山  名   大庭山   市原山   大迫山
標  高 317.8m 461m 445.5m 
場  所 広島県呉市焼山 
登  頂 令和1.5.15 
アクセス ○JR西広島駅→JR呉駅→神山峠バス停
○兎の口バス停→JR呉駅→広島バスセンター 
コース ○神山峠登山口9:18→大迫山9:42
○大迫山9:45→市原山10:20
○市原山10:23→11:00八畳岩北ピーク11:52→八畳岩南ピーク12:00
○八畳岩南ピーク12:23〜政畝団地登山口13:10 
メンバー 美8名 
過去記録 H29.3.1 

 

                    【概 要】                            
  大庭山(おおばんやま)(317.8m)は呉市焼山にあり住宅団地に囲まれた里山で、登山道は中国自然歩道の一部として整備されています。三等三角点が置かれているものの自然歩道上の通過点で山頂らしい雰囲気はありませんが、すぐ先の大庭山神社からは焼山や熊野団地の町並みやそれを取り巻く山々が望めます。
 八畳岩は北、中、南の3つのピークをもつ岩塊でそれぞれ熊野町の町並みや焼山の団地群とそれを取り巻く山々の素晴しい眺望が得られます。
 市原山(461m)は三山の中で最高点ながら深い落ち葉に被われた山頂は周囲を木立に囲まれて展望はありません。 
 大迫山(445.5m)は地図上に山名の表記はありませんが、送電鉄塔に占拠された山頂には四等三角点が置かれ呉湾と江田島が望めます。大迫山から市原山への尾根道は市街地近郊の里山とは思えない深山の趣、大庭山と八畳岩は露岩の魅力を凝縮した山歩きが楽しめます。
 地元では一帯の山々を「焼山八景山」や「九嶺の山」と愛称でグループ化しているようで八畳岩(大庭山)は前者に大迫山は後者に区分されています。
 今回は神山(じんやま)峠登山口から大迫山・市原山・大庭山を結ぶ尾根を縦走して政畝団地登山口に下山しました。
                  
○神山峠登山口9:18〜大迫山9:42
 JR呉駅から8時45分発の焼山熊野苗代線に乗車し30分ほどで神山峠バス停に到着しました。標高はすでに330mほどになっています。三叉路の峠には「中国自然歩道神山峠」の導標が立っており「←平原町3.5km・大庭山3.3km→」と「灰ケ峰登山口0.2km→」とありました。神山峠は政畝団地登山口から大庭山、八畳岩、灰ヶ峰へと続く中国自然歩道の中継点となります。
 登山口はバス停から約100mほど呉方向に引き返したヘヤピンカーブのカーブミラーの所になります。導標はありませんが、入口の樹幹に黄色テープと小さな「八畳岩・大庭山」のプレートそして中電の巡視路に見られる火の用心の札がありました。登山路は明確ですが登山口から急登です。5分余りでいっとき視界が得られると灰ケ峰のドームが望めましたが、すぐ視界は閉ざされてジグザグの急登が続きます。20分足らずで尾根筋に出ると落ち葉の広い道に変わりました。
 前方が明るくなると登山口から20分余りで四等三角点の大迫山(445.5m)に到着です。「大迫山」の手製プレートが架けられ「九嶺の山」と加筆されたプレートもありました。山頂には送電鉄塔が立ち呉湾や江田島そして灰ヶ峰のドームなどが木間越に見ることができるはずですがこの時期は全く展望はありませんでした。

○大迫山9:45〜市原山10:20
  山頂から次の市原山に向かう急な下りはすぐ広い穏やかな尾根道に変わります。程なく左に内神町方面へと思われる道が下っていますが、前回にあった「内神」の案内は見当たりませんでした。山頂から8分ほどでテープが巻かれ左に道が下り、樹木の根方に破損した「二河プール」へのプレートが置かれていました。
 里山とは思えないヤマザクラやコナラなどの大木がそこかしこに点在する落ち葉の尾根道は軽くアップダウンを繰り返し、市原山に向けて静かな山歩きが続きます。辺りが小径木に変わり緑が増えて「焼山・大庭山・八畳岩←→神山峠」のプレートを見送るとすぐ市原山に着きました。大迫山からは35分ほどでした。

○市原山10:23〜11:00八畳岩北ピーク11:52〜八畳岩南ピーク12:00
 市原山(461m)は縦走路中の最高点です。「市原山」のプレートが掛かる山頂部は比較的なだらかですが木立に囲まれて展望はありません。プレートがなければ気づかず通過しそうです。
 山頂から小径木主体に変わった縦走路を8分ほど進むと道は左に方向転換して下りにかかりました。斜度は最初はさほどではありませんがやがて超急な下り変わります。直下降する道は補助ロープが欲しいところですが立木の助けを借りての下りとなります。10分余りでようやく道が穏やかになると「神山峠←→八畳岩・大庭山」のプレートが掛かっていました。
 新緑のまぶしい道を進むと左手が開かれた展望地に出ました。目の前にこれから向かう大岩の重なる断崖の八畳岩が望めます。経小屋山岩滝ルートを思わす景観です。この展望地からすぐで「中国自然歩道神山峠」の導標が立つ分岐に降りました。神山峠バス停前から車道経由で大庭山に至る中国自然歩道ルートです。
 分岐からは中国自然歩道として整備され木階段が始まります。木階段を登りコブから一旦下って登り返すと8分で大庭山と八畳岩の分岐に出ました。分岐には「←大庭神社0.8km、大庭山0.7km・神山峠2.6km→」そして「←八畳岩0.1km」の導標があります。先ず八畳岩に向かいます。導標から階段を登った所に「足下注意」の木柱が立っていました。 
 八畳岩は北、中、南の三つのピークからなる岩塊ですが木柱の右手に進むと北ピークで左手に下ると中、南のピークに至ります。木柱からすぐの北ピークは大岩が点在しさほど広くはありませんが、熊野町の町並みや焼山の団地群、絵下山、金ヶ灯篭山、城山など安芸アルプスの一部、三石山、観音山そして歩いてきた市原山が望めます。北ピークで大休憩した後は中、南のピークに向いました。
 木柱から南に下るとすぐ中ピークでマツの樹幹に「八畳岩(大庭山)(焼山八景山)380m」のプレートが掛かっていました。中ピークは岩のある平坦地で背後は樹木に遮られますが左から市原山、呉市街地と休山、鉢巻山そして目の前に南ピーク、右には古鷹山の頭頂部、天応烏帽子岩山などと展望が広がります。岩の間を軽く下り登り返すと南ピークです。こちらはいくつもの岩が固まったような感じの岩場で360度の素晴らしい眺望が得られます。南ピークには麓の松ヶ丘団地からの直登ルートが登って来ています。
 
○八畳岩南ピーク12:23〜政畝団地登山口13:10
 展望を楽しんだ後は大庭山に向かいます。中ピーク、北ピークと引き返して大庭山と八畳岩の分岐点まで戻りました。「←大庭神社、大庭山・神山峠→」の導標から自然歩道を0.8km先の大庭山に向かいます。すぐの階段を上り八畳岩北ピークの東側をトラバースする道を進みます。焼山政畝団地1.2kmの導標を過ぎた辺りから下り階段が始まり途中ではロープも見られました。「←八畳岩0.8km・大庭山0.5km→」の導標が見られるようになると視界はありませんが広く穏やかな道となります。常緑樹に囲まれ木漏れ日の明るい道は落ち葉も見当たらない快適な遊歩道でした。軽く登り返すと大庭山に到着です。分岐から23分ほどでした。
 雑木林で囲まれた大庭山の山頂は三等三角点が置かれ傍らに「大庭山」の導標が立っています。ただ見落とすことはないまでも遊歩道上の一通過点の感じで山頂の雰囲気には欠けます。なお導標には神山峠バス停まで2.5kmとされていました。山頂から下ると2分で「←政畝団地0.4km 大庭山0.1km・八畳岩0.9km→」の導標、ついで「←八畳岩0.9km・大庭山神社→」の導標があり政畝団地登山口への下山路が右に下っています。
 そのまま直進すると展望の岩があるので寄り道します。よく手入れされテーブルベンチの置かれた広場で、ここにも「大庭山(八畳岩)(焼山八景山)317.8m」のプレートが掛かっていました。広場先端の平らな岩を積み上げたような展望岩の一段下がったところに大庭神社の小さな祠が祀られていました。ここからも八畳岩と同様の展望が開け絵下山から熊野城山そして焼山団地や熊野団地の家並みが広がっていました。
 大庭神社からは整備されていますが急な階段道を下ります。途中、「中国自然歩道・灰ケ峰ルート(16.4km)」の案内板を見て10分ほど下ると政畝団地登山口に下山しました。
 登山口には「中国自然歩道烏帽子岩山・灰ケ峰ルート案内図」が設置され隣には政畝東公園があります。
 最寄りの政畝団地入口バス停で乗車する予定が、団地の中を20分近く彷徨してやっとJR呉駅行きの「兎の口バス停」を見つけることができました。                      広島里山紀行記



 


  

   

     
   9:18 神山峠バス停で下車   バス停から約100mほど呉方向に引き返します

   

   
  9:25 登山口はヘヤピンカーブのカーブミラーの所   9:26 登山口から早速急な登りに

   

   
  灰ケ峰が顔を覗かせました   この山域にはカゴノキが多く見られました 

      





   
     9:44 尾根道に出ました    9:48 大迫山は送電鉄塔が占拠しています

     





     
     四等三角点は片隅に    広い穏やかな尾根道は落ち葉に覆われて

   

   
   ヤマザクラやコナラなどの大木が点在しています    9:57 「二河プール」への下山路が分岐です 

   

   
   10:20 山頂の手前に初めて案内プレートが   10:20 市原山に到着です

   
  縦走路中の最高点です。 木立に囲まれて展望はありません    小径木主体に変わった縦走路を

      





   
     補助ロープが欲しい急坂を降ります    道が穏やかになるとプレートが掛かっていました 

   

   
  常緑樹林主体へと変わった縦走路を   10:48 大岩の重なる断崖の八畳岩が望めました





   

       
  10:50 鞍部で中国自然歩道が合流しました      合流点からは遊歩道を 

   

   
  10:58 大庭山と八畳岩の分岐に着きました   先ず八畳岩へ向かいます 


  

   

   
  10:59 木柱の右が北ピーク、左は中、南ピークへ    11:01 北ピークに到着です

      
      熊野町や焼山の団地、天応烏帽子岩山、絵下山、安芸アルプスの一部が望めます 

   

   
  11:52 中、南ピークに向けて下山です   木柱の脇から先ず中ピークへ 





   

      
  11:55 中ピークに着きました       南ピークへの登り

    
   中ピークは岩のある平坦地で背後は樹木に遮られますが呉市街地、鉢巻山、南ピークなどと展望が広がります  

   
 
  12:00 南ピークに到着  


          
 
 
    
 
    南ピークは岩が固まったような感じの岩場で中ピークに優る360度の素晴らしい眺望が得られます





   

      
  12:23 南ピークを下山します      中ピークへの登り

   

   
  中ピークから南ピークを振り返り   12:26 北ピークへの分岐を下山します






   

     
   
   12:26 大庭山、八畳岩の分岐を大庭山へ     北ピークの東側をトラバースする道を登り






     

     
   
   ロープもありました      常緑樹に囲まれ木漏れ日の明るい道を 


  

   
 
  12:49 大庭山に到着しました  

         
    三等三角点の大庭山は遊歩道上の一通過点の感じで山頂の雰囲気には欠けます  

   

   
  政畝団地登山口への下山路を見送り直進し   12:53 大庭山神社の展望岩に   

  

   
  展望岩から焼山団地を俯瞰   展望岩の麓にこぢんまりした祠が 

       
  八畳岩と同様の展望が開けます。 絵下山から熊野城山そして焼山団地や熊野団地の家並みが広がっていました       

   

   
  13:00 政畝団地登山口に向けて下山です    整備されていますが急な階段道を

   

   
  13:10 政畝団地登山口に下山しました   登山口は政畝団地、政畝一丁目の最深部です 

   

   
  13:33 兎の口バス停から乗車しJR呉駅へ  
   
   

 

     
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