山    名   岩国山 源氏山(水晶山) 
標  高 277.6m  165.1m
場  所 岩国市 
登  頂 2021.12.1 
アクセス ○JR五日市駅→JR岩国駅→室の木バス停 
○裁判所前バス停→JR岩国駅→JR五日市駅 
コース ○源氏山登山口→源氏山
○源氏山→大谷峠→桜ケ峠→岩国山
○岩国山→亀石分岐→登山口 
メンバー 美11名 
過去記録 H31.1.23 H26.3.27 H24.4.9 

 

                                                          【概 要】
 岩国山、源氏山(水晶山)は平家山と共に岩国市の錦見から室の木地区の北側に連なる低山里山です。源氏山と平家山は地形図には山名の記載がありません。
 岩国山(277.6m)は三等三角点、源氏山(165.1m)は四等三角点が置かれています。
岩国山は山頂からの展望は良くありませんが、少し下った鉄塔展望地からは岩国市街地や穏やかな瀬戸内の海に浮かぶ島々の眺望を楽しめます。
 源氏山はまさ土の広い山頂部を持ち経小屋山、宮島弥山、能美島などの島々や市街地が望めます。低山ですが両山共に交通の便が良く、道案内も整備されているため市民に愛されているようです。
  今回は室の木側から源氏山を経て岩国山に登り錦見側に下山するコースでしたが、特に危険な個所はありませんでした。

○登山口10:05〜源氏山10:17
 JR岩国駅から錦帯橋・新岩国駅方面行きバスに乗車し室の木バス停で下車しました。バス停から麻里布中学校を見送って30分ほどで平家山登山口に着きました。前日の雨で道の泥濘個所が予想されるため予定を変更して直接源氏山に向かいました。
 左上に観音堂をみて小橋を渡り砂防堤の脇を通り、大谷峠と室の木町を結ぶ山道を進むと15分ほどで源氏山登山口です。すぐ手前には平家山からの道が下ってきています。
 登山口には「源氏山(水晶山)→」の案内がありました。視界の無い道を登るとほどなく滑りやすい道となり上空が開けると最初の鉄塔、続いて二番目の鉄塔です。鉄塔の右、左のどちらを巻いても良いのですが左から登りました。大岩の脇を抜ける源氏山です。

○源氏山10:27〜桜ヶ峠10:56                 
 源氏山の頂稜は風化花崗岩のまさ土を敷き詰めたような平坦地で低松と灌木が散在し、四等三角点の傍に「源氏山165メートル」の木柱が立っています。西方向は鉄塔と雑木に阻まれるものの北方向には経小屋山、宮島弥山が顔を覗かせ、東方向には大黒神島、能美島、南方向には甲島、岩国市街地と素晴らしい眺望です。
 下山は北方向、大谷峠に向かいます。山頂からすぐの右手に展望の高台があるので寄り道しました。ゴルフ練習場の先に大竹から宮島方面の展望が広がり、目の前には先ほどの山頂が見えています。滑りやすい露岩帯を過ぎ左手に採石場跡らしき絶壁を見て下ります。
 下った小さな峠にはプレートが架かり「←瀬田・↑和木・ 源氏山(水晶山)→」とあります。左の瀬田方向に下り竹林帯を抜けると源氏山から10分ほどで大谷峠です。
 大谷峠には来た方向に「←源氏山(水晶山)」のプレートがあり、左には室の木町への道が、右に大谷集会所への道が下っています。直進の高台には地蔵尊の祠があり桜ヶ峠(岩国山への登山口)への道が上っています。桜ヶ峠は大谷集会所経由でも行けますが今回は直進の祠に登りました。
 祠の先に「←百足岩、平家山コース・桜ヶ峠↑」のプレートが架かっています。直進して急な道を登って行きます。さほど荒れていない明確な道を進むとほどなく道は緩んでいきました。峠から10分ほどで「←百足岩」のプレートがあり左に道が分岐しました。
 分岐からも穏やかな道が続き岩国空港方面を眺めることもできました。数分で桜ヶ峠へ向けての急降下が始まりました。補助ロープが現れると桜ヶ峠へ降りました。大谷峠から20分ほどでした。この登山口には「桜ケ峠→平家山・源氏山→」の案内プレートと「百足岩(平家山)→」のテープが見られました。
 桜ヶ峠は舗装の林道大谷線が通じ大谷集会所経由のルートが合流しています。虚空蔵菩薩堂と二体の地蔵尊がひっそりと置かれ、傍らの説明板「桜ケ峠の由来」には地名は平家の落人が詠んだ故事に由来するとありました。

○桜ヶ峠10:58〜岩国山11:42
 林道を横切った向かい側が岩国山の登山口で「←岩国山・桜ヶ峠コース」のプレートが架かっています。
 登山口からすぐ分岐ですがそのまま直進して登ります。登ると南側が広く開けた送電鉄塔で市街地中心部から梅ヶ丘団地、大応山などの眺望が得られました。鉄塔からは視界は閉ざされますが落ち葉を敷き詰めた穏やかな道を登ります。
 主尾根の縦走路を10分足らずで次の13番鉄塔ですが展望は期待できません。「桜が峠・鉄塔の足の間を抜ける」の案内があり左に少し進路を転じます。この先も広くて穏やかな道です。15分足らずで3番目の鉄塔ですがここも展望は期待できません。鉄塔の先は分岐で「←岩国山・桜が峠→」と「←岩国山」の案内があり左手に進みます。なお右の道は北方向の関ヶ浜コースで「和木町方面(大谷・関ヶ浜)→」の案内があります。
 鉄塔から4分でメインコースから右に分岐する道があり「岩国山へのショートカット」のプレートが架かっています。ショートカットルートを選択しましたが深い落ち葉に覆われた急登でした。4分で再びメインコースと合流すると山頂に到着しました。

○岩国山11:46〜11:50展望鉄塔12:32〜岩谷観音分岐12:49
 岩国山は三等三角点が置かれています。樹木に囲まれて展望は期待できませんが、わずかに開けている西側に岩国城を見ることができました。
 展望の無い山頂を後にして展望の鉄塔に向かいます。東側に2分ほど下ると四差路分岐です。左(北)からメインコースが合流し「←和木町方面(大谷・桜が峠・関が浜)」の案内があります。右(南)は岩国工業高校方面で「←岩工・錦見」や「↑林道(室の木)・岩国工業高→」のプレートがあります。また林道方向には「↑絶景ポイント 展望台あり」の案内です。
 四差路分岐から1分で鉄塔展望地に出ました。鉄塔の東側には「一の滝寺」のプレートがあり林道への道が下っています。鉄塔からは北側に経小屋山、宮島方面や大竹市、和木町、南に岩国市街その先に島々が点在する瀬戸内海が広がります。
 下山は岩谷観音として再度岩国山に向かいます。山頂から落ち葉の主尾根を4分ほど降ると最上位稲荷大神霊の石祠がありました。穏やかな道を進み反射板を左に見て石祠から4分で荒れた竹林が見えてくると岩谷観音への分岐です。

○岩谷観音分岐12:49〜登山口(地蔵祠)13:35
 下山口には「←亀石をへて岩谷観音へ」のプレートが掛かっています。出だしこそ穏やかな道はすぐ急な降りの道となりました。利用者はさほど多くないのか荒れていませんが落ち葉に覆われて滑りやすい道です。水平道に変わりシダの茂る道を西方向に進むと、下山口から10分ほどの地点で左下の鉄塔へ下る個所がありました。ここは要注意個所でそのまま水平道を直進します。
 要注意個所から2分でまさ土を敷き詰めたような開けた場所に出ました。左手に大岩が横たわっていますがこれが亀石でしょうか。錦川の先に姉が山から大応山へと続く山並みが望めます。大岩の脇を下って振り返ると大岩の前に亀石(かめいわ)の説明板がみえました。下るとまた開けた砂礫地で先ほど同様な景観が広がって銭坪山や周防大島なども一望できます。この先は落ち葉の積もった広い斜面だけに慎重な進路確認が必要となります。広い岩盤むき出しの斜面を横切ると、ほどなく前方に街並みが広がり眼下に墓所のような場所が見えてきました。
 まさ土の道を降ると階段があり石仏の並ぶ墓所(納骨堂?)の脇に出ました。この先は舗装路を道なりに進み亀石から20分ほどで岩谷観音の裏に出ました。急な階段を降ると岩谷観音前の広場ですが、ここまでに登山口の案内は見当たりませんでした。谷川沿いの道を下ると岩国工業高校前に出ました。
 高校前には3体の地蔵尊が置かれていて、今回の岩谷観音を経て山頂に向かうコースと岩谷観音東参堂の前から谷を詰めて山頂に向かうコースの分岐点になります。地蔵尊から7分で国号2号線に出て裁判所前バス停です。
                                         広島里山紀行記


 

    


  

   

   
  9:19 室の木バス停で下車しました    9:49 平家山登山口を見送ります

  

   
  10:05 源氏山登山口から山頂へ    最初の鉄塔を通過し 

      





   
   二番目の鉄塔は左、右どちらを巻いても可    10:17 源氏山に到着です 


  

      





   
     三角点の脇に山名の標柱がありました      まさ土を敷き詰めた広い山頂部です 

  
 
  北には経小屋山、宮島弥山、東には大黒神島、能美島、南には岩国市街地と素晴らしい眺望です 





   

      
  10:27 源氏山から 岩国山を目指して下山です      滑りやすい露岩帯を 

   

   
  10:33 分岐の峠は瀬田方向へ下ります    10:36 大谷峠は直進し桜ケ峠へ 

   

   
  10:37 大谷峠を直登し石仏の脇から桜ケ峠へ   穏やかな道が続きます 

   

   
  10:48 百足岩への道が左に分岐しています    ほどなく急な下りが始まりました

   

   
  10:56 桜ケ峠に着きました    峠には虚空蔵菩薩堂と地蔵尊がひっそりと 

   

   
  10:58 桜ケ峠から岩国山へ    11:03-11:09 鉄塔展望地に出ました 

   
 
   鉄塔からは市街地中心部や梅ヶ丘団地、大応山などの眺望が得られました

      





   
     鉄塔からしばらく急登です    主尾根の縦走路を   

   

   
  11:20 二番目の鉄塔を潜ります   落ち葉を敷き詰めた穏やかな道が 

   

   
  11:34 三番目の鉄塔を通過します    11:36 分岐は左です。右は関ヶ浜コース 





   

      
  11:38 ショートカット案内で近道に入りました       深い落ち葉に覆われた急登を 

   
 
  11:42 山頂直下で左からメインルートが合流   


 

   

   
   11:42-11:46 岩国山に到着です   西側に岩国城を望めました
           
           
  
   

         
        11:49 四差路分岐。 左(北)からメインルートが合流、右(南)は岩国工業高校方面です

 
 
 11:50-12:32 鉄塔展望地。 北側に経小屋山、宮島や大竹市、和木町、南に岩国市街その先に瀬戸内海が広がります 

   

   
    12:39 岩国山から下山です    最上位稲荷大神霊の石祠が 

   

   
  12:49 亀石、岩谷観音へ向かいます    落ち葉に覆われて滑りやすい急な道です 

   

   
  要注意、左は鉄塔への管理道です   まさ土の開けた場所に出ました 

       
 
       13:05 亀岩? 錦川の先に姉が山から大応山へと続く山並みが望めます  

   

   
  13:07 右上方に亀石(かめいわ)が     

     
  
     13:07 亀石の下には同様な景観が広がっていました  

   

   
  広い斜面を慎重に進路確認しながら下ります    岩盤むき出しの斜面も 

   

   
  13:22 墓地(納骨堂?)の上に出ました    13:28 岩谷観音の階段を下り 

   

   
  13:35 岩国工業高校前の分岐を右折します      13:42 裁判所前バス停に着きました 
   
   
   

 
 
         
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