山 名 | 鯛の峰 |
標 高 | 212.4m |
場 所 | 山口県周防大島町 |
登 頂 | H31.2.24 |
アクセス | 柳井市大畠→大島大橋→国道437号→伊保田港→県道60号 |
コース | ○登り:油田中学校前→鯛の峰 ○下り:鯛の峰→県道・町道合流点 |
メンバー | 同道二人 |
過去記録 |
○登山口11:41〜鯛の峰12:51
登山口にはとくに案内はありませんが中学校前に右斜めに上がる舗装道があります。登ると三差路で水準点(52.1m)が置かれ「まるぼんさま参拝用杖」の案内もあります。位置的にはトンネルの真上辺りになり、右手から合流する道の先には廃屋越しに油宇の集落が見えています(後述のように帰路ではこちらに下りました)。
左の舗装農道を進みますがサクラの老木が点々とみられ、かつては地区の憩いの山であったろうことが覗えます。右手に視界が得られると登山意欲をかき立てるような嶽山の尖峰が見えました。穏やかな道を登っていくと登山口から15分余りで石丸王神社の案内のある分岐に着きました。「まるぼんさま」のようですが参拝は省略して先を急ぎます。
進むとミカン畑があり前方に3本のアンテナの立つ鯛の峰が姿を現しました。最盛期には一帯はミカン農園が広がっていたものと思われ、道々には廃墟と化し林に飲み込まれる農作小屋や運搬用モノレールが散見されます。
左側に伊保田港の展望が得らることもありますが原則は展望の無い道が続きます。石丸王神社分岐から18分で二番目の分岐です。案内はありませんが右に上る舗装路を進みます。ここまでは実に穏やかな道ですが次第に坂道となります。右に大きくカーブすると今度は右側に伊保田港が見えました。この先から道は舗装、未舗装と数回変化します。
二番目の分岐から15分足らずで中電東和無線中継所が現れました。広い道が直進していますが、ここは中継所脇を左にV字方向に上る道を進みます(なお直進道は後述の展望地Bに向かいます)。中継所からは伊保田港やなぎさ水族館が見えています。この先は山道となります。2本のアンテナ塔が見えると程なく左方向に向きを変えて登りNTTドコモ伊保田基地局次いでau無線局到着しました(なおドコモ基地局の前で直進すると後述の展望地Aに向かいます)。
山頂は最深部のau無線局脇を直進して林に入ります。進入口にはとくに案内表示類はありませんが注意すれば古びたテープも見つかります。軽く下って上り返すと進入口から5分で山頂です。登山口からは1時間でした。
○鯛の峰12:54〜登山口15:22
山頂にはわずかに顔を覗かせた三等三角点と小さなプレートが掛かっていました。山頂は樹木に囲まれて展望は得られません。愛想の無い山頂から引き返して展望地Aに向かいます。
展望地Aは先述のNTTドコモ基地局を下った地点で左に進みます。道は車の転向場のようですぐ途切れます。見た目にはその先に登山路があるとは思えませんが注意すると黄色テープがありました。小径木が密集していますがこの時期は下草類も無く、小さな尾根を外さないように下ると5分ほどで突然前方が開けて展望地Aに出ました。断崖絶壁の真上からは眼下に保木鼻と油宇の漁港が望めます。左は片島、正面に伊予灘が広がり、右には大見山と嶽山が連なります。これから向かう展望地BのNHK東和油田テレビアンテも見えています。生憎の花ぐもりですが条件が良ければ四国が指呼の間に望める圧巻の眺望が期待できるはずです。
展望地Aからは次の目的地の展望地Bに向かいます。NTTドコモ基地局前まで戻り往路を下ります。7分ほどで中電東和無線中継所に帰着しました。右折は下山路ですので左折します。2分で東和油田デジタルテレビ中継所の前に出ました。上方にはNTTドコモ基地局が見えています。フェンスの右手を登りますが足下は人為的なものかイノシシか分かりませんが穴、そして頭上には蜂の捕虫器があるなど夏場は進入を躊躇しそうな雰囲気です。一登りし右側が明るい所で覗くと展望地Bに出ました。
展望地Bも断崖絶壁で展望地A同様の景観が広がりますが、東方面の絶壁が迫り前面が切り立つ断崖ため吸い込まれるような高度感があります。ただ足場は十分な広さがあり安心して眺望を楽しむことができます。
二つの展望地を楽しむことができ東和油田デジタルテレビ中継所に引き返して往路を下ります。水準点のある三差路で下山は左手にとりました。下るとトンネルの上に出て油宇の集落が目の前に現れました。トンネルの右手を下ると県道と町道の合流点でした。トンネルを抜けて中学校前登山口に帰着しました。
広島里山紀行記