山  名   火山(倉橋) 
標  高 火山(前火山)  後火山
場  所 408m 445,8m 
登  頂 H30.1.15 
アクセス ○国道487号線→西回りで県道35号線→宇和木トンネル→旧道で宇和木峠→林道→駐車場 
コース  
メンバー 同道二人 
過去記録 H27.2.3 

 

                      【概 要】                          
 呉市倉橋島の中央部に位置する火山(ひやま)は広島県の最南端の山です。景勝地桂ケ浜の背後に無数の花崗岩が裸出し重なり合った特異な景観を呈する山容の岩峰で、鞍部を挟んで後火山(445.8m)と火山(前火山)(408m)から成り立っています。   
 三角点のある後火山は展望はありませんが、火山(前火山)は頂上部の大岩の上に立つと360度のパノラマが展開し、瀬戸内海の多島海景観を堪能でき遠くは四国山脈の山影を望むことができます。登山コースは宇和木峠と桂ヶ浜からが代表的ですが、今回は宇和木峠から林道を上り鞍部駐車場を利用するお手軽コースでした。
 平成30年の1月は例年に無い厳冬で登山には不向きの日が続きましたが、つかの間の寒気の緩みを狙っての山歩きでした。火山は日だまり登山に格好の山ですが、温暖な島とは言えさすがに寒く山頂付近には大きな氷柱が見られました。

○鞍部駐車場〜火山        
 駐車場への道順は2ルートがあります。一つは倉橋島に渡り国道487号線から西回りで県道35号線を進み、宇和木トンネルを抜けた先から右折し旧道を宇和木方面に戻り宇和木峠から林道に入ります。二つ目は国道487号線から東回りで県道35号線を進み宇和木集落で旧道を直接宇和木峠 に向かいます。
 広い舗装駐車場 にはトイレや東屋、ベンチなどが公園設備として良く整備されています。駐車場から数段上ると前面に多島美の瀬戸内の海が目に飛び込みました。ベンチの脇には「くらはし観光ボランティアガイドの会」の案内図がありますの対比して楽しむと良いでしょう。
 鞍部は火山(前火山)と後火山の分岐になりますが、先ず本命の火山に向かうことにして右手に進みました。すぐの東屋の前で桂浜からの東廻りコースが合流しますが、合流点に平成27年の登山時には無かった「← 千畳敷 歩いて300m 下って5分」のプレートが立っていました。どうやら下山方向に新しい見所が紹介されているようです。
 東屋の前からすぐ急な木階段が始まりますが、マサ土の道は階段が無ければ難渋すること間違いなしです。道は山頂を巻く形で高度を上げていきす。数分で右手が開けて展望の岩 があり、目前の北方向に倉橋島と東能美島を結ぶ早瀬大橋などが広がっています。また前面には巨岩の岩壁が見えていますが、誰が名付けたのか「笑う岩」と云うようです。また振り返ると後火山の中腹に展望東屋と登山路が見えています。
 この先も後火山を見ることができますが、急速に高度を上げたことが分かります。途中、左手に岩が見えるので寄り道してみると山頂の巨岩が見えました。
 階段を上り巨岩を左に回り込むと火山の山頂です。ここは分岐で道が右に下り「←グランド下」(西回りコース)の案内がありました。
 山頂には巨岩 があり南側は一寸した広場となっています。巨岩は一見三段重ねに見える露岩でロープを伝いハシゴを登ると容易に頂に立てます。巨岩からは360度の大展望が得られ、眼下に倉橋の集落と桂浜を見下ろしその先には鹿島と鹿島大橋が望めます。強い霞ですが視界が良ければ島々が点在する瀬戸の内の多島海とその遙かには四国山地の山並みもみることができます。
  山頂から桂浜方向からの直登ルートが作られているようで少し下ってみました。既存のルートに飽き足らず新ルートを開発する例はしばしば見られますが、オーバーユースにならないことを祈るばかりです。
 山頂から少し西回りコース(宇和木峠側)を下ると展望の岩 があるので覗いてみました。西側が開けて左手に陀峯山山系を抱く東能美島、右手に倉橋島そして両島をむすぶ早瀬大橋が架かっています。手前には後火山が望めます。

○火山〜後火山展望東屋         
 火山からは再度鞍部駐車場まで下り後火山の展望東屋へ向かいます。風化花崗岩の滑りやすい急坂ですが腐朽した木階段となっています。振り返ると巨岩が重なる火山が見えています。鉄柱に渡された太いロープを頼りにステップの切られた道を登ると展望東屋 です。展望テラスが付いた東屋からは霞んでいるものの南方向に瀬戸の海、西に火山の山頂、北に能美島や早瀬大橋などの景観を楽しめました。今回は展望の無い後火山はパスしました。

                                                            広島里山紀行




 


  

   

   
  宇和木峠から分岐を林道に。 直進は桂浜へ   分岐には案内標柱があります   

       
 
      温暖な島にも氷柱が   

   

   
  駐車場から先ず火山へ    東屋の先の階段を上ります 

  

   
      登り口に新しい案内表示がありました 

   

   
  東回りコースの途中に千畳敷が開かれた?   振り返ると展望東屋へ向けて登山路が伸びて 

       





   
      高度を稼いで行きます    途中に展望地がありました 





   

      
  展望地からは早瀬の瀬戸や陀峯山が望めます       正面の岩壁は「笑う岩」とか 





   

      
  後火山の中腹に展望東屋が見えています   

      





   
     山頂の大岩が見えてきました    山頂は西回りコースの分岐、 

   
 
  山頂の大岩  
 

  
  山頂からは鹿島と鹿島大橋が。 瀬戸の内の多島海とその遙かには四国山地の山並みも望めます
                                   
パノラマスクロールこちらへ (平成27年2月)
 
    
             
             眼下に倉橋の集落と桂浜を 

     
    陀峯山山系を抱く東能美島、右手に倉橋島そして両島をむすぶ早瀬大橋が 
  
   

山頂広場



  

       





   
      鞍部に向けて下山です   駐車場前の鞍部にはテーブルベンチも 
      
   

         
      
      こちらも急な登りです          階段が終わると道が緩みます  

   

   
  展望東屋に着きました           正面に火山が望めます 
     

        
       南方向に桂浜を見て瀬戸の海と島々、西に火山、北に能美島や早瀬大橋などの景観を  
   
   



展望東屋

   

     





   
    下山路からの火山   鞍部駐車場に着きました 
   


    
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