山  名   黒滝山  白滝山 
 標  高   350m    270m 
 場  所   竹原市 三原市 
 登  頂   H27.2.19 
 アクセス   ○JR広島駅→JR三原駅9:26−9;42→JR忠海駅10:04
 ○JR忠海駅→JR広駅→JR広島駅
 コース   ○JR忠海駅10:09→さくら堂10:29−10:36→観音堂11:00−11:04→山頂ひろば11:09→黒滝山11:14
 ○黒滝山11:30→展望台12:17→龍泉寺12:20→八畳岩12:25−12:32→山頂12:33
 ○山頂13:03→駐車場13:21−13:24→さくら堂13:35→JR忠海駅14:09
 メンバー   美6名
 過去記録  H19.3.13

 

                                 【概 要】                              
 白滝山(350m)は竹原市と三原市の境界に黒滝山(270m)は竹原市に属し、良く整備された格好のハイキングコースとなっています。
 両山とも信仰の対象でもあり、白滝山には小早川一族小泉氏の氏寺龍泉寺があり、八畳岩と呼ばれる山頂の花崗岩の巨岩の壁面には江戸時代初期作とされる多数の麿崖仏が刻まれ、また黒滝山にはミニ西国三十三か所霊場として観音堂や石鎚神社分社などが置かれています。
 共に山頂からの眺望に優れ、黒滝山からは大久野島、大三島をはじめ芸予諸島が眼下に望まれ、とくに白滝山の八畳岩は360度のパノラマが得られ南側に瀬戸内海の島々から四国山地が、北側には吉備高原や中国山地の山並みが展開します。

○JR忠海駅10:09〜さくら堂10:29
 JR広島駅からJR三原駅経由の呉線JR忠海駅で下車しました。駅を出ると目の前に観音堂と石鎚神社の岩峰が見えています。
 駅前の県道185号線を右折して3分ほど東方向に向かうとガソリンスタンドと興亜橋東詰の信号機があり大きな黒滝山登山口の案内が掲げられています。案内に従い信号機を左折するとまたすぐ案内があり、右折した民家の壁面に黒滝山登山口、健康への道100選の案内板がありました。昔の面影を残す家並みの道から更に狭い坂道を登るとソテツの大樹がみられる地蔵院に到着しましたが、ちょうど葬儀が執りおこなわれておりそのまま道を進みます。
 地蔵院から墓地を抜けると農免道路で、右手に進むと数台分の駐車スペースのある黒滝山登山口に到着です。駅からはちょうど20分でした。
 登山口から不動明王、観音第十四番石仏を見送るとさくら堂です。

○さくら堂10:36〜観音堂11:00
 さくら堂は良く手入れされた休憩所で、眼下の展望が楽しめると共に黒滝山の説明や石仏の画像などが展示されています。
 服装調整の後、さくら堂を出発します。2分ほど先の分岐は左折が白滝山3km、右折が黒滝山1.8kmとありますが今回は右折し黒滝山へ向かいました。広い階段道を進むと4分で「乃木将軍腰掛の岩」と書かれた岩があり、眼下に忠海駅や大久野島などが望めます。さらに3分で霊水池、そして霊水池から2分の「平山郁夫画伯スケッチの場」でさらに視界が開けます。スケッチの場から石仏を見送りながら進むと2基のミニ鳥居「幸福の鳥居くぐり」があります。鳥居から4分で休憩東屋です。真正面に忠海港と大久野島そして大三島とさすがにすばらしい景観です。
 休憩東屋の先は辺りが広く開け舗装された道はあたかも庭園の中の雰囲気で、左前方には石鎚神社が祀られている岩峰と観音堂が見えています。途中、観音第19番と長寿の亀岩とあるかめ岩を見送ると休憩東屋から9分で観音堂と山頂ひろばの分岐です。分岐を左折するとすぐに観音堂です。さくら堂からは25分ほどでした。
  観音堂の背後には岩峰が覆い被さるように迫り、境内からの展望も予想通りの大変すばらしいものでした。

○観音堂11:04〜黒滝山11:14
 観音堂を後にすると左手の岩壁にへばり付くように石鎚神社の鳥居があり、鎖が垂れています。メンバーの3名が鎖に頼って登ることにし、残りメンバーは山頂ひろば経由黒滝山に向かいます。2分足らずで黒滝山と山頂ひろばの分岐です。右折した先の広場は山中とも思えない広さで大きな灯籠が立ち神社らしき石段、基壇や石碑、そして展望東屋があり、ここからも観音堂同様の景観が展開します。声のする方を見るとすでに鎖を登ったメンバーの姿が岩峰の先端に見えています。
 分岐に戻り次のロープの架かる分岐を見送ると2分で黒滝山頂です。先ず岩峰の先端に向かいます。岩の上に祀られた大峯神社、出雲大社の祠に着くと石鎚神社の岩峰が目前です。祠から一旦下ると鎖場の上部で、その先の急斜面の岩壁を登ると石鎚神社の祠でその先は遮るものがない景観が広がります。
 再び黒滝山に戻り山頂大岩に登ってみます。この岩にも29番の磨崖仏がみられます。北側は岩群が連なりその先に白滝山の八畳岩が望めます。

○黒滝山11:30〜白滝山登山口11:51
 黒滝山を出ると北方面にこれから向かう白滝山が見えます。約1時間の行程ですが随分遠くに感じられました。すぐ右下に祠がありますがそのまま通過し、間もなく始まる急な階段道を下りきると、さくら堂からの巻き道との分岐に出ました。黒滝山から7分ほどでした。
 樹林の中の快適な尾根道を進み谷を横切ると尾根で、捲き道との分岐から8分で尾根の分岐がありました。分岐の標識は駐車場600mと左に誘導しますが、今回は右の良い道に進みました。すぐ急な下りになり急速に高度を下げます。ちょっと急ぎ足でしたが6分ほどで右に砂防ダムをみて三原市小泉からの市道舗装路に出ました。市道の向かい側に白滝山生活環境保全林の表示板と黒滝山0.8km白滝山1.0kmの標柱が立っています。

○白滝山登山口11:56〜白滝山12:33
 登山口からはひたすら白滝山の山頂をめざして登ることになります。道は明るく木階段などよく手入れされた遊歩道ですが、滑りやすく所々で崩壊も見られます。登山口から13分ほどで、展望台0.2km黒滝山1.2km渡瀬地区0.6kmの標柱がありました。20分ほどで尾根に出ると左に階段が登っています。右にも展望の良さそうな岩があるので覗いてみます。
 2分で展望台の東屋に到着です。展望台は海に突き出た尾根の先端部になり、休憩適地ですが、先客が開店中なのでそのまま龍泉寺に向かいます。石仏が並んだ道の先には龍泉寺の山門や山頂と八畳岩が目と鼻の先です。
 駐車場からの舗装路を越え山門を潜ると龍泉寺境内です。登山口から約25分でした。
白滝山へは龍泉寺の左手に進み山頂まで160mの標柱をみて鳥居を潜ります。石仏の並ぶ道を進むと岩上の真新しい石仏が目に飛び込みます。続いて磨崖仏が現れ江戸時代に彫られたという磨崖仏群は歴史を感じさせる雰囲気です。大岩を左に回り込むと白滝山の八畳岩の前に出ます。黒滝山からは55分ほどでした。
 八畳岩と呼ばれる巨大な花崗岩からは360度の大展望が得られます。南側には眼下に大久野島、そして多々羅大橋で繋がった生口島や大三島、大崎上島をはじめ芸予諸島など瀬戸内海の島々、北側には広島空港や本郷の町、吉備高原や中国山地の山並みが広がります。 
   
○白滝山13:03〜JR忠海駅14:09
 展望を楽しんだら白滝山の山頂部に向かいます。山頂には鐘突堂が立ちその先には瀬戸内海国立公園白滝山山頂標高342mの山頂標識が設置されています。また「火伏せの神」と書かれたお堂もありました。
 昼食を終えた頃、一団のグループが到着しましたので入れ替わる形で下山です。実はこのグループには日頃ご一緒するTさんの姿もありました。
 帰路は龍泉寺から山門正面の階段を下り舗装道を駐車場方面に向かいます。7分ほど下ると市道に出ましたが大きな瀬戸内海国立公園・白滝山の案内板が建ち、向かい側は広い駐車場で東屋もあります。駐車場から白滝山までは530m、そして東屋の横に「黒滝山まで1.1km」の標柱が建ち黒滝山への登路が登っています。
 道は大きな起伏もなく快適に歩を進めると10分ほどで黒滝山0.6kmの表示が見られ、次いで1分で往路に右折して展望台経由で山頂に登った分岐点に到着しました。黒滝山まで500mとあります。ここからは往路をたどり、7分で黒滝山への階段道とさくら堂への巻き道との分岐です。少し歩き高度を下げてイノシシの掘り返しの激しい竹林を越えるとさくら堂に到着です。分岐からは14分でした。
 さくら堂からは往路とは異なり農免道路を少し西進し、畑中のコンクリート道を瀬戸内の穏やかな景観を楽しみながら下りました。県道59号に出てまっすぐ進むとJR忠海駅です。さくら堂からは14分でした。
                                                      広島里山紀行記


 
 JR忠海駅〜黒滝山 

      

   
    10:09 JR忠海駅を出発。石鎚神社の岩峰が    10:12 興亜橋東詰を左折して 

     

   
    各所に案内表示があります   10:25 さくら堂前に到着です 

     

   
    さくら堂には    10:39 登山口から階段が始まり  

     

   
    10:38 分岐。左は捲き道経由で直接白滝山へ    10:40 乃木将軍腰掛の岩とあります 

     

   
    10:45 「「平山郁夫画伯スケッチの場」も       10:46 幸福の鳥居くぐり

     

   
        10:50 休憩東屋、次第に高い位置からの展望に 

     

   
    庭園風の遊歩道。石鎚神社の岩峰と観音堂を    10:59 観音堂・山頂ひろば分岐は観音堂へ 

     

        
    11:00 観音堂は絶景の展望所です         鎖を登れば直接、黒岩山の岩峰へ        

         
             観音堂から。眼下に忠海港、正面に大久野島と大三島など芸予諸島が展開します  

     

   
    11:09 山頂ひろば。ここも信仰の場    11:12 赤はひろばへ、青は黒滝山へ 

     

   
    11:14 黒滝山に到着    先ず正面に見える大峯神社、出雲大社の祠に 

     

      
    祠の先に石鎚神社と岩峰が       岩峰は絶好の展望地で 

         
    
        観音堂の真上になります    石鎚神社の祠、奥には大峯神社、出雲大社の祠も 

         
 
         黒滝山山頂の大岩で   

               
                       山頂大岩から北方向を。白滝山が右前方に 
  
 黒滝山〜白滝山   

    

   
    11:31 黒滝山から下山です    正面に白滝山を 

     

   
    11:37 尾根の分岐。さくら堂からの道が合流です    この先は快適な尾根道が続いて 

     

   
    11:45 次の分岐は右折して。左折は駐車場へ    11:51 砂防ダムに出て。道の向かいが登山口 

     

   
    白滝山への登山口です    11:56 白滝山まで1.0kmの表示です  

     

   
    良く整備されていますが、なかなかの急登が続き    12:09 展望台まで0.2kmの標柱です 

     

   
    12:17 展望台に到着です    展望台東屋の振り返ると 

     

   
    龍泉寺山門と八畳岩はすぐ先です    12:20 龍泉寺に到着しました 

     

      
    八畳岩の磨崖仏、釈迦三尊        江戸時代初期の作とか

     

   
    12:25 八畳岩に登ってみます   

           
        南側には眼下に大久野島、多々羅大橋で繋がった生口島と大三島、大崎上島をはじめ瀬戸内海の島々が  

     

   
    山頂標識と火伏せの神の祠    八畳岩で憩う人たち 
 

              
  
   
 白滝山〜JR忠海駅   

     

   
    13:03 下山です    13:14 参拝を終えて 

     

   
    13:21 下ると駐車場と東屋が   13:24 東屋の脇から下山。道を下ると砂防ダムへ 

     

   
    起伏の少ない良い遊歩道です    13:34 下山口。往路は前方に進みました 

     

   
    13:41 階段は黒滝山へ。捲き道を下山します   

     

   
    13:55 さくら堂に下山です    振り返ると石鎚神社の岩峰が 

     

   
    駅に向けて穏やかな畑中の道を    14:09 駅に到着しました 
   

 
 

        
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