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山  名   野登呂山(宇根山) 
標  高 541.8m 
場  所 江田島市能美町 
登  頂 H30.1.20 
メンバー 同道二人 
過去記録 H23.1.14 

 

                        【概 要】                           
 野登呂山(541.8m)は宇根山とも呼ばれ、江田島市能美町中町と沖美町畑の境界にある市内の最高峰で山頂近くまで林道野登呂山線が通じています。このため山歩きの対象としては魅力に欠けますが、山頂が整備されたとの新聞情報で訪れました。なお登山路としては林道砲台山線の高松峠や野登呂山線の途中からたどるルートがありこちらも手入れされたようですが未確認です。
 一等三角点の置かれた広い山頂は前回(平成23年)には木々に覆われて眺望は悪かったのですが今回は南側が伐採されて大きく開けていました。撮影時は靄っていましたが視界が良ければ愛媛県、山口県の島々などが望める多島美が展開するはずです。

○中町〜林道終点登山口
 江田島市役所能美支所前から国道487号を約800mほど北上したところにある「野登呂山林道入口」の案内板に従って左折します。道なりに進むとすぐ分岐ですがここにも案内板があり、あとも同様に分岐ごとにある案内板に従って登って行きます。道の両脇はかつては豊かなミカン畑だったと思われますが、放置され原野へと還りつつある畑も目につきます。
 ミカン畑も終わり国道から5分余り進んだ地点に「野登呂山・登山口入口」の大きな案内表示がありました。ここが登山路の進入路でしょうか。この表示からすぐで「林道野登呂山線起点」の案内板です。
 起点から2分ほど上ると「頂上まであと4.0km」の標柱が立ち最初の展望所がありました。前面に江田島湾が広がり左手に古鷹山、中央に中町の家並み、右手に真道山と素晴らしい景観です。その後も上るにつれてより高い位置からの景観が得られます。最初の展望所から8分ほどで次の展望所です。続いてすぐ「頂上まであと0.5km」の標柱があり、3番目の展望を過ぎると広い駐車スペースがある林道終点の登山口に到着しました。国道からは約20分でした。さらに舗装路は防衛施設庁電波塔へと続いていますが有刺鉄線で閉鎖されています。
 登山口には江田島市観光協会の「野登呂山山頂」や「林道野登呂山線終点」の案内板の他に一帯が「ひろしまの森づくり県民税」で整備されたとの説明板がありました。

○登山口〜山頂
 登山口から木階段が見えています。急な階段はスギと落葉樹と照葉樹などの混在する林の中を登りますが適度に間伐されて明るい雰囲気です。階段が終わった混交林を進むと薄暗いスギ植林地に入りました。間もなく前方が明るくなると山頂です。標高差で70m程度ですから林道終点からは10分余りで到着しました。
 山頂入口には天測点の八角柱コンクリート台が建ち鉄製のプレートがはめ込まれており、辛うじて「第○号 天測点 地理調査所」と読めました。(天測点とは天文測量を行うために設けられた基準点の名残で全国に48個所あるそうです)。その先に広島県内に17個所ある一等三角点(猿政山、道後山、大黒目山、女亀山、岡田山、阿佐山、吉和冠山、臥龍山、堂床山、小田山、野貝原山、鷹ノ巣山、野登呂山、一峰寺山、彦山、龍王山、星居山)の内の一つが置かれています。また二重波線が刻まれた「海軍境界標石」と呼ばれる石柱も見られ「三五」と読めそうですが磨耗して定かではありません。              
 広い山頂は情報通りに南側が大きく開ける展望地に変貌していました。眼下に赤曲鼻や大矢鼻そして大黒神島が見え、先日登った倉橋火山も確認できました。撮影時は靄っていましたが愛媛県、山口県の島々などが広がる瀬戸内の多島美が一望できるはずです。また広島近郊どこからも見え目印ともなる防衛施設庁の巨大電波塔もみえます。 
 野登呂山は観光協会が指定している江田島の6山(クマン岳、古鷹山、三高山、野登呂山、真道山、陀峯山)の一つなので山頂には6峰スタンプラリー用のスタンプが用意されていました。
 また広い山頂の東西に赤いテープがあり明確な道が下がっていましたが、それぞれ野登呂山線と砲台山線からの登山路と思われます。
 展望を楽しんだ後は往路を下山しました。

                                   広島里山紀行



 
 


  
  
   

  
  中町港をスタート点として    国道487号を北上して案内板で左折します 

   

   
  すぐに表示が。 以降も要所に表示があります    登山路の入口と思われます 

   

   
  登山路入口表示からすぐに林道起点が    最初の展望所。 山頂まで4km地点です 

   

   
  山頂まで0.5km表示    林道終点が登山口 


  

   

   
  山頂への案内表示があります    登山口からすぐ木階段が 

  



   

     
  終点には広い駐車スペースがあります        長い木階段が続きます

      

  



      
      明るい混交林の中の登路を    やがて植林地へ 

      
   

    




    
      薄暗い植林地ですが長くは続きません    前方が明るくなると山頂。天測点がシルエットで

       





  
     天測点柱、プレートは腐朽が進んでいます    一等三角点。 左に天測点、右に海軍境界標石が 
    
      





   
      二重波形が特徴の海軍境界標石です 6峰スタンプラリー用のスタンプが用意されていました 
   


     
    穏やかな陽光に包まれる山頂部


         
        以前は展望の乏しかった山頂も南側が大きく開かれています 


     
    少し靄っていますが大矢鼻を眼下にして大黒神島や東能美や倉橋の島などが広がります

   
 
   西側には巨大電波塔も  

   

   
  東側に野登呂山林道への下山口がありました      西側には砲台山林道への下山口が 


  

   

   
  下山です   林道終点へ着きました 

   

   
  振り返ると電波塔が   三番目の展望所に寄ります 


      
     展望所から江田島湾を俯瞰します。 遠くには呉市街と休山も 

   

   
  尾根の道は快適なドライブウェイ   二番目の展望所にも寄ります 
                        


      
    展望所は成長した樹木により多少展望が損なわれていますが  



      
     展望所以外にも江田島湾の全貌が望めるビュースポットがありました   
   

   
 
  一番目の展望所。 山頂まで4km地点です  


  
  展望所からは中町港を中心にして左に古鷹山、右に真道山と素晴らしい景観が広がります  

   
 
  荒廃しつつあるミカン畑の中を 

 

     
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