。2番目の分岐から8分で足下の悪い急な下り、次いで3分で竹林です。竹林の急な道を下ると12分ほどで3番目の分岐で右に家下(似島港)への道が下ります。この分岐を左折し篠竹の中に突入すると、すぐ左手から少年自然の家からの道が合流しオリエンテーリングの道標も立っています。
篠竹の道を抜けると視界が開け眼下に似島臨海少年自然の家、振り返ると小富士が見えます。辺りはミカン畑のようですが既に荒廃が進んでいます。ただ足下のスイセンや紅梅に救われました。下高山の頂が望める畑中を横切って墓所を抜けると、家下(やじた)と大黄(だいおう)とを結ぶ似島峠の舗装路にでます。小富士からは40分余りでした。
○似島峠11:27〜登山口11:42
通学路の舗装路に出ると左に「似島小学校・中学校、原爆慰霊碑、下高山登山口」、右に「似島桟橋」の案内表示があります。
左手に2分舗装道を進むと道がカーブするところに「下高山・標高203m」の案内があり、4番目の峠登山口のコンクリート道が右に登ります。谷筋を登り尾根を回り込むと視界が開けミカン畑の先に海が広がっています。平坦な巻き道を進むと5番目の下高山登山口の分岐で、前方からは大黄、中学校からの登山道が合流します。登山口からは15分でした。
○登山口11:45〜山頂12:13
5番目分岐の下高山登山口には「下高山登山道入口・似島臨海少年自然の家・家下港」の表示があり右に登山道が登っています。
登山口から15分足らずで6番目分岐になる尾根の176mピークに出ました。ピークには「下高山まで740m」の標識が立ち、向かい側には似島港への下山路が下っています。分岐を左折し良い道を進むとすぐに右手が開けた展望地で眼下に似島港、家下の集落そして安芸小富士が望めます。
展望地から先のシダの繁茂した道はすっかり刈り払われ広い道になっていました。急坂を登り切ると視界が開けて正面に山頂が見えてきますが、もう一山、190m台ピークを越えねばなりません。ピークからは沿岸部の山々や宮島方面の展望が開けます。
危険防止の鎖柵が張られた道を軽く下って大岩の左を巻くと山頂到着です。6番目分岐からは15分ほどした。
○山頂13:17〜似島港13:54
山頂広場には三等三角点の石柱が立ち藤棚様の構造物とベンチが置かれています。あいにく霞んでいましたが、眺望は素晴らしく東に沿岸部の絵下山、天狗城山、灰が峰、休山、西に宮島弥山や経小屋山、大野権現山、野貝原山など、南にクマン岳、大須山、砲台山、野登呂山など江田島と能美島の山、北に極楽寺山、窓ヶ山、鈴ヶ峰、大茶臼山、呉娑々宇山など広島市の山と360度の大展望が得られます。
下山は似島港に向かい往路をたどります。
13分ほどで6番目分岐に帰着し、随分広くなった感じのする左手の進入口から林中の急な道を下ります。分岐から6分で大きなイチョウの木が立つ開けた荒れ地に出ます。ここから右手方向に下ると、3分で再び荒れ地に出ます。荒れ地の前方には電波塔
が見え直進すれば似島峠の似島港寄りに出ますが、今回は左折して山すそのトラバース道に入りました。
薄暗い道を3分ほど進み畑に出ると家下の集落が見えてきます。集落に入り狭い路地を抜けて似島港の前に出ました。山頂からは37分でした。
広島里山紀行 記