山 名 | 白石山 |
標 高 | 540.7m |
場 所 | 山口市徳地町 |
登 頂 | H28.5.12 |
アクセス | 徳地IC→国道489号→県道26号→白石口バス停→駐車場 |
コース | ○登り:夏焼中コース(参考タイム55分) ○下り:引廻コース(参考タイム60分) |
メンバー | 同道二人 |
○徳地IC〜登山口
徳地ICを起点にすればインターを降りて国道489号を北上します。国道を5kmほど進すんだ徳地町八坂地区のやまぐちサッカー交流広場の先で左折して山口方面へ向かう県道26号に入ります。ここの分岐案内表示板の下には白石山の案内も掲げられています。
一部幅員の狭いところもありますが県道を道なりに進むと間もなく白石山の特徴的な山容が見えてきます。分岐から7kmほどで防長バスの白石口バス停があり、この先の左側に「白石山入口」の案内が立っています。
左折して狭い道に入りますが駐車場までは舗装路で、3個所の分岐にはそれぞれ白石山登山口の案内表示があります。次第に狭くなる道を進んだ突き当たりが広い駐車場で舗装され白線も引かれていました。
登山口は駐車場の左右の2個所あり右手が夏焼中コース、左手が引廻コースと呼ばれているようです。今回は夏焼中コースから登り引廻コースを下山することにしました。
○登山口〜下山路分岐
登山口には「白石山登山口」と「白石山登山案内」があり杖も置かれています。夏焼中コースは初めはえぐれた登路ですが7,8分ほどで尾根道となると起伏の少ない遊歩道を思わせる良い道となります。この良い道が終わったころ登山口から20分ほどの地点に「大岩」で標識がありました。右折して5分ほどで巨岩が見え、左から回り込んで登った大岩からは思いがけず素晴らしい展望が開けていました。残念ながら馴染みの薄い土地で同定できません。
大岩分岐まで引き返し山頂に向かいますが、この先は名勝地に相応しく深い樹林の中に苔むした巨岩が随所に点在しする、実に良い雰囲気が醸し出される登路を進むことになります。大岩分岐から2分もすれば巨岩が現れ「馬の鞍岩、龍駄の岩」の表示がありました。前方を塞ぐような岩の間を抜け登ると一枚岩の上を通過しますが、覗いてみるとはるか下に谷が見えこれも巨岩であることを知ります。深い樹林の左右には緑にとけ込んでいますが、とてつもない巨岩がそこかしこに散在していることに気がつきます。
少し進むとコースで初めて小さな沢に出会います。この先からはこのような水場をしばしば見かけ、この山が豊富な苔に恵まれていることが納得できます。
○下山路分岐〜山頂
少しずつ高度を上げ再び平坦になった道を進むと分岐が見え左に下る道は引廻し方面、来た方向が駐車場と表示されています。すぐ先の冷たい清水が滴る水場を過ぎると、平行な二つの岩に平らな岩が乗った下駄を思わす「くぐり岩」で岩の前面は開けています。
進むとトイレがありその上には穴の明いた「はなぐり岩」、続いて石仏の置かれた「薬師岩」と続きます。薬師岩から登ると突然開け修験場跡とされる広場にでました。左は大岩で壁面に磨崖仏があり、高みに登ると岩穴に白石観世音が祀られてその左には石仏も置かれていました。登山路は広場の先で左折しますが、右に苔むした巨石群が現れ「接待岩」の表示があり、巨石の間を進むと大きな空洞があります。
ここから山頂への登山道は木の根の張り出した急な道をジグザグに登り、上空に明るさを感じると突然広く平坦な場所に出ました。白石山のシンボルの物見岩ですが先ず山頂に向かうことにします。すぐ先に「物見岩周回」と書かれたテープが巻かれ南方向に細道が下っていました。物見岩から軽く下り尾根をたどると5分で三等三角点の置かれた白石山山頂に着きました。狭い山頂は木々に囲まれて展望はありませんが、すぐ先、南側に下ると少し開けて正面に真田ケ岳が眺められます。
○山頂〜下山路分岐
往路を下り物見岩に戻りますが、山頂の直下の傍らに大岩がありここも登れそうです。物見岩はテーブル状の広い岩で前面が大きく開けていますが、ステンレス柵が設けられており安心して展望を楽しめます。東から南、西へと絶景が広がりますが左手に大きく迫るのが狗留孫山、中央遠くにアンテナの大平山、右手が真田ケ岳ぐらいしか同定できません。
左手下方に四角い塔状の岩が見え、物見岩を巻く道が下っていますので覗いてみました。すっくと立ち上がる岩からは遮るもののない胸のすくような展望が広がります。そしてここから振り返る物見岩は本当に断崖です。
物見岩で十分展望を楽しんだ後は引廻しコースで下山することにします。白石観世音の巨岩群を抜けてくぐり岩で最後の展望を楽しみ、下山路分岐から引廻し方面へ下ります。
○下山路分岐〜登山口
引回しコースの下山路は参道主体の夏焼中コースとは異なり、山道がグングンと高度を下げていきます。ウラジロの茂る道は夏場は少々手こずることになるでしょう。マツの倒木も多く見られ、植生が雑木林にすっかり更新されたようです。
分岐から10分ほどで一枚岩に出くわしましたがロープもあり難無く通過できました。この辺りから苔に被われた岩や小沢が次々に現れて、あるときは岩穴から湧き出た清水がまた別の岩穴へと吸い込まれていきます。
分岐から25分ほどで大きな「蝙蝠岩」が現れ、続いて5分で本当に翼を広げたような「つばめ岩」です。深い樹林を下ると7分で岩に数珠が掛けたような不思議な文様が見える「数珠掛岩」、そしてすぐに「狼岩」です。楽しい奇岩巡りはここまででこの先は傾斜が緩み広い林道崩れの道となります。
狼岩から20分でトタン板に囲まれた耕作地に出ると「登山口駐車場・850m」の登山口への案内が置かれています。そのまま道なりに進みすぐの分岐で「白石山駐車場まで700m」をみて左折します。(なお右折し下った先の農道脇には「白石山登山口」と引回登山口の案内がありました)
左折して進み「白石山駐車場まで700m」の案内で山道に入り、荒廃した水田跡と作業小屋を見送ると峠にでました。峠からは出発点の白石山登山口の駐車場がみえています。
広島里山紀行記
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