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山 名 | 岳山(たけやま) |
標 高 | 521.5m |
場 所 | 広島市安佐南区・安佐北区 |
登 頂 | H27.5.20(水) |
アクセス | バスセンター(くすのき台団地行き)8:53→幸の神バス停9:27 (今回はタクシー利用) |
コース | ○幸の神バス停8:40→境原登山口8:49→千年杉ルート分岐9:04→千年杉9:08→展望台9:51-10:02→山頂10:08 ○山頂10:08→展望台10:13 ○展望台11:54→くすの木台ルート分岐11:57→展望岩11:59→千年杉ルート分岐12:20→境原登山口12:25 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | H24.3.28 (姫路峠ルート) |
○境原登山口8:49〜383mピーク9:23
安佐町久地の県道38号線沿にある幸の神バス停の手前の戸山分交差点までタクシーを利用しました。
交差点の県道33号線と77号線の分岐点に「岳山(久地の千年杉)登山道案内」の案内板(文末参照)があります。77号線に入ってすぐの自動車道と並走する側道を進み、最初の高架橋である幸の神橋を渡って反対側の側道を約5分ほど南下したところが境原登山口です。(幸の神橋を渡らないでそのまま直進して二つ目の高架橋である城下橋を利用すると境原登山口の正面に出ます。)
登山口には駐車スペースもあり、「秀峰岳山登山口(境原ルート)」の案内板には室町時代の山城跡であるのろし台まで約1.1km(約1時間40分)と書かれています。
境原登山口からは舗装林道を進みます。ただ道は鎖で封鎖されて車の乗り入れはできません。5分ほどで林道は終わり山道に入って左にため池をみて進みます。ここには簡易トイレが設置されていました。そのすぐ先が案内表示のある分岐で、直進方向に「登山道」と表示された境原ルート、左に下る道が千年杉経由山頂への千年杉ルートで、頂上まで1km、千年杉までは200mと記されています。
今回は左折し千年杉ルートで山頂に向かいます。一旦下り小沢を渡り急傾斜を登り返すと分岐から3分ほどで千年杉です。登山路には地下根保護のためか、前回は見られなかったアルミ製階段が設置されていました。幹周り県下第三位、頭上で主幹が7本に枝分かれすると云われる巨樹は圧倒的な存在感です。火炎のようにうねる樹皮の特異な形相はものすごい生命力を感じさせます。
千年杉からはウラジロの茂る急な登路を登ります。15分ほどで尾根に出て「展望台600米」の表示のある383mピークに到着しました。
○383mピーク9:29〜展望台9:51
ピークで小休止の後は山頂をめざします。ここからの登路は尾根の区境ルート(千年杉ルートと区境ルートの合流点は見落としました)をたどりますが、落葉・常緑広葉樹そして針葉樹の混在する散歩道のような尾根道です。
383mピークから約12分ほどで次の平坦地ですが、道の中央に株立ちして枝分かれしたコナラの大木が立っています。この先は東峰(展望台=のろし台)に向けての急な登りが始まります。途中の軽い岩の道を越え、上空が明るくなった鎖の架かる急坂を登り切ると東峰(展望台)に飛び出しました。千年杉からは約40分でした。
出たところは東西に細長い展望台の西隅で、「千年杉経由の下山路」の案内があります。「この下急坂なのでご注意」とも。
展望台(のろし台)には間伐材のベンチが置かれ、東端には境原ルートとくすのき台ルートへの下山路があり、北には山頂三角点の道が下ります。
展望台の名に相応しく東から南にかけての眺望は素晴らしく、正面に武田山から始まり鈴が峰に終わる広島南アルプスの山並みが広がります。やや霞んでいますがその背後には野呂山、灰が峰など呉地方の山や能美島、宮島など瀬戸の島々も見通せました。荒谷山の奥には先回登った白木山も顔を覗かせています。北側に回ってみると久地尻高山や久地冠山が目の先に望めます。
○展望台10:02〜山頂10:07〜展望台10:16
展望を楽しんだら三角点の西峰に向かいます。岳山へ220米の案内表示に従い薄暗い植林帯の鞍部に下って登り返すと山頂です。東峰から5分でした。
三等三角点が置かれた山頂には、あさきた里山マスターズの岳山のプレートが掲げられています。また「嶽山頂上(海抜521.5米)「嶽城跡(多計城址) 芸藩通史によると『多計山城』は武田弾正(西暦千五百年代の室町後期)が拠守』との記述あり」と刻まれた石盤が置かれています。
冬期なら戸山CCそして沼田町吉山の集落や東郷山、阿弥陀山が望めるはずですが今の時期はそれもできません。山頂を確認した後は再度、東峰に引き返します。
○展望台11:54〜境原登山口12:25
少し早めの昼食をすませたら境原ルートの登山道を下山します。東端にある「城下橋登山口への下山路」(境原登山口への下山路の方がメジャーのようですが、、、)の案内に従い下ると3分で分岐です。左に「くすのき台登山口下山路」の表示があり、くすのき台登山口ルート分岐しますが、ここは「城下橋登山口への下山路」に従って右折の境原ルートで下山します。
分岐からすぐロープのある急坂に入りますが、この地点で左に鎖が架かり登ったところが展望岩で、広島南アルプスから向山にかけての展望が得られます。
この先は針葉樹と広葉樹混在の視界のない急坂の連続ですが、途中には木階段も整備され登山本道として良く踏まれています。展望岩から15分ほどで左手に露岩が見えますので寄り道しますが、かなり下ってきたことが分かります。露岩から5分、展望岩からは約20分で千年杉ルートの分岐に出ました。
分岐から往路を5分で境原登山口へ下山しましたが、出たところは城下橋の真正面です。山頂からは約30分でした。
城下橋の次の境原橋からすぐ南に区境ルートの登山口がありますが、とくに表示類はありませんでした。
後は自動車道の側道を南進して椎原バス停まで歩きましたが、バス便は1日数本しかなく再びタクシーのお世話になりました。バス利用なら県道38号に出る方が正解でしょう。
広島里山紀行記
幸の神バス停付近の案内板
所在地・・・・広島市安佐北区安佐町大字久地字城下
所有者・・・・国(大下国有林)
樹種・・・・スギ 単木
樹高・・・・40.3m
胸高幹周(地上1.3m高)・・・・12.2m
根本周囲(地上0.2m高)・・・・8.15m
枝下高・・・・3.5m
枝張り・・・・東11.0m 西6.4m 南8.0m 北10.0m
9:48 境原登山口に到着 | 9:55 服装調整後、山頂へ向けて |
9:04 千年杉ルートと境原ルートの分岐 | 9:08 千年杉です |
見る者を圧倒して感嘆の極みを演出します | |
千年杉を過ぎるとジグザグの道に | ウラジロの茂る急登を |
鉄プレートを飲み込む、ますます盛んな食欲に | 9:23〜9:29 383mピークで小休止して |
心地よい散歩道のような樹林の道です | 9:41 コナラの大木がある小平坦地 |
散歩道が終わると再び急登に | 鎖の架かる明るい道を |
9:51 東峰(展望台に出ました) | のろし台と云われる山城跡の展望台 |
10:02 西峰山頂へ向かいます | 一旦植林帯の鞍部に下って |
10:08 山頂(嶽城趾)に到着です | 三等三角点の山頂は展望に乏しく |
「たけやま」由来の多計城跡の石盤 | 展望台に戻ります |
武田山から始まり鈴が峰に終わる広島南アルプスの山並みが広がります。 その背後には野呂山、灰が峰など呉地方の山や能美島、宮島など瀬戸の島々も |
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北方向にも展望が得られます | |
11:54 境原ルートで下山です | 11:57 赤は境原ルート、白はくすのき台へ |
12:00 展望岩から。広島南アルプスと向山などが | |
急な下りだが良く踏まれています | 途中の露岩から |
12:20 千年杉ルートの分岐点 |
12:25 境原登山口に下山、正面は城下橋 白は往路です |
区境ルートの登山口です。表示はありません | 伴北5丁目からの岳山 |