山  名   鯛の峰
標  高 212.4m 
場  所 山口県周防大島町 
登  頂 H31.2.24 
アクセス 柳井市大畠→大島大橋→国道437号→伊保田港→県道60号 
コース ○登り:油田中学校前→鯛の峰
○下り:鯛の峰→県道・町道合流点 
メンバー 同道二人 
過去記録  

 

                    【概 要】                            
 鯛の峰(212.4m)は山口県周防大島町の最東端に位置し三等三角点が置かれています。瀬戸内海国立公園区域内の山頂は樹木に囲まれて展望はありません。展望地は広島里山紀行で展望地Aおよび展望地Bと仮称した二カ所があります。
 いずれも断崖絶壁上の展望地で眼下に保木鼻と油宇の漁港が望め左には片島、正面に伊予灘が広がり、右に大見山と嶽山が連なります。気象条件が良ければ指呼の距離に四国が望める圧巻の眺望が展開します。
 ミカン山として活用されていたようで搬出用の舗装農道が整備されていますので比較的楽な山歩きができます。
 情報の少ない山ですが今回は伊保田の登山口からの往復でした。

○大島大橋〜登山口
 柳井市大畠から昨年10月に外国貨物船の衝突事故が発生した大島大橋を渡り、国道437号を東進します。金魚島と呼ばれる屋代島の尻尾にあたる鯛の峰を目指しました。大島ブルーに染まる海岸線に沿って北岸を縦走し陸奥記念館、なぎさ水族館を過ぎると伊保田港に着きました。
 伊保田港から「1km油宇」の表示で県道60号の油宇方面に入り油田郵便局、油田小学校を過ぎると油田中学校(閉校)前に着きました。前方には伊保田から油宇地区に抜けるトンネル(油田隧道)が見え、「馬ケ原2km・町道油宇和田線」の表示があります。
 ここが登山口になりますが付近には駐車場がありません。道脇の膨らみに止めることになりますが、時間的余裕があれば伊保田港に駐車してのんびりと登山口に向かうのも一興でしょう。徒歩20分程度と思われます。

○登山口11:41〜鯛の峰12:51
 登山口にはとくに案内はありませんが中学校前に右斜めに上がる舗装道があります。登ると三差路で水準点(52.1m)が置かれ「まるぼんさま参拝用杖」の案内もあります。位置的にはトンネルの真上辺りになり、右手から合流する道の先には廃屋越しに油宇の集落が見えています(後述のように帰路ではこちらに下りました)。
 左の舗装農道を進みますがサクラの老木が点々とみられ、かつては地区の憩いの山であったろうことが覗えます。右手に視界が得られると登山意欲をかき立てるような嶽山の尖峰が見えました。穏やかな道を登っていくと登山口から15分余りで石丸王神社の案内のある分岐に着きました。「まるぼんさま」のようですが参拝は省略して先を急ぎます。
 進むとミカン畑があり前方に3本のアンテナの立つ鯛の峰が姿を現しました。最盛期には一帯はミカン農園が広がっていたものと思われ、道々には廃墟と化し林に飲み込まれる農作小屋や運搬用モノレールが散見されます。
 左側に伊保田港の展望が得らることもありますが原則は展望の無い道が続きます。石丸王神社分岐から18分で二番目の分岐です。案内はありませんが右に上る舗装路を進みます。ここまでは実に穏やかな道ですが次第に坂道となります。右に大きくカーブすると今度は右側に伊保田港が見えました。この先から道は舗装、未舗装と数回変化します。
 二番目の分岐から15分足らずで中電東和無線中継所が現れました。広い道が直進していますが、ここは中継所脇を左にV字方向に上る道を進みます(なお直進道は後述の展望地Bに向かいます)。中継所からは伊保田港やなぎさ水族館が見えています。この先は山道となります。2本のアンテナ塔が見えると程なく左方向に向きを変えて登りNTTドコモ伊保田基地局次いでau無線局到着しました(なおドコモ基地局の前で直進すると後述の展望地Aに向かいます)。
 山頂は最深部のau無線局脇を直進して林に入ります。進入口にはとくに案内表示類はありませんが注意すれば古びたテープも見つかります。軽く下って上り返すと進入口から5分で山頂です。登山口からは1時間でした。

○鯛の峰12:54〜登山口15:22
 山頂にはわずかに顔を覗かせた三等三角点と小さなプレートが掛かっていました。山頂は樹木に囲まれて展望は得られません。愛想の無い山頂から引き返して展望地Aに向かいます。
 展望地Aは先述のNTTドコモ基地局を下った地点で左に進みます。道は車の転向場のようですぐ途切れます。見た目にはその先に登山路があるとは思えませんが注意すると黄色テープがありました。小径木が密集していますがこの時期は下草類も無く、小さな尾根を外さないように下ると5分ほどで突然前方が開けて展望地Aに出ました。断崖絶壁の真上からは眼下に保木鼻と油宇の漁港が望めます。左は片島、正面に伊予灘が広がり、右には大見山と嶽山が連なります。これから向かう展望地BのNHK東和油田テレビアンテも見えています。生憎の花ぐもりですが条件が良ければ四国が指呼の間に望める圧巻の眺望が期待できるはずです。
 展望地Aからは次の目的地の展望地Bに向かいます。NTTドコモ基地局前まで戻り往路を下ります。7分ほどで中電東和無線中継所に帰着しました。右折は下山路ですので左折します。2分で東和油田デジタルテレビ中継所の前に出ました。上方にはNTTドコモ基地局が見えています。フェンスの右手を登りますが足下は人為的なものかイノシシか分かりませんが穴、そして頭上には蜂の捕虫器があるなど夏場は進入を躊躇しそうな雰囲気です。一登りし右側が明るい所で覗くと展望地Bに出ました。
 展望地Bも断崖絶壁で展望地A同様の景観が広がりますが、東方面の絶壁が迫り前面が切り立つ断崖ため吸い込まれるような高度感があります。ただ足場は十分な広さがあり安心して眺望を楽しむことができます。
 二つの展望地を楽しむことができ東和油田デジタルテレビ中継所に引き返して往路を下ります。水準点のある三差路で下山は左手にとりました。下るとトンネルの上に出て油宇の集落が目の前に現れました。トンネルの右手を下ると県道と町道の合流点でした。トンネルを抜けて中学校前登山口に帰着しました。
                              広島里山紀行記 



 
 
 


      
     伊保田港から右手に鯛の峰を遠望

   

   
  11:41 中学校前の登山口   11:43 トンネル上の分岐を左折

   

   
  分岐点には水準点がありました   桜老樹のある舗装農道を

   

   
  嶽山の尖峰が見えました   右に石丸王神社への道が分岐

   

   
  穏やかな道が続きます   左側に伊保田港が 

   

   
  ミカン畑の前方に鯛の峰が姿を現しました    12:15 左に農道を分けます

   

   
  廃作業小屋が散見されます    右に大きくカーブ、ここにも老桜が

   

   
  舗装が途切れて   12:28 中電東和無線中継所が現れました

   

   
  左にV字方向に。 直進は展望地Bへ   中継所の脇を登ります

   

   
  中継所からは伊保田港が望めます    山道となりました

   

   
  山頂部のアンテナが見えてきました   転向場から山頂へ、直進は展望地Aに

   

   
  ドコモ伊保田基地局とau無線局の脇を登り     au無線局の先で山頂へ 

   
 
  山頂への案内表示はありません  
 

 

        
       12:51 展望の無い山頂です。 三角点は埋もれていました。 

   

   
  12:54 下山します   ドコモ伊保田基地局を下ります

   

   
  12:59 転向場から展望地Aへ向かいます   転向場の突き当たりが進入口です 

   

   
  テープが目印です。 小径木が密集し   13:04 ここに出ました 

   
 
  展望地Aは高い断崖の上です  

  
 
 眼下に保木鼻と油宇漁港。 左に片島、正面は伊予灘が広がり視界が良ければ四国も、右に大見山と嶽山が連なります。 

   
 
  14:14 転向場に戻りました  

   

   
  中電東和無線中継所から左折して   14:20 東和油田デジタルテレビ中継所の前を

   

   
  テレビ中継所の脇を。 前方にドコモアンテナが    ハチ捕虫器が。 夏場は厳しいかも 

   

   
  12:25 展望地Bへ   展望地Bも断崖絶壁の上です

     
    前面が切り立つ断崖ため吸い込まれるような高度感。 左に展望地Aの絶壁が迫ります  

   

   
  トンネル上の分岐を左に下りました    廃屋の先に油宇の集落が。 

   

   
  トンネルの前です   15:22 県道と町道の合流点に下山しました
   
 
  トンネルを抜けると中学校前です  
 
 
 
 
  

 

     
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