山  名   大黒山  大梅山
標  高 323m  276m 
場  所 岩国市周東町 
登  頂 平成30.5.9 
アクセス ○JR五日市駅7:16→7:51JR岩国駅8:08→JR周防高森駅8:53
○JR周防高森駅14:30→15:04JR岩国駅15:09→JR五日市駅15:44 
コース ○大岩コース登山口9:31→10:18烏帽子岩10:22→大黒山10:45
○大黒山10:57→竜ヶ岳分岐11:26→大梅山11:49
○大梅山12:18→12:41羅漢岩12:44→遊歩道12:49→多目的グランド13:21 
メンバー 美12名 
過去記録 H21.2.2   

 

                  【概 要】                                          
 大黒山(323m)と大梅山(276m)は岩国市周東町の南西に位置し両山は谷を挟んで対峙します。大黒山は三等三角点が置かれその均整のとれた山容は非常に印象的です。山頂は樹木に覆われて展望は期待できませんが、本峰の北側にある烏帽子岳と呼ばれる露岩からは大黒山を眼前にして玖珂の盆地や塔ヶ森、高照寺山、氷室岳などの山々を望むことができます。 大梅山(276m)は地形図には山名はありませんが独標が置かれています。山頂は南側が少し伐採されていますが展望はむしろ山頂手前の尾根岩場で楽しむことができ大黒山、竜ヶ岳の他に琴石山、氷室山、高照寺山なども望めます。
 今回は大黒山と大梅山を巡るU字形のコースとしました。竜ヶ岳への縦走コースとして利用されることも多く、コースはよく整備されており案内表示や難しい場所にはロープやハシゴの設置が見られます。新しい大岩コースを使いましたが、烏帽子岩と呼ばれる露岩ピークまでに補助ロープのある2つの大岩と短いハシゴの架かる大岩を通過します。
 
○大岩コース登山口9:31〜烏帽子岳10:18
 JR周防高森駅から周東町のパストラルホールまでタクシーを利用しましたが、約1.5kmの距離ですから若手メンバーは徒歩で到着しました。 
 パストラルホールから進んだテニスコートなどが併設された多目的グランド前に周東町いこいの森の案内板あります。ここに下山予定の林道Bからの出口があります。多目的グランドを過ぎて野球場(用田グランド)右に見て林道Aを進むと左に駐車場があります。

 (林道は大梅山の尾根を挟んで西と東に二本あります。区別するため登山口のある西側林道を林道A、下山に利用した東側林道を林道Bとしておきます)

 今回は駐車場からすぐ先の大岩コースを選択しました。通常の登山口には立派な導標が立っていますが、大岩コース登山口には「←約200m先 大黒山 →大岩コース」と「難所あり」の手製案内板が立っています。
 雑木林の穏やかな道を6分ほど歩くと急登に変わりますが、登ると烏帽子岳へ向けての明るい尾根道となります。登山口から18分ほどでロープのある第一の大岩群が待ち構えていました。見た目以上にステップの高い岩ですが丈夫なロープのおかげでスムーズに越えることができました。岩を越えると前方に烏帽子岳が迫っています。第一の大岩から7,8分ほどで明るいマサ土砂礫地に出ると素晴らしい展望が開け北には物見ヶ岳や蓮華山などの山々が望まれます。再び急な道に変わりロープの助けを借りて進みます。砂礫地から7分ほどで第二の大岩群ですが短いハシゴとロープ容易にクリアできます。続いて5分余りで第三の大岩群です。左手には太いロープがありますが、右手のハシゴを利用すればこれも比較的容易に登れました。ハシゴは三段ほどですが幅が狭いのでちょっと用心して登ります。それにしてもボランティアの方には頭が下がります。この岩を越えれば烏帽子岳へ到着です。

○烏帽子岳10:22〜大黒山10:45
 烏帽子岳の大岩の下に立てば端正な山容の大黒山が目の前で、目を転じれば玖珂盆地や塔ヶ森、高照寺山、氷室岳などの山々を望むことができました。この先は傾斜も緩み岩の間を縫っての快適な道が続きます。要所では展望を楽しめますが烏帽子岳から5分で展望地に出ました。目の前に奇岩の群れる烏帽子岳ピークが庭園のような美くしさで広がっています。この展望地からすぐで通常コースの分岐へ着き左からロープのある道が登ってきています。
 分岐からは端正な山容に相応しいマサ土の急な登りが続きますが階段などが整備されています。分岐から15分足らずで大黒山に到着しました。

○大黒山10:57〜大梅山11:49
 大黒山の山頂は三等三角点が置かれています。海軍監視所跡と云われコンクリート基盤が残る狭い平坦地ですが、樹木に覆われて展望は期待できません。ただ山頂の西側端に巨岩(上大黒岩と呼ばれるようです)があり、北側に熊毛の烏帽子山などの山並みを見ることができます。また大梅山から羅漢岩にかけての縦走路もよく分かります。
 巨岩の脇から縦走路を下山するとすぐ「竜ケ岳」と「下山路」の表示があります。下山中にこの表示は何度か見られますが大梅山への案内は見当たりませんでした。マサ土と花崗岩の間を縫っての日本庭園の趣のある道も思いの外に急です。明るい樹林の中の下りは要所には補助ロープもありました。13分ほどで「←斜め岩あり・足の弱い人はこちらえ→」の表示が出ますがどちらも大差はありません。
 山頂から25分足らずで鞍部に下りました。鞍部では左に林道Aからの道が合流してきます。すぐ補助ロープのある急な登りが始まり5分ほどで大梅山と竜ヶ岳への分岐の尾根へ到着しました。前回の竜ヶ岳は右折(西南方向)しましたが、今回は「←大梅山・パストラルホール」の表示に従って左折(東方向)します。尾根を挟んで南側一帯は山火事跡の植林が進み生長しているようですが、むき出しの尾根は少しスリルのある岩場となっています。尾根岩場のピークに立てば360°の展望が開けて来た方向に竜ヶ岳、前方に大梅山その他に大黒山や琴石山、氷室山、高照寺山などが望めます。ピークからは短いハシゴを下り大梅山への縦走路を登ると山頂手前のマサ土裸地です。振り返ると尾根岩ピークや竜ヶ岳が見えています。裸地からは展望の無い樹林に入り5分で大梅山に到着しました。

○大梅山12:18〜羅漢岩12:41
 大梅山は木々に囲まれ「大梅山276m」のプレートが木に掛かっており、展望の乏しかった山頂も南方向が伐採され中山川ダムや竜ヶ岳などがみえています。
 大休憩の後は多目的グラウンド方面に向けて北側に下山します。山頂直下から100mほど急斜面を一気に降ることになります。最初は補助ロープの張られた滑りやすい道を、次いで両側にロープの張られた階段を下るとヒノキ植林帯に入りました。植林帯を過ぎると平坦な道になり、山頂から12分で左に林道Aへの分岐を見送ります。分岐の先でロープの急坂を下ると明るく開けたマサ土の縦走路となりました。大黒山を眺めならがの広大な自然公園の散策路を歩く快適さです。少し坂を登ると分岐から10分で羅漢岩(下大黒岩と呼ばれるようです)の前に出ました。
 縦走路をはずれて右に入ると羅漢岩前の展望地があり塔ヶ森、高照寺山、氷室岳、竜ヶ岳などの山々が望められます。眼下には大同2年(807年)に創建と云う古刹通化寺(つうけいじ)も見ることができました。寺はブルーシートに覆われており向かいの整然と並ぶ太陽光発電パネルに比べると時代の移ろいを感じさせられます。

○羅漢岩12:44〜多目的グランド前13:21
 羅漢岩から4分で左に「←グラウンド・林道」の表示があり林道Aへの道が分岐しますがそのまま直進します。4分で左が大きく切れ落ちたヤセ尾根の白いマサ土崩落地で高森の集落や蓮華山などの展望が得られました。崩落地から右に下ると2分で「周東町いこいの森」エリアの遊歩道に出ました。出口には手製の「↑竜ヶ岳・大梅山」の表示がありました。
 遊歩道に出ると導標も整備されています。遊歩道の右手下方には「丸太村へ1.100m・東屋へ200m・多目的グランドへ850m」の導標があります。ここで東屋東屋Aとします)経由して林道Bへ下山する予定のルートを変更してグラウンド方向に向かいました。続いて「丸太村へ900m・東屋へ400m・通化寺へ400m」の導標があります。視界の無い遊歩道を下り林道Bの終点を左下に見て進み、導標から8分の分岐を左に下りました。分岐から3分で「多目的グランドへ550m・林道終点へ200m」の導標があり、その先に別の東屋東屋Bとします)がありました。東屋からは大黒山や蓮華山などが見えます。
 東屋Bからも丸太村へ道が下っていますが多目的グランドへ向かいました。東屋から林道Bへ向けてのあまり利用されていない雰囲気の遊歩道を下ります。東屋から5分ほどで小沢を渡るとすぐ 林道Bに出ました。出口には下りてきた方向に「丸太村へ」、右が「多目的グランドへ400m」、左が「林道終点へ350m」の導標とすっかり文字の消えた案内板が立っています。なお東屋Aを経由すれば左手のすぐ先に下山します。
 古いトーテムポールの立つ林道Bを下り作業小屋を過ぎると今朝通過した多目的グランド前の舗装路に出ました。パストラルホールに寄り道した後、田園風景の中を1.5km歩いて発車20分前にJR周防高森駅に着きました。 
                                 広島里山紀行記



 


  

   

   
  レトロな雰囲気のJR周防高森駅    駐車場から林道Aを進みます





   

     
  9:33 駐車場からすぐの大岩コース登山口から登りました     急登を登ると 

      

     
 9:49 最初の大岩が現れました。補助ロープを使います     烏帽子岳が見えてきました 





   

     
  東屋Aや崩落地が見えています      マサ土砂礫の展望地に出ました


  
  マサ土砂礫地から北方向に物見ヶ岳や蓮華山などの山々が望まれます 
 

     

     
    再び現れた急登     10:08 二番目の大岩も補助ロープが 





   

     
  この岩の先に    10:13 三番目の大岩です 



    
 


     
    三番目の大岩はハシゴありました     左側にはロープも用意されています 

   
  10:16 烏帽子岳からは正面に塔が森、高照寺山、氷室岳、右端に大梅山などを望めます 
   

     





   
    烏帽子岳の奇岩   大岩の裾で 





   

      
  次々と現れる大岩の間を縫って進みます       大黒山へ向けてしばらくは穏やかな道です  
 

   
   露岩の重なる烏帽子岳の背後には蓮華山 右には高照寺山と連なります
  

          
 
 
   





   

     
  10:31 左から通常コースが合流しました  

   
 
  よく整備されていますが急な道です  


  

   

   
  10:45 大黒山に到着です    三等三角点にタッチ

     
    山頂の大岩(上大黒岩)から、左端に熊毛の烏帽子岳がみえました


         

  

   

   
  10:57 下山します   上大黒岩を振り返ります 

   

   
  竜ヶ岳への案内標識の先に竜ヶ岳が   右に下りましたが大差ありません 

     






   
    鞍部に向けては急な下りです   11:21 左から林道Aルートが合流します 

      





   
   鞍部からは補助ロープを使っての急な登りを   11:26 大梅山と竜ヶ岳との分岐を左に進みます 





   

      
  11:28 分岐からは岩尾根ピークに       尾根の先に竜ヶ岳が 


    
   岩尾根のピークからは竜ヶ岳、前方に大梅山その他に大黒山や琴石山、氷室山、高照寺山などが望めます  





   

      
  尾根から谷を挟んで大黒山を    尾根ピークを振り返ります。ハシゴを使いました 

      





   
     11:41 大梅山手前のマサ土裸地へ向かいます    裸地から岩尾根のピークを 

  

   
 
  11:49 大梅山に到着しました  
 
   
    南方向が開かれています。 中山川ダムや右端に竜ヶ岳も 

     
    12:18 大梅山から下山します

       





   
     山頂からは早速急な下りです   整備された道をドンドン降って行きます

   

   
  林道Aへの分岐を見送って   分岐からは明るい尾根道に変わります





   

       
       12:41 羅漢岩(下大黒岩)に着きました 


  
 
  羅漢岩を右に入ると展望地があります。 通化寺を眼下にして蓮華山や塔ケ森、高照寺山、氷室岳などが広がります  

   

   
  林道Aへの下山口は直進しました   12:50 崩落地の上部を通過し、遊歩道に下ります 

   

   
 12:52 いこいの森エリアに入り遊歩道に出ました
  東屋A(白ルート)の予定を変更してグランド方向へ
  次の通化寺、東屋Aへの分岐は丸太村方向へ 

   

     
  林道Bの終点を見送り   グランドへの分岐の上に東屋Bがありました 
  




   

       
  13:10 東屋Bに着きました       整備されていますが利用は少ないようです 

   

   
  小沢を越えるとすぐ林道Bです   13:19 林道Bにでました。白は東屋Aからの下山ルートです 
   
  
   
  作業小屋の前を通って    13:24 多目的グランドの前に出ました 

   

   
   
  14:10 JR周防高森駅に帰着しました   
   

 
 
 
                 
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