山  名   小方行者山
標  高 298.8m 
場  所 広島県大竹市 
登  頂 H30.12.12 
アクセス ○JR玖波駅→西山社
○小方行者山参道入口→JR玖波駅 
コース ○西山社(9:08)→錦龍の滝入口→小方行者山登山口(11:13)
○小方行者山登山口(11:13)→小方行者山(12:45)→小方行者山参道入口(13:47)  
メンバー 美15名 
過去記録 H28.2.17 

 

                   【概 要】                             
 広島県大竹市の小方行者山(298.8m)は四等三角点が置かれています。狭い山頂は木立に囲まれて展望は良くありませんが、少し北上した尾根道は「小方見晴らし尾根」と呼ばれ西側に大鉢山から笛吹山、米小屋山へと続く山並み、東側は宮島、周防大島などの島々を望むなど快適なトレッキングを楽しめます。
 前回は広島岩国道路大竹IC側の登山口(参道入口)から登りましたが、今回は錦龍公園入口側の登山口としました。大竹IC側の登山口は砂防堰堤工事中(平成31年3月29日まで)で登山口の案内表示もありませんでした。
 
○西山社〜憩の森キャンプ場
 JR玖波駅西口から県道42号線に出て恵川を渡って前方に見えているメイプルヒル病院に向かいました。7分ほど歩き自動車道高架を潜るとメイプルヒル病院前で傍らに憩の森の案内板が立っています。案内図に従い直進すると6分で西山社の分岐です。右に「行者山→」の案内表示があり、行者堂を経て行者山に登る西山社コースが分岐しています。左は「←憩の森」と「通行注意・この先崩落個所あり」の古いプレートが石垣に架かっていました。
 今回は行者山はパスし憩の森を経て小方行者山へ向かうやや変則的なコースなので左に進みます。西山谷川沿いに進み砂防堤下部に出て右に迂回するとすっかり埋まった砂防堤上部に出ました。砂防堤の右岸を登り大小の石に覆われた西山谷川を詰めると西山社から10分ほどで「←憩の森・玖波駅→」の導標が現れました。
 導標先で谷を渡るとすぐ急な登りになります。緩やかになった明るいシダの道から振り返ると宮島が見えています。登り切ると導標から20分で尾根の行者山への峠登山口へ到着です。登山口には「↓行者山」・「←玖波方面」・「憩の森→」の導標が立っています。 広く穏やかになった遊歩道を憩の森方向に進みます。6分で展望台への分岐で、「←展望台420m先・↑憩の森・玖波方面→」の導標が立っています。展望台はパスして落ち葉の道を下ると6分で憩の森キャンプ場に出ました。

○憩の森キャンプ場〜小方行者山登山口
 キャンプ場からは大膳川に沿って錦龍の滝方向に南下します。最初の東屋を見送りキャンプ場から10分で二番目の東屋です。東屋の先で「↑展望台470m先・←憩い森・錦龍の滝300m先→」の導標がありパスした展望台への道が登っています。東屋から7分で錦龍の滝ですが立ち入り禁止の札が掛かっていました。階段道を下り7分で大膳川砂防ダムに出ました。水をたたえたダムの脇を下り赤い鉄橋を渡って右岸に移ります。
 鉄橋から2分で広島岩国道路(山陽自動車道)大竹IC出口付近へつながる林道に出会いました。錦龍公園の案内板が設置され駐車地と簡易トイレがあります。ここは忠四郎山方面と憩い森の分岐点で、入口の防護ネットに少し古びた大竹山の会の「大鉢山・忠四郎山→」のプレートが掛かっています。
 Uターン気味に登る忠四郎山方面への舗装林道を進むとやがて小岩がゴロゴロする歩きにくい山道に変わります。「砂防指定地・大膳川」の標柱や「←大鉢山・忠四郎山→」のプレートを見て進み分岐点から10分で小方行者山の登山口に到着です。
   
○小方行者山登山口〜小方行者山
 登山口には「←大鉢山・忠四郎山」と「←小方見晴らし尾根・小方行者山」の導標があり火の用心の黄色い札が下がっていました。そのまま直進すれば忠四郎山方面ですが、左折して斜面に取り付きます。すぐ急登になりコース最大の難所である露岩に水が流れる滑りやすい道に変わりました。次いでロープの架かる泥濘の道です。7分ほどで難所をクリアできましたがその後も急登は続きます。
 20分ほどで尾根に登ることができました。広く穏やかになった道から振り返れば傘山や玖波行者山、玖波槍が見えています。登山口から23分ほどで登り切った261mピークの分岐で左折します。右は鉄塔管理道のようです。ピークから小方見晴らし尾根に入ると大鉢山、傘山や玖波行者山、そして経小屋山から宮島方面の展望が得られるようになりました。ピークを過ぎると一旦下りますがこの先も尾根道は起伏が少なく遊歩道のように広くて大変歩きやすく、木の間越しに宮島や海を見ながらの快適なトレッキングを楽しめます。見晴らし尾根上での大休憩後に小方行者山に向かいました。
 尾根道を進み次の米小屋山分岐(255m)のコブで左折します。右は米小屋山への道が下っています。コブからはテープの「右小方行者山」を見て下りに入りますが、道は打って変わってコシダの茂る山道になりました。登り返すと行者分岐から2分で270m台のコブに出ました。コブは岩のあるちょっとした平坦地で、海側には大竹の市街地の先に宮島が望まれここも休憩の適地です。コブからは正面に小方行者山を見て再び下りますが、右手には大鉢山から米小屋山へかけての山々が眺められます。急登するとひょっこりと云う感じで行者山に到着しました。行者分岐のコブからは15分ほどでした。

○小方行者〜小方行者山参道入口(登山口)
 大岩のある小方行者山(298.8m)は四等三角点が置かれています。さほど広くはない山頂部は周囲が木に囲まれて展望は余り良くありません。前回からさらに樹木が成長したようで木の間からわずかに宮島方面や大鉢山などが望める程度でした。
 ただ山頂直下の岩に立てば大竹の工業地帯や周防大島方面が開けます。超急降下の道を4分ほどで赤く塗られた社と鳥居の脇に出ました。前回は白木だった鳥居も赤く塗られており手入れされていることが分かります。鳥居前の建物を左折すると薄暗い急な参道を下ることになり7分ほどで次の赤い鳥居を潜ります。鳥居の脇には水場があり左手には社への別ルートが分岐しています。すぐ薄暗い植林帯の急な下りとなり8分ほどで鞍部の小沢を渡ります。
 この先は一転して上空が開けた山裾を巻く道となり4分で送電鉄塔の入り口です。寄り道して急なプラスチック階段を登ってみましたが、樹木の成長が早く宮島や阿多田島などが望める程度でした。鉄塔入り口から少し歩くと道際に石仏が立っていました。この先の歩きやすい参道には次々と石仏は現れます。石仏の並ぶ参道はやがてマサ土の滑りやすい急な下り道なり、前方が開けると宮島や海が望めるようになりました。少し荒れ気味の道を下ると鉄塔入り口から17分ほどで石鳥居を潜りました。
 鳥居から2分で下山しましたが辺りの様子は一変していました。出たところは高い擁壁の頂点部でした。砂防堰堤の工事中で工事期間は平成31年3月29日までとなっていました。前回は「小方行者山参道入口」の案内板があったのですが今回は見当たりませんでした。大竹IC北側にあるゴルフ練習場(ゴルフパークもぐ太くん)を目指せば分かりやすいと思います。ゴルフ練習場前からは30分足らずでJR玖波駅に帰着しました。
                           広島里山紀行記



 

  

   

   
  8:40 JR玖波駅からスタートです   8:50 自動車道高架を潜りメイプルヒル病院前に 





   

      
  9:08 西山社から左折して(右は行者堂コース)    砂防堤を越え石に埋まった西山谷川沿いに

   

   
  9:23-945 憩の森へ   すぐ対岸の斜面に取り付きます 





   

      
  右手に行者山の露岩群を見ながら      急な登りになります 

   

   
  振り返ると宮島が見えています    10:10 峠登山口に到着、右が行者山へのルート

   

   
  10:16 左に展望台への道が分岐します   10:22 キャンプ場に出ました

   

   
  大膳川に沿って下ります   10:33 下手の東屋に到着

      





   
     錦龍の滝に向かいます    10:50 錦龍の滝の入口に着きましたが

   

   
  滝は立ち入り禁止でした   10:59 砂防ダムを越えて

   

   
  赤く塗られた橋を渡ります   10:01 錦龍の滝入口になる林道に出ました





   

      
  10:03 忠四郎山方向に進みます      荒れた道に変わります 


  

   

   
  11:13 小方行者山の導標で左折します   すぐ急な登りとなりました 

      

      
     岩肌を水が流れる急な谷筋を登ります      谷の上部には補助ロープも     





    

      
  谷を脱出すると斜度が緩む箇所もありますが      原則は急登の道が続きます 

   

   
  11:32 尾根に出ました   広く歩きやすい尾根道です 


        
 
     振り返れば傘山や玖波行者山、玖波槍が見えています

   

   
  穏やかな道が登りに変わって    11:36 261mピークに到着。 左折します

   

   
  ピークからは大鉢山、笛吹山が   経小屋山や宮島も見えています 

   
 
  海を見ながらの快適な小方見晴らし尾根です   
 

          
  
 西側に大鉢山から笛吹山、米小屋山へと続く山並み、東側は宮島、周防大島などの島々を望むトレッキングを楽しめます  

   

   
  大鉢山が近づいてきました   12:17-12:27 行者山に向けて出発です

   

   
  12:30 米小屋山分岐で左折。 右は米小屋山へ   米小屋山分岐からは下りに入ります

      





   
     登り返すと   12:32 270m台のコブに出ました

  
    
 
    270m台のコブからは海側に大竹の市街地や宮島など瀬戸内の景観が広がします  





   

      
  270m台のコブを通過します      前方に小方行者山が顔を見せます 

      





   
     行者山に向けては一旦下ります   大鉢山、笛吹山の位置が移動してきました 

      





   
     行者山へ向けての最後の登り   
 


 

   

   
  12:45 小方行者山に到着です    四等三角点の置かれた静かな山頂

           
         さほど広くはない山頂部は樹木に囲まれ展望は余り良くありません


         

 
  

   

   
  12:57 山頂から下山です   直下には展望の利く岩がありました

    
 
    岩からは大竹の工業地帯や周防大島方面が開けます

   

   
  超急降下の道です   13:02 赤く塗られた社と鳥居の前に出ました

   

   
  社からは展望の無い参道を下ります   13:10 再び鳥居を潜ります

   

   
  植林帯を抜けます    13:18 小さな沢を渡りました

       
     
 
  沢を渡ると明るいトラバース道になります。      寄り道した鉄塔からは宮島や阿多田島などが望めます  





   

      
  13:28 鉄塔から参道を下ります      道際には石仏が 

    
      
  

      

      
                  やがてマサ土の滑りやすい急な下りに           
   


       






   
          13:45 鳥居を潜ると下山も近い     13:47 下山しました 

  

   
  出たところは砂防堰堤工事中の擁壁上でした   13:51 矢印の所が登山口になります 

   
 
   14:19 JR玖波駅に帰着です  
   
   

 
     
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