山  名   安芸小富士  下高山
 標  高  278.1m   203.1m 
 場  所  広島市南区
 登  頂  H28.1.27
 アクセス  宇品港9:30→学園前桟橋9:50
 似島港14:30→宇品港15:10
 コース   ○似島学園登山口10:03→尾根合流点10:31→小富士10:47
 ○小富士11:03→展望台コース分岐11:20→展望台11:37→臨海少年自然の家11:47
 ○中学校登山口12:10→合流点12:18→尾根12:33→下高山12:51
 ○下高山13:32→尾根コース下山口14:00→似島港14:07
 メンバー  美8名
 過去記録  H27.2.25  H26.2.16  H23.1.17

 

                                【概 要】                                
 広島港から眺めると海上にそびえ立つように端正な山稜をみせる似島は、島内の北側に安芸小富士278.1m、南側に下高山203.1mの2つの山があります。安芸小富士は古くは高山と呼ばれたらしく、対峙する山が下高山とされるのも納得できます。何れも中腹から山頂にかけては国有林となり、フェリーで20分という近距離にありながら自然な雰囲気が残されています。
 両山とも登山道はよく整備され低山ながら山頂からの眺望が素晴らしく、安芸小富士は広島湾の好展望地です。とくに下高山は大展望が開け東に灰が峰、西に宮島、南に江田島、北に安芸小富士など360度の多島美を楽しめます。
 登山コースは安芸小富士は東西南北から4コース、下高山は北(尾根コースと山麓コース)と東の2コースが利用できますが、今回は小富士に東側の似島学園登山口から登って南側の臨海少年自然の家登山口に下り、下高山には東側の中学校登山口から登り、尾根コースを下るルートをとりました。

○似島学園10:03〜安芸小富士10:47
 宇品港からは別に一組のパーティが乗船していました。厳しい寒波の中、同様に日だまり登山をと計画されたのでしょう。20分の船旅で学園桟橋に到着、いつものように慌ただしく下船して、似島学園の校門をくぐりグランドを抜けて「いのちの塔」下の登山口に向かいます。
 登山口の学園体育館前で服装調整を行って登山を開始しました。階段を登ると早速マサ土の道となり、右に「いのちの塔」を見送ると溝状に掘れた滑りやすい道に変わります。そしてものの15分も登ると花崗岩砂礫の堆積する急斜面が現れルートを見極めて登ります。
 振り返る景観は逆光にきらめく海とカキ筏、白く延びる航跡、そして眼下の校舎の赤い屋根が印象的です。滑りやすい急斜面を登りきったところの国旗掲揚台で一息つけますが、展望もここまででこの先からは樹林に入ります。緩やかな道を進み以前に共同アンテナがあった辺りを過ぎると、掲揚台から10分で尾根の下高山と小富士との分岐に到着します。
 右折して先ず小富士に向かいますが上空は開け明るい尾根道に変わります。深くえぐられた溝状や滑りやすい道が続き、擬木階段は各所で崩壊し脇道が作られていました。
 尾根分岐から10分ほどで花崗岩の露岩が現れます。露岩を越え緩やかになった道を進むと赤く塗られた航空保安施設がみえて山頂に到着しました。尾根合流点から15分ほどでした。
 二等三角点が置かれた山頂からは少し霞んでいますが広島市街地の奥に広島南アルプス、西に廿日市、東に灰ヶ峰など呉の山々などが広がっています。また北側には「じゃんぐるくだり」と書かれた表示がありヤブに被われた道が下っていました。                                 (登山口からは40分余りでした)

○安芸小富士11:03〜臨海少年自然の家11:48
 眺望を楽しんだ後は往路を下高山に向かいます。3分で露岩帯ですが、この辺りから西の展望が開け眼下に家下集落や似島港、下高山の稜線と素晴らしい景観が望めます。慎重に露岩帯を下ると13分ほどで尾根分岐に到着しました。左に学園ルートを見送り、右折し「似島臨海少年自然の家・展望台」の表示に従って下りますがここからは一転して薄暗い樹林に入ります。
 4分で多くの案内表示がある分岐で、左が「似島臨海少年自然の家・展望台」、右が「似島港(家下)」とあります。縦走路は右折しますが今回は左折して展望台コースを採り一旦、海抜0の臨海少年自然の家まで下ります。
 縦走路コースと異なり落ち葉を踏んでの広い道が下り、分岐から4分で太いロープがあります。さして必要とも思われませんが、このコースは少年自然の家利用者の登山コースとしてよく整備されています。分岐から9分で広い耕作地跡に出ますが左手が開けて峠島の奥に絵下山が見えています。この先は再び急斜面の樹林で3分ほど我慢すれば展望台です。                  
  左手の階段を登ると東屋の立つ広い展望公園で、公園からは向宇品から似島学園、峠島、絵下山など東側の展望が得られます。登山路に戻り長い擬木階段を下りますが、前方には大黄港と目指す下高山が見えています。階段を下りきると似島臨海少年自然の家で小休止の後、下高山の登山口へ向かいます。   
                                                  (山頂からは40分余りでした)

○下高山登山口(中学校裏)12:10〜下高山12:51
  臨海少年自然の家から10分余り舗装路を大黄港、中学校と進みます。中学校正門先のカーブミラーの所に下高山登山口入口の案内がありました。
 登山口からはすぐジグザグの急な登りとなります。竹林を抜けると開けた耕作地跡に出てなだらかな道を進みますが左手には下高山が見えています。登山口から8分で峠から山麓コースとの合流点に着きました。(峠コース登山口からは合流点までは約15分です)
 合流点の登山口には「下高山登山道入口・似島臨海少年自然の家・家下港」の表示があり、ここからは直進の形で登山道が登っています。
 登山口から15分足らずで尾根の176mピークに出ました。ここは分岐で「下高山まで740m」の標識が立ち、北方向に下山に使用する似島港への下山路が下っています。下高山へ向かって分岐を左折し尾根の良い道を進むと、すぐに展望地で眼下に似島港や家下集落そして安芸小富士が望めます。
 急坂を登り切ると視界が開けて正面に下高山が見えているものの、山頂までは190m台ピークをもう一山越ます。この辺りは視界が開け右に外方鼻、右に地獄鼻そして宮島方面が展望できる爽快な道です。危険防止の鎖柵が張られた道を軽く下って大岩の左を巻くと山頂に到着です。                        (中学校からは50分ほどした)
                   
○下高山13:32〜似島港14:07              
 三等三角点の山頂からの眺望は素晴らしく東に絵下山、天狗城山、灰が峰、休山、西に宮島弥山や経小屋山、大野権現山、野貝原山など、南にクマン岳、大須山、砲台山、野登呂山など江田島と能美島の山、北に安芸小富士を真正面にして左手に極楽寺山、鈴ヶ峰、大茶臼山、右に呉娑々宇山などと360度の大展望が広がります。
 下山は似島港に向かい往路をたどります。14分ほどで尾根の176mピーク分岐に帰着し左手の尾根コースを下ります。進入口から下山路は林中の急な道を下りで視界も得られません。分岐から10分ほどで傾斜が緩むと電波塔の建つ荒れ地に出ますが、ここに「下高山尾根コース」の表示が立っていました。
 左折すると山すそをトラバースする道に入りますが、今回は直進し電波塔の脇を抜けて似島峠にでることにしました。電波塔からはすぐ峠を見下ろす場所に出てコンクリート階段を下ると登山口に下山しました。ここにも下高山尾根コースの表示が立っています。                              (山頂から28分でした)
 峠からは通学路の道を下って集落に入り、民家の細い路地を抜けると7分で似島港の前に出ました。
                                                       広島里山紀行 記



 

    
   
       
  9:30発のフェリーに乗船です         20分の船旅で学園前桟橋に到着 

   

   
  10:05 登山コースは学園の校庭を横切ります   10:03 体育館横の登山口からスタートし 

      
   
     滑りやすい風化花崗岩の道を慎重に    10:31 尾根の分岐を先ず小富士へ向かいます 
   
       
  10:42 花崗岩の露岩帯を      10:47 赤い航空保安施設がみると山頂に 
 

   
     北側の展望。市街地の奥に広島南アルプス、西に廿日市、東に絵下山など呉の山々などが広がっています 


                 

    
   

       

      
             11:03 下高山に向けて下山です      露岩帯を慎重に 
 
                   
                      露岩帯からの似島港、遠くには宮島も   

   

   
  11:16 学園からの合流点を通過します      11:20 一旦、展望台へ下ります。右は縦走路 

   

   
  展望台コースは良く整備されています    途中の耕作跡地から峠島方向を 

   

   
  急斜面の樹林を下ると    11:37 展望台に到着です 
   
   
       
      展望台からは東側に視界が開け学園や金輪島、峠島などが  

   

   
  大黄港の奥に下高山が望めました    11:50 臨海少年自然の家を抜けます 

   
 

   

   
  12:10 中学校の正門先に登山口があります    左手に下高山をみながら 

   

   
  12:18 登山道入口に到着。峠からの道が合流します    12:33 尾根に出ました。左折して下高山へ 
   
       
  展望所から家下集落と小富士を        下高山が見えてきました       

   
 
  少年自然の家や大黄港、小学校の赤い屋根が  

   

   
  12:51 下高山の山頂に到着です    北側に小富士と市街地が 
 
   
     東に絵下山、灰が峰、南にクマン岳、大須山、砲台山、野登呂山など江田島と能美島の山が広がります。 
 
             
 

    
   
   

   

   
  13:32 似島港に向けて下山します    西側には地獄鼻の先に宮島も見えます 

   

   
  山頂直下の大岩を巻いて    14:00 尾根コース下山口。右に中学校からの道が 

      
   
     このコースはワイルドな所も    13:57 電波塔前に出て直進しました 

   

   
  13:59 似島峠の上に出ました    14:00 登山口には「尾根コース」の表示が 

     
   
     狭い路地を抜けて港へ向かいます    14:07 似島港に到着です

   

   
  14:30発のフェリーに乗船します   
   

 
 
 

             
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