山  名    多飯が辻山 
 標  高  1040.2m 
 場  所  広島県庄原市東城町 
 登  頂  H29.4.28 
 アクセス  中国自動車道東城IC→国道314号線→県道12号線(足立東城線)→北区自治会館 
 コース  ○登山口11:30→階段11:59→林道出会12:13→天王社12:50→13:05山頂
 ○山頂14:17→展望地14:25→林道出会14:52→東登山口15:25
      *ゆっくりのタイムです 
 メンバー  同道二人
 過去記録  H15.4.28 

 

                                                                       【概 要】                                                                   
 広島県庄原市東城町の多飯ヶ辻山(おおいがつじやま)は三等三角点が置かれた標高1040.3mの山で、地元では「井河内大山(いごうちだいせん)」と呼ばれる山容の美しい独立峰です。
 山頂からは北側に比婆山、猫山、道後山など県北の代表的な山々さらに伯耆大山が望めます。また山頂直下の南側は整理伐により大きく開け、天神山など岡山県西部の山や星居山など神石高原町の山並みが広がる展望地です。
 田森自治振興区の「ひろしまの森づくり事業(多飯が辻山整備事業)」よる整備が完了したとの情報により15年ぶりに訪れましたが展望の山に大変貌していました。
 登山路は塩原の西登山口からのコースと井河内集落の東登山口からの両コースがありますが、今回利用した東登山口からのコースは良く整備された広葉樹林の中の快適な登山路でした。

○東登山口11:30〜林道出会(標高800m地点)12:13
 中国自動車道東城ICで降りて国道314号線を北上し、東城町比奈で案内標識に従い県道12号線に入って井河内集落の入口にある北区自治会館を目ざします。
 おおよそ4km進んだ北区自治会館の向かい側に粟田地区道路案内図と多飯が辻山案内図が建っていました。左折してこのさきは狭い道を進みますが、道脇には桜が植樹されており地区の心の豊かさが感じられます。
 途中には多飯が辻山への案内標識が4個所ほどあり迷うことはありません。最後の案内標識からは未舗装路となり、駐車場500mの案内で進むと駐車場に着きました。広い駐車場には簡易トイレと「多飯が辻山東登山道コース」の案内板も設置されています。案内板によると現在地標高は400mで山頂まで2.5km、所要時間1時間20分とありました。
 駐車場から市道とある未舗装路を僅か進むと左に案内標識が立ち山道が登っています。
左手にスギ植林地を見ながら支尾根に乗ると道は広く穏やかな登りとなり、左下には林道、右には有刺鉄線が見られます。落葉したアベマキの大樹が目立つ道をしばらく進みます。再び植林帯を抜けてミツバツツジの咲く明るい道を登ると、登山口から30分足らずでルート唯一の人工物と云える鉄製のハシゴが現れました。
 落ち葉の敷き詰められた道を進むと道脇に石仏が。小径木の明るい樹林を進むと上空が開けて林道に出会いました。ここは林道の終点で丸太ベンチが置かれ山頂への案内表示が立っていました。現在地の標高は約800mと記されており、標高的には山頂までのほぼ中間点となります。登山口からは40分余りでした。
 
○林道出会12:16〜山頂13:05
 林道終点からは少し斜度が増すようですが道の良さは相変わらずで、明るい登路は心地よい登りでジグザグを切る道には石仏も見られます。アセビの木が多く見られるようになるとまた丸太ベンチがありました。800m地点からは15分ほどでした。ベンチの先には石組みと凹みがありましたがこれが炭焼き釜跡でしょう。その後も気がつけば道端に石仏です。アセビの目立つ道を進みますが、左手は薄暗いヒノキ植林地で右手の明るい雑木林とは対照的です。
 ほどなく開けた場所に出て大王社の鳥居前に着きました。ベンチからは20分ほどでした。小さな社ですが多くの祈願絵馬が掛けられ、地元の人に親しまれていることがうかがえます。案内表示があり現在地の標高は約1000mとあり山頂までの標高差は40mになってきました。植林帯を左にして5分ほど登ると突然前方が開けました。整理伐による山頂直下の展望地ですが、辺りには伐採木が散乱し少し複雑な気分にさせられます。
 展望地は南側に大きく開け天神山など岡山県西部の山や星居山など神石高原町の山並みが展開する素晴らしい景観で、背後には芽吹き始めた雑木林が広がっています。山頂方面に向かうと真新しい「多飯が辻山展望案内図」と東屋がありました。山頂を見上げると苔生しゴツゴツした岩群見えています。

○山頂14:17〜東登山口15:25
 岩群に向けての明確な道を登り、山頂尾根に出て左にわずか進むと三等三角点の山頂に到着しました。北側には前回利用の塩原の西登山口へのコースが下り、大仙智明大権現を祀る大山社の社叢が見えています。
 山頂一帯は木立に囲まれていますが、落葉期の今は明るい雰囲気で梢越しに眺望が得られます。特に北側の一部は開けて比婆山、猫山、道後山など県北の代表的な山々が望めます。また今回は谷筋に残雪のある伯耆大山も遠望できました。三角点から山頂尾根を東方向に少し下ると遮るものの無い素晴らしい展望が開けています。遠くには神石高原町の山並みそして眼下には田森地域が広がり赤い鶏舎の屋根が印象的です。
 下山は往路を下ります。展望地で最後の展望を楽しむとその先は自然林の快適な道です。鉄製階段を下って行くと登りには見えなかった石仏が岩の上に置かれていましたが、公民館前の案内板に「大山信仰の山として崇め親しまれてきた」とあったように往時が偲ばれます。盛りのミツバツツジやヤマブキを楽しみながら登山口に下山しました。
                                                                               広島里山紀行記



 


  

   

   
  井河内集落の入口にある北区自治会館   粟田地区道路案内図と多飯が辻山案内図が 

   

   
  登山口の駐車場にはコース案内図があります    11:30 登山口は駐車場のすぐ先に 





   

      
  登山口からスギ植林地を抜けて       アベマキの大樹が目立つ道を

      

      
     鉄製階段。 コース中で唯一の人工物です       ミツバツツジの咲く明るい道を

   

   
  小径木の明るい樹林の中を進むと    林道の終点に出ました。丸太ベンチが 


  

      


      
 
  林道終点には案内表示が。 標高は800mです        アセビの目立つ明るい道を

    
    

  
   
  石仏がありました。 信仰の山        再び丸太ベンチが  

   

   
  ベンチの先に炭焼き釜跡。 凹みと石組みが    左手にヒノキ植林帯をみながらの登路を 

   

   
  少し斜度が増した道脇には石仏が      大王社の鳥居前に着きました。標高は約1000m  

   

   
  小さな祠が。ヒノキ植林帯の右端を登ります    整理伐された展望地にでました
 
 
   
 
  展望地は南側に大きく開け岡山県西部の山や星居山など神石高原町の山並みが広がります。    パノラマはこちらへ 
 
  

    

   
    真新しい休憩東屋です 
   
   
   
                   
                                  爽 景 
 
  


       
      恐竜の背を想わす山頂部の岩群です 
 
  

      
 
     山頂尾根を三角点に向けて   


  

   

   
  13:05 三等三角点の山頂に到着です      


           

   北側には比婆山、猫山、道後山など県北の代表的な山々さらに遠くに伯耆大山も、そして南側には神石高原町方面の山並みが  
                      パノラマはこちらへ 
   
   

  



    
 
      
     ズームで谷筋に残雪のある伯耆大山を        山頂尾根を少し東に下ってみると 
 
 
 
            遮るものの無い素晴らしい展望が開け、遠くには神石高原町の山並が広がります
 







   
     
  下山します             待ちわびた春の風 
   
 
       
      山頂部を振り返り 


                
   

   

   
  展望地を後にして    アセビの多い道を下ります 








   

    
  標高800m地点まで下りました           森のさんざめき   

   

   
  下山路から改めて山頂部を    登山口に下山しました 
   

 
      
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