山  名    曽場ケ城山・弥仙山 
 標  高  606.8m・652m
 場  所  広島市安芸区・東広島市八本松町
 登  頂  H28.11.30 
 アクセス  ○JR西広島駅8:35→JR瀬野駅9:07→タクシーで瀬野川公園
 ○JR八本松駅15:43
 コース  ○登山口10:00→10:59セノハラ峠11:03→11:23弥仙山11:33→小倉神社分岐12:40→曽場ケ城山13:19
  ○曽場ケ城山14:09→本丸跡14:30→供養塔分岐15:07→5号横断橋登山口15:15→JR八本松駅15:28
 メンバー  美10名
 過去記録  H26.4.16(曽場ケ城山)

 

                                 【概 要】                                

 曽場ケ城山山系は南端の弥仙山(652m)から北端の本丸跡(577m)までに途中、561m、549mの各ピーク、曽場ケ城山(606.8m)と計5つの峰がありますが、三等三角点が置かれた曽場ケ城山を除くと弥仙山を含め他の峰には国土地理院の地図上に山名はありません。
 今回は弥仙山から本丸跡に向かいましたが、これらの峰を踏む縦走路は前半は縦走路随一の弥仙山での展望を始め各所に西条盆地ののどかな田園風景を見ながらの岩尾根の道を、後半は雑木林の中、落ち葉を踏んでの道と快適なトレッキングを楽しめました。
 このコースはJRを利用できアクセスに優れますが、大小のアップダウンの繰り返しで意外に手強い縦走路でした。

○公園上登山口10:00〜弥仙山11:23
 JR瀬野駅から今回の登山口のある瀬野川公園まではタクシーの利用となりました。公園管理棟から公園を横切って車道に出て少し歩きます。東端の公園入口に出ると前方に瀬野大山への道が下っています。この下りにかかる地点の右手に林道があり「公園上登山口・水が丸山コース」の案内板が立っていました。
 登山口からしばらく落ち葉に被われた広い林道を歩き、5分ほどで木橋を渡って谷を右手にして植林帯の中を進みます。次第に自然林になり谷が詰まったところでテープに従って左手の斜面に取り付きます。登山口からは25分ほどでした。
 登るにつれて明るい雰囲気となった道を登り約5分で小さな沢をわたります。深いウラジロの茂る急な道をジグザグに登ると沢から30分でセノハラ峠に出ました。登山口からは約1時間でした。
 セノハラ峠は曽場ケ城山と水ケ丸山を結ぶ縦走路上にあります。来た方向には「公園上登山口」、そして「←曽場ケ城山・水ケ丸山→」の表示があり、右(南方向)に進めば水ケ丸山への登山路となります。
 今回は左の曽場ケ城山に向かいます。すぐ急な登りになりますが10分ほどで鉄塔にでました。ここで初めて視界が開けて鉾取山や坂山、高城山、藤が丸山が望めました。雑木林の中の道を登り上空が開けると弥仙山に到着です。セノハラ峠からは20分でした。

○弥仙山11:33〜561mピーク12:09
 弥仙山の山頂は意外に狭く、展望は北に少し開けて曽場ケ城山や志和、白木山方向が望める程度です。しかし山頂直下は東側が大きく開け、箱庭のような西条盆地とそれを取り巻く山々が一望できる縦走路上で随一の展望地です。
 山頂からこれから向かう大きな岩の見える561mピークや曽場ケ城山、本丸跡ピークなどを確認して下山します。下山口からは急な下りですが、この先は561mピークへ向けてルート上で最も楽しい岩稜の稜線漫歩が始まります。特別危険な個所はありませんが尾根伝いの為にアップダウンの繰り返します。
 弥仙山から15分足らずで「原財産区・芋福・釜ケ谷」と読める表示板があり、その前方に立ちふさがるように大岩がありました。標高は約620m地点と思われます。大岩の右手からも登れそうですが左側にロープが架かっています。縦走路には案内表示類は見当たらないのですが、このロープは真新しいようで整備された方に感謝です。
 岩場の上は原方面の展望台となり広島大学が眼前で、後方には弥仙山、前方には561mピークが見えています。この先も小さなアップダウンを繰り返し次の岩場に差しかかりましたが、ここが弥仙山から見えていた大岩ではないかと思われます。岩群を登り切った所は平坦地ですが特に良い展望はありませんでした。この先およそ15分ほどで561mピークと思われる小さなコブを越えますが、何の表示も見当たりませんでした。 

○561mピーク12:09〜曽場ヶ城山13:19
 561mピークの先には曽場ヶ城山や本丸跡ピークがかなり近づいてきています。この先も数分おきに2個所ほど展望が開けましたが、自衛隊13師団原演習場の訓練音が盛んに聞こえていました。この先は岩稜歩きは終わり落ち葉に被われた広い歩きやすい尾根道に変わって眺望も梢越しになります。
 561mピークから30分で鞍部に着きました。ここで初めて案内板が見られましたが、東方向に「小倉銘水方面」とあり小倉神社からの登山道が合流するようです。実はここまでにも何カ所か樹幹にプレートが打ち付けられていましたが、何れも文字が消えており判読できませんでした。
 鞍部からは再び急な登りとなり、登ると広い道になります。少し進んだ辺りが549mピークと思われますが、何の表示類も見当たりませんでした。鞍部からは10分ほどでした。 この先はアップダウンを繰り返し、最後の急な道を登り返すと上空が開けて「←水ケ丸山、小倉神社・大山峠→」の案内板が見られました。この分岐で西側に大山峠、宗吉登山口方面への道が下っています。分岐から一登りすると曽場ヶ城山の山頂です。鞍部からは40分ほど、弥仙山からは約1時間45分でした。

○曽場ヶ城山14:09〜5号横断橋登山口16:43                
 山頂は三等三角点が置かれ「一ツ城跡」の表示とテーブルベンチも置かれていますが、これらは朽ちかけカヤなども茂って平成26年の春に比べるとずいぶん荒れた景観です。落葉期にも関わらず展望は意外に悪く東方向に西条盆地、北側に八本松駅方向が僅かに楽しめる程度です。
 下山は「5号横断橋登山口」に向かいます。山頂からは本丸との間の深い掘切に向かって急降下します。大岩を越えて掘切に下り石垣跡の先で急な坂を登ると井戸跡、そして左に矢竹のトンネルを見送り右手に登ったところが本丸跡です。山頂から20分でした。
 木立の中、落ち葉に被われた本丸跡は山頂と異なりカヤなども無く明るい雰囲気でした。展望は北に志和方面、東側に西条盆地の長閑な田園風景が広がります。南方向には山頂、その奥には561mピーク、弥仙山そして水ケ丸山が見えています。 東側には山頂へ向けての新しい道標が設置されてました。
 本丸跡からは急な下り一筋です。矢竹のトンネル抜けるとすぐ本丸跡同様の明るい二の丸跡(標高577m)に出ました。石仏が置かれた二の丸跡からは西条盆地、八本松方面が展望できます。牛の段跡を過ぎすぐロープの掛かる急な階段道を下ると6分で「八本松八十八石仏めぐり・32番石仏」のある32番石仏分岐に着きました。さらに4分で「曽場ヶ城・三の丸跡」の表示です。この先はしばらく歩きやすい道でこの辺りはまだ黄葉が楽しめました。岩を越える急な道を下ると「戦没者供養塔〜八本松駅・下山道」の表示で5号横断橋登山口と七つ池登山口の分岐です。本丸跡から37分でした。
 左に下るとすぐ戦没者供養塔の前にでますが、供養塔からは八本松駅から竜王山にかけての展望が得られました。崩れかけた木階段を下り途中の尾根道コースを右に分けると5号横断橋登山口に下山です。供養塔からは8分でした。
 西条バイパスに架かる5号横断橋を渡り県道67号に出るとJR八本松駅はすぐです。
                                                                            広島里山紀行記

 



 
   
 
 

   

   
  JR瀬野駅で下車し    9:48 瀬野川公園を起点にします 

   

   
  公園から車道に出て登山口へ    9:55 登山口 
   
      
  しばらくは林道を歩きます       植林地を抜けると山道へ 
   
      
  10:26 谷詰めて左の斜面へ         急登をジグザクに 

   

   
  10:59 セノハラ峠に到着    10:02 セノハラ峠から弥仙山へ 

   

   
  標高差100mあまりの急な道を   鉄塔からは鉾取山や坂山が 

  

   

   
  11:23 弥仙山に到着   山頂は北側に展望が開けます

                      
                     意外に狭い山頂です 

        
 
        山頂直下の展望地。曽場ケ城や西条盆地とそれを取り巻く山々が一望できます  

   
 
  これから向かう561mピークや曽場ケ城山、本丸跡が。その奥は白木山方面  
   
        
  11:33 弥仙山からは急な下りです        縦走路に入ると岩が現れました 

      

        
     最初の展望地         立ちふさがるように大岩が現れました 

      

        
     11:49 岩の左手にロープがあります  

                 
                岩場の上は原方面の展望台


   
   展望台からは広島大学が眼前で、後方(画像の右)には弥仙山、前方(左)には561mピークが見えています 
   
   

   

   
  12:00 次の岩群が現れました   岩の尾根道が続きます 

   

   
  小さなコブを次々と越えて   

       

      
     振り返ると弥仙山が。その奥に水ケ丸山も       登っては下りの道を
   
      
  曽場ケ城山や本丸跡はまだ遠い   

   
   箱庭のような西条盆地。 原演習場の先が東広島市の中心部

     

      
    静かな山の秋、もうすぐ冬が来る  

            
     
     曽場ケ城山、本丸跡が近づいてきました。 中央右手に松子山も見えています

      
   
     12:25 561mピーク辺りと思われます。     岩尾根歩きも終わりになり

      

       
     木立の中の道に変わりました   
   
   

   

   
  12:40 鞍部の分岐に下りました   分岐は東に小倉神社への道が下ります 

      
   
     鞍部からは急登となりました     意外に良い道です
   
       
  12:50 549mピーク辺りと思われます   

      

       
        上空が開けてきて 

   

   
  宗吉登山口との分岐に出ました      


  

   
 
  13:19 曽場ケ城山に到着です    
 
    
   山頂は三等三角点が置かれた「一ツ城跡」です。 東方向に西条盆地、北側に八本松駅方向が望めます
 
                   
               
  

   

   
  14:09 下山です    掘切に向けて急な下りを 

                           
           本丸跡からは北に志和方面、東側に西条盆地の長閑な田園風景が広がります

                   
       本丸跡から南方向には曽場ケ城山、561mピーク、弥仙山と歩いた峰が見えています

   

   
  矢竹のトンネルを抜けて     秋色、最後の輝きを 

                  
        石仏が置かれた二の丸跡からは西条盆地、八本松方面が展望できます

   

   
  急下りには岩も現れて   5号横断橋登山口への分岐を 

   

   
  戦没者供養塔の前を   供養塔からは八本松駅から竜王山にかけての展望が

   

   
  15:15 5号横断橋登山口に下山です    15:28 JR八本松駅に到着
 
   
   
   

 
 
        
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