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山 名 | 宮島獅子岩 |
標 高 | 340m台 |
場 所 | 廿日市市宮島町 |
登 頂 | H27.6.7(日) |
アクセス | 広電宮島口駅(JR宮島口駅) → 宮島口桟橋 → フェリー → 宮島桟橋 |
コース | 紅葉谷ルート→獅子岩→博奕尾ルート |
メンバー | 単独 |
過去記録 | H27.1.13(奥の院ルート) H26.1.16(焼山ルート) H25.1.9(多宝塔ルート) |
○ 消防署の先を右折して紅葉谷公園に向かうと、ロープウェー無料バス乗り場の手前に「もみじたに道入口」と彫られた自然石碑があり、さらに進むと岩惣旅館の前にも「もみじだに公園」の自然石の大きな碑が立っています。
もみじ橋ではポートレート撮影のようでしばらく足止め状態でした。
もみじ橋の先には四宮神社があり、脇の「瀬戸内海国立公園(宮島)」案内板には登山コースが示されています。神社の前を進み、念のため四宮ルート登山口を確認してみました。1月には利用禁止でしたが、今回もやはり奥まった所にロープが張られているのが見えました。
もみぢ荘茶店を左に見て、赤く塗られた紅葉谷橋
を渡ると「宮島案内図」が立っています。その先を左折し中村橋を渡ると博奕尾コースへつながりますが、帰路利用にするとして直進してロープウェー乗り場の方へ向かいます。
ロープウェー乗り場への案内板の所で右折して「奥紅葉谷公園・弥山登山口」の標識に従って奥紅葉谷橋を渡ります。この地点で弥山山頂まで2.5kmの表示があります。
○ 山頂まで1時間30分と書かれた英語、中国語、ハングル文字の紅葉谷コースの案内板や「紅葉谷川庭園砂防案内図」が立つ紅葉谷園地の広場で昼食と服装調整を行いました。
奥紅葉谷橋から3分の登山口に弥山山頂まで2.3kmの標柱が立ち、正面には防火水そうの表示、左に瀬戸内海国立公園(宮島)の案内板、右に紅葉谷ルートの案内板が立っています。
登山口から5分で初めて三丁の丁石があり、穏やかな道が登ります。四丁の丁石や弥山山頂2.2kmの表示を過ぎて四号堰堤を見送ると道が二分しますが左を進みます。
登山口から6分で山頂まで1.9km標識があり、「天然記念物弥山原始林」の石柱が立っています。
この辺りから階段道が続きますがまだ傾斜はさほどでもありません。1.9km標識から5分で1.7km標識があり傍らには海軍省石柱もあります。1.7km標識から8分で大きな岩の前に十一丁の丁石、続いて3分で道の真ん中に夫婦木が立っています。夫婦木から3分ほどで一旦傾斜が緩みますが、すぐ現れる山頂まで1.2km標識、12号堰堤の辺りから一段と急な階段となります。 1.9km標識から24分ほどで石段の先の上空が明るくなります。一旦道は緩やかになるものの再び急な階段になりますが、前方が開けるとロープウェー駅と弥山山頂への分岐となる鞍部に飛び出します。登山口からはちょうど50分でした。
○ 獅子岩と弥山の分岐点には「天然記念物弥山原始林」の石柱と宮島自然散策案内図そして「紅葉谷1.8km、弥山山頂0.7km、獅子岩駅0.3km」の標柱が立っています。
分岐からは多くの人たちと交錯しながら獅子岩に向かいます。緩やかに登る道際に弥山原生林の説明板があります。普段はゆっくり読めませんが、大正の初めドイツの世界的植物学者が植生を激賞したことを発端に天然記念物の指定に至ったことと書かれていました。
分岐から8分でロープウェー獅子岩駅がみえてきましたが、獅子岩に向かう前に駅舎の西側の丘に登ってみました。普段は立ち入らない丘からは駅舎の先に大奈佐美島、江田島や能美島そして沿岸部の山並みなどが獅子岩とはまた別の視点からの景観が広がっていました。
しばらく景観を楽しんだ後は獅子岩に向かいます。
◎獅子岩〜紅葉谷橋
獅子岩展望台は駅前から少し石段を登った標高430m台の花崗岩露岩で、ロープウェーを使って訪れた多くの観光客の姿がありました。展望台からは北〜東〜南方向に江田島、能美島をはじめとする瀬戸内の多島海美が広がり西側には弥山山頂(標高535m)が望めます。
○ 海と島が織りなす大パノラマを楽しんだ後は博奕尾ルートで紅葉谷へ下山します。
下山口の表示はありませんが駅舎の裏手から下山道の尾根道に入ります。6分ほどの地点で前方に大岩があり、ここからルートのハイライトである展望の尾根道が始まります。
獅子岩駅から10分ほどで展望の岩があり、獅子岩展望台の喧騒さから解放されて、大奈佐美島や印象的な小黒神島などが浮かぶ多島海美を楽しめます。心おきなく眺望を楽しんだ後は下山です。
展望の岩から3分ほどでロープウェイの中継地である榧谷駅に到着し、背を屈めて駅舎の下を潜ります。すぐ標高400mほどのピークへの登り返しますが、深く掘れた風化花崗岩のまさ土の道は逆コースに使うと歩きにくいことでしょう。
○ ピークに出ると再び小黒神島が顔を見せ、振り返ると獅子岩駅と弥山が望めます。ピーク辺りに大砂利などへの進入口があるようですが、今回も見落としました。案内の少ないルートですが、風化した「包ケ浦・自然公園」と読める表示板もありました。
普段は足早に通り過ぎる尾根道も、単独の気楽さから寄り道するごとに思いがけない風景に出会います。当初は右手に安芸灘側の景観を見る尾根道も、次第に前方に対岸や大鳥居が視界に入るようになります。
榧谷駅から35分余りで大砂利分岐(「もみじ谷公園・包ヶ浦自然公園・弥山登山」の標柱があります)、続いて2分でまた分岐です。前回はうっかり直進しましたが今回は大きな倒木でしっかり止めてありました。
○ 分岐から大きく左折し急速に高度を下げて行き、背の高くなった樹林に視界も遮られるようになります。榧谷駅から50分足らずで包ヶ浦自然公園と紅葉谷の分岐点(「包ヶ浦自然公園30分・弥山登山」の表示があります)に到着です。ここからは包ヶ浦自然歩道になり道幅も広く階段も整備されています。
包ヶ浦自然公園と紅葉谷の分岐から15分でベンチの置かれた休憩ポイントです。前方に対岸の船倉山と大野瀬戸を眺めながら下ると、ベンチから7分で毛利元就と陶晴賢軍の厳島合戦要図などの説明板が立つ博奕尾です。
説明板のすぐ先も分岐で桟橋方面への広い道が直進していますが、ここも枯れ木で止められています。ここは左に下り紅葉谷へ向かいます。
薄暗い谷筋の道を15分ほどで舗装路が見えてくると包ヶ浦自然歩道の入口です。左折し中村橋を渡るとすぐ往路の紅葉谷橋です。観光客に混じりもみぢ荘茶屋前を下ってもみじ橋に帰着しました。獅子岩駅からは寄り道しながら1時間50分ほどでした。
広島里山紀行記