山 名 | 鈴が峰 |
標 高 | 320.1m(西峰) |
場 所 | 広島市佐伯区・西区 |
登 頂 | H30.10.24 |
アクセス | |
コース | ○美鈴が丘南登山口→鈴が峰→205mピーク→八幡中地登山口 ○八幡東登山口→205mピーク→美鈴が丘南1丁目登山口 |
メンバー | 美13名 |
過去記録 | 平30.8.9 H26.1.12 |
○美鈴が丘南4丁目登山口〜東峰
美鈴が丘南第五公園から団地の外周路を西へ7、80m進んだ山側擁壁にある登山口(美鈴が丘南4丁目登山口・170m台)からスタートしました。登山口には「鈴ケ峰登山道入口」の案内板が付けられ階段が登っています。すぐ堀割で「鈴が峰→」の表示があり、左から道行地蔵からの縦走路が合流します。足場の悪い急坂を登ると送電鉄塔横に出て一登りで尾根道に出ました。雑木と竹林の混在林の中、起伏の少ない穏やかな尾根道を15分ほど進むとヒノキ植林帯に変わります。
ここから急登になり補助ロープの架かる急な道を登ると間もなく左手(東側)から鈴ケ峰公園コース
が合流します。合流点には「←美鈴が丘 鬼ヶ城山・鈴が峰公園→」と「東峰山頂約5分」の表示があります。右手(西側)へ進み尾根道を一登りすると鈴ヶ峰東峰です。登山口からは30分ほどでした。
○東峰〜西峰
公園化した広い山頂広場は明るい雰囲気で、「鈴ケ峰山頂312m」と「鈴ヶ峰西峰(三角点)」・「鬼ケ城山・鈴ヶ峰登山口(井口台)」の標柱が立ち、東側端には陸軍省の石柱もあります。展望案内図の脇には井口台中学校コース(井口台4丁目)が登ってきています。
正面には市街近郊でも屈指の瀬戸内多島美が展開します。南側に江田島、能美島、似島、南東側に広島市街から絵下山や灰ヶ峰など呉沿線の山々、南西側に五日市市街から宮島、経小屋山さらには山口県周防大島などの素晴らしい展望が得られます。北側には美鈴が丘団地の奥に阿弥陀山、東郷山、窓ケ山、向山そして西風新都などが広がります。
展望を楽しんだ後は西峰に向かいます。山頂大岩の脇を抜けると急な下り坂ですが土嚢でステップが作られ安心して下れます。下りると南側に井口台小学校コース(井口台3丁目)への下山路が分岐しています。よく整備された西峰への縦走路を進み軽く鞍部を越えると小さなピーク(290m台)で、手製のベンチが置かれ海側が開けて似島から宮島が望めました。さらに5分ほどで手製ベンチのある展望地
(280m台)で似島から宮島さらに周防大島が望めます。特に案内表示はありませんが、この展望地からも井口台小学校へのルートが下っており結構踏まれているように見えました。
展望地からは西峰に向かい一登りすると310m台のなだらかな尾根道となります。北と南の団地に挟まれた市街地近郊の山とは思えない静かな自然林の中を歩き、小さなコブを越えると西峰です。東峰から25分ほどでした。
○西峰〜205mピーク
二等三角点の置かれた西峰は「鈴ケ峰山頂(西峰)320.6m」の標識が立ちベンチが置かれています。展望は一部が開かれて南側に宮島が北側には窓が山などを見ることができます。また北側には美鈴が丘南1丁目の登山口につながるルートが下っています。
山頂からは205mピークを目指して西進します。五日市町有林の杭を見るとすぐ超急降下が始まり130mほど下ることになります。岩の目立つ道は急ですが途中にはロープもあり安心できます。一旦道は穏やかになり手製ベンチなどがある平坦部に出ますが、再び林中の急な道に変わり前方が明るくなると鞍部に到着です。
鞍部
は右に下れば美鈴が丘南1丁目の登山口に、直進して登れば205mピークです。ここは西日本豪雨による崩落現場です。砂礫のある急な道を一登りすると明るく開けたピークです。西峰からは20分ほどでした。
○205mピーク10:18〜八幡中地登山口
ピークから北西に延びる尾根を下ります。すぐ「鈴が峰頂上 0.5KM→」があり桜ヶ丘登山口
に繋がる道が合流します。急なマサ土の滑りやすい道になりますが、すぐ穏やかな尾根道の下りとなります。
8分ほど下ると北側の前方が開けて極楽寺山と窓が山そして阿弥陀山が見えてきました。次いで1分で「鈴が峰頂上 0.8KM→」の指導標柱があり右手に道が分岐しているようですがこれは未踏です。この辺りから西から北にかけての展望が開け明るい素晴らしい縦走路が続きます。目の前に美鈴が丘団地、極楽寺山と窓が山と広がります。
指導標柱から4分で鉄塔(64号鉄塔)を潜りますが、ここは西登山口
からの道が合流します。ただ「←鈴が峰登道入口」はありましたが西登山口への案内表示は見当たりませんでした。鉄塔から急な道を下ると次の鉄塔(65号鉄塔)で、八幡東の基準点が置かれています。鉄塔を過ぎると展望が失われますが3分で分岐です。右の道には「鈴が峰←・→八幡東登山口」の新しい案内板があります。左の道には案内はありませんがしっかりした道が下ります。
今回は八幡中地登山口に下山するため左に下ります。マサ土の急な道を下ると一旦林に入りますがすぐ抜けました。抜けるとパッと開けて予期しない展望が得られました。鉄塔保全のために伐採されたようで、右に宮島の一部、正面に五日市の市街と極楽寺山と素晴らしい展望です。一度鞍部に下ると視界の無い薄暗い樹林に入ります。軽いアップダウンの後に鞍部から8分で鉄塔が現れました。鉄塔からは植林も見られる急な下りとなり、下った所は八幡東3丁目4番の作業小屋前の広場で一角に墓所がありました。民家の間を抜けると石内バイパス八幡東3丁目3番の信号機、中地上バス停近くに出ました。
○八幡東登山口〜美鈴が丘南1丁目登山口
八幡中地登山口から石内バイパスを北上して八幡東小学校バス停に向かい八幡東小学校南信号機(ポルシェセンターの角)を右折し八幡東登山口を目指します。山すそに突き当たり右折し少し進むと登山口があります。
登山口は舗装路から細い道が登っています。擁壁に小さな「鈴ケ峰登山口」の案内板があるので見落とさないようにしましょう。金網に沿って急な道を7分ほど登ると尾根に出ました。コシダの見られる穏やかな良い道を進むと前方に鈴が峰が姿を見せます。登山口から14分ほどで「鈴が峰←・→八幡東登山口」の案内板がある八幡中地登山口との分岐
に再び出ました。
ここからは往路をたどります。4分で鉄塔(65号鉄塔)に着き、さらに3分で次の鉄塔(64号鉄塔)です。開けた快適な尾根道を穏やかに登ると、2番目の鉄塔から4分で「鈴が峰頂上 0.8KM→」の指導標柱があり左手から道が合流しました。歩きやすい尾根道を進み直下の岩道を登りきると205mピークに着きました。0.8KM標柱から10分でした。
205mピークから砂礫の滑りやすい道を「美鈴が丘南1丁目へ約13分→」の表示のある鞍部
へ下りました。鞍部崩落地の先端部には既に明確な迂回路ができていました。視界の無い道を進み鉄塔先の管理道の急な階段を下ると美鈴が丘南1丁目登山口に下山しました。登山口から西方向には「桜ヶ丘遊歩道」が伸びています。
広島里山紀行記