山  名 向山 
標  高 665.9m 
場  所 広島市佐伯区・安佐南区 
登  頂 H29.10.4 
アクセス ○JR西広島駅→広電藤の木団地バス停
○西風新都 
コース ○登り:笹利登山口9:53→縦走路合流10:54→奥原の岩場11:02
○下り:奥原の岩場12:09→12:15向山12:16→640mピーク12:35→反射板13:20→こころ登山口13:50
 
メンバー 美11名 
過去記録 窓が山 H28.5.18 H23.10.11  H25.12.5
  向山 H26.5.26 

 

                           【概 要】                             

 向山(665.9m)は広島市佐伯区と安佐南区との境界に位置し三等三角点が置かれています。佐伯区側から見ると三角錐形の端正な山容をみせ、窓が山と併せると歩き応えのある縦走が楽しめます。山頂は樹林に囲まれ展望はありませんが近くの奥原の岩場からの眺望は素晴らしく、日々姿を変える団地群を前景にして広島南アルプスなど沿岸部の山並みそして瀬戸内の多島美が広がります。
 今回は地元、石内公民館発行の「いしうちのたかやま」に記載されたBコースで尾根を登り、仏峠からの縦走路を経て向山からAコースで西風新都のこころ登山口に下山しました。なお同誌にはAコース(こころ登山口)、Bコース(笹利登山口から尾根道で山頂へ)、D1コース(神原登山口)、D2コース(笹利登山口からナンマイ岩を経て山頂へ)の4コースとそれから派生するコースが紹介されています。

○藤の木団地バス停9:10〜笹利登山口9:37
  藤の木団地のバス停で下車すると向山の端正な姿が見えています。小学校と藤の木幼稚園の間を抜けて一旦下り、急な舗装路を笹利登山口に向けて登り返します。施設「自然の村」の前を過ぎると左に水道局の笹利調整池、右には「この先通り抜けできません」の案内板が立っていますがここがCコース登山口への進入口になります。ここから4分の分岐を左手を進み突き当たると登山口で駐車もできそうなスペースがあり、振り返ると鈴が峰の奥に宮島が見えています。バス停からは27分でした。

○笹利登山口9:53〜奥原の岩場11:02
 今回は登山口の案内表示は無くなっていましたが、2分ほど登ると「向山」の案内板があります。ここからは直進(この手前で右手を採るとD2コースに入ります)してBコースで支尾根をたどって窓が山と向山を結ぶ縦走路をめざします。しばらくは穏やかな道もすぐ尾根急登に変わりました。以後は急な道をひたすら登ることになります。視界の無い道を登ると登山口から17分ほどで岩も現れ10分余りは難儀な登路が続きます。登山口から50分ほどでようやく上空に青空が見え、振り返ると広島湾や宮島などが見えてきました。さしもの急登もようやく緩んでくると主稜線の縦走路に合流しました。出口にはテープがあり道は良いと書かれています。登山口からは1時間10分でした。
 傾斜も緩くなり格段に歩きやすくなった縦走路を7分ほどで抜けるような青空の下、最後の一登りをすると大小の岩が点在する岩場に到着です。「奥原の岩場」のプレートが架けられた岩場は第一級の展望地で東側には西風新都、正面に美鈴が丘から五日市、廿日市の町並み、西側には極楽寺山から窓が山、東郷山などが広がります。そして火山から鈴が峰にかけての広島南アルプスの奥には白木山、高鉢山、呉娑々宇山、鉾取山系そして野呂山、灰ヶ峰と連なる山々や瀬戸内の島々が望まれます。

○奥原の岩場12:09〜向山12:15
  展望の岩場からは山頂を経てAコースをたどり西風新都のこころ登山口に向かいますが、岩場を出発するとすぐ「固目ケ岳」と書かれた案内表示がありDコースが右に下っています。穏やかな尾根縦走路を5分ほど進むと山頂です。
 狭い山頂部には三等三角点の置かれていますが、周囲は樹林に囲まれて展望は無く縦走路上の通過点の感じです。地形図では向山とありますがプレートには「高山(向山)」ともあり地元では高山と呼ばれていることが分かります。
 また案内板には「高山(向山)665.9m 国郡誌下調書出帳という石内村の事柄を浅野藩に報告した古文書に、石内村の名勝に高山という山があると記されており、国土地理院の地図上では向山と記されているが、地元石内では今でもこの山を高山と呼び親しんでいる」とありました。

○向山12:16〜こころ登山口13:50
 山頂からは北方向に尾根を進み640mピークをめざします。山容は一転して深山を思わす雰囲気に変わり、成長した植林と自然林が混在し落ち葉の堆積した足に優しい道が続きます。5分余り歩くと「いしうちのたかやま」記載のコシアブラらしい大木に驚かされます。
 山頂から20分で640mピークで、昭和十五年と記された陸軍の石柱が立っています。
石柱から2分ほど緩やかに下るとAコースの下山口で、山頂方向を示す「←高山(向山)」のプレートが架かっています。前回は「神原急坂 」の案内プレートがありましたが、今回は見当たらずテープ類が巻かれているのみでした。左には奥畑へのルートがあるはずですが、これも利用が少ないのか踏み跡も定かではありません。
 この地点から直角方向に右折して急な道を下りますが、植林帯の薄暗い林中の道は前回以上に荒れて大変滑りやすくなっていました。下るに従い雑木が増えて明るい雰囲気に変わり下山口から20分でヤマザクラの大木に出会います。この辺りから西風新都の団地や前回登山の火山も見えてきます。
 ヤマザクラ大木から15分で「大谷の滝」プレートが架かり右に道が分岐しています。大谷の滝分岐から1分で明るく開けた反射板に出ましたが展望は良くありませんでした。
反射板からさらに6分で送電鉄塔で鉄塔の間から鬼ヶ城山方面が望めます。すっかり傾斜の緩んだ道を下ると5分でヌタバがあり、さらにヌタバから1分で手すりのある階段に出ました。目の前に西風新都の団地が広がり前回登山の火山が真正面です。階段の取り付きから5分で西風新都「こころ団地」の外周車道に出ましたが、とくに登山口の表示類は見当たりません。山頂からは1時間40分でした。
                                                           広島里山紀行記



 
  

   

   
  9:10 藤の木バス停下車。前方は小学校   小学校と幼稚園の間を下ります 

   

   
  「自然の森」の前方に向山の山頂が   9:37 笹利登山口に到着

   

   
  9:53 登山口を出発です   9:55 Bコースを登ります。手前にDコース進入口





   

      
  しばらくは穏やかな道ですが       すぐ急登が始まります 





   

      
  10:10 岩場登りが       終始急な登りが続きます 


          
                               傾斜が緩んでくると宮島が顔を見せました  
 

   

   
  10:54 主尾根の縦走路に出て   仏峠からの縦走路と合流します 

      





   
     格段に良くなった縦走路を    上空が切れると奥原の岩場が目前に 

   
 
  11:02 岩場に到着しました   


   

    岩場からは正面に美鈴が丘から五日市、廿日市の町並み、西側には極楽寺山から窓が山、東郷山などが広がります


               
 
 
  

   

   
  12:09 向山山頂に向かって    岩場からすぐでDコースが右に下ります 

   

   
  12:15 向山に到着しまし    樹林に囲まれた静かな山頂です 

      

       
     12:16 640mピークに向かって出発です        コシアブラ?の大樹を見送って 

   

   
  植林帯は深山の雰囲気も    12:35 640mピーク、陸軍の石柱が目印に

   

   
  12:42 Aコースの下山口です。向山へのプレートが    案内表示はテープのみでした 

      

      
     植林帯の急な道を降ります       植林が雑木林に変わり 

      





   
     13:03 ヤマザクラに出会うと上空も明るくなり    西風新都の先に丸山も 

   

   
  13:18 大谷の滝への道を分けて   13:20 反射板の脇を抜けます 

   

   
  13:36 送電鉄塔は鈴が峰方向に開けます   すっかり緩んだ道を 

   

     
  13:48 手すり付き階段を降り   13:50 外周路の脇に下山しました 

     

   
  案内表示はありません   左が向山、右が640mピーク
 
   
   
   

 
 
      
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