山 名 | 宗箇山 高峠山 |
標 高 | 356m 237.4m |
場 所 | 広島市西区三滝町・安佐南区山本町 |
登 頂 | 2022.11.24 |
アクセス | JR西広島駅→JR三滝駅 |
コース | ○観音堂9:21→双子岩9:49-9:51→宗箇山10:10 ○宗箇山10:24→Aコース合流10:47→高峠山11:10 ○高峠山12:37→三滝少年自然の家13:00-13:08 |
メンバー | 美・山の会 8名 |
過去記録 | ’21.2.24 ’20.2.26 '18.6.27 |
宗箇山(356m)は広島市西区三滝町と安佐南区山本町の境界に位置し、山名は茶道宗箇流の開祖、上田宗箇が借景として山頂に植えた宗箇松に由来すると云われています。また古刹三滝寺の裏山であることから三滝山とも呼ばれるようで、山頂の導標には「宗箇山」(三滝山)と書かれています。西区役所の「三滝山(宗箇山)ガイドブック」によれば、その他にも新庄山、植松山などの呼称もあるようです。
山頂は南が開かれて広島市街や沿岸部の山並みそして瀬戸内海の島々を望めます。
高峠山(237.4m)は西区に属し宗箇山山塊の南端に位置し三等三角点が置かれています。山頂は展望がありませんが、直下の露岩は太田川放水路の先に市街地と瀬戸内の多島美が一望できる展望地です。
宗箇山の登山コースは
@三滝A・BコースA長束コースB山本コースC大迫団地コースD鍬投峠コースE三滝少年自然の家コースなど複数あり、市街地にも近くJR可部線やバスを利用できるため人気の山です。
今回は三滝Bコースで宗箇山を経て高峠山に登り三滝少年自然の家に下山しましたが、導標などは良く整備されていました。Bコースは岩場や急傾斜面もありますが眺めの良いポイントもあります。
○三滝寺観音堂9:21〜宗箇山10:10
JR三滝駅から西進し誓願寺前で右折して谷川沿いに進み三滝寺駐車場に着きました。
盛りの紅葉に迎えられて上方に多宝塔(県重要文化財)を見ながら石段を登って境内に入りました。すぐ右手に想親観音堂
があり、ここがAコースとBコースの分岐となります。
今回は宗箇山から高峠山に向かうため右のBコースをとりました。観音堂とトイレの間の階段を登ると4分ほどで砂防ダム
が見えてきました。ダムの右手を登ると工事用のコンクリート道が延びてきており15分ほど歩くと峠に着きました。
峠は右(東側)に大原山への丸木階段、左には宗箇山の道が上っています。峠から先は明るい尾根道で4分ほどで右手から長束方面のルートが合流し、やがて木階段の登りになりました。広島湾方面や祇園方面の景観が得られ新しいベンチもありました。峠から7分ほどで双子岩に着きました。
双子岩
は広島湾方向が開けて広島市街や似島、江田島そして宮島などの島々が望めます。
双子岩からは緩急のある道となり、6分ほどで「三滝山縦走コース」と書かれた古い丸いプレートがありました。やがて急登になり岩の間を抜けての道となります。丸プレートから6分で「山頂へ97メートル」の木柱があり、さらに急な木階段を3分で「宗箇山山頂まであと100m 祇園町体協」の案内プレートがありました。急な木階段を4分、前方が明るくなると宗箇山に到着です。
○宗箇山10:24〜高峠山11:10
山頂には三角点はありませんが、丸太ベンチが置かれ「四代目宗箇松」(平成10年植樹)が立っています。「宗箇山(三瀧山)山頂356m」の導標があり、「←大茶臼山・丸山方面」や「←三瀧寺(Aコース)、高峠山(少年の家コース)・山本→」、そして来た方には「三瀧寺(Bコース)」と案内されています。
展望は北側は火山や祇園方面の一部が望める程度ですが、南は広く開かれて広島市街地と似島、江田島や能美島などの島々そして野呂山など呉地方の山並みまで見渡せます。
高峠山に向かい下山します。小径木の中の明るい尾根道を9分ほど下ると大茶臼山、丸山方面へ分岐点
です。
分岐は「←大茶臼山、丸山」の案内があり右手に超急な階段道が下っています。また「西区やまなみハイキングコース」そして三瀧寺山門は5時に閉門されるの注意書き(西区地域起こし推進課)もありました。
マツタケも採れたと云われるのが嘘のようなほど竹林が繁茂した道を7分ほど下ると旧道と新道巻き道との分岐です。メインルート化した右手の新道に下るとすぐ展望が開けて小茶臼山や己斐団地、宮島を見ることができました。4分ほど下ると旧道が合流し「三滝ふれあい樹林1号地域」の看板が立っていました。
穏やかになった尾根道を下ると3分で左からAコース
が合流しました。合流点には「←高峠山(少年の家コース)・三滝山(宗箇山)→」と「三瀧寺(Aコース)→」の導標が立っています。ここにも山門5時閉門の注意書きがありました。
直進して高峠山に向かうと2分で大迫団地方面への道が分岐しています。分岐からすぐ手製ベンチもある鉄塔で、己斐上中学校の先に小茶臼山や己斐団地、能美島、宮島などが望めました。
軽くアップダウンすると2分ほどで二番目の鉄塔です。一旦下って登り返すとAコース合流点から20分あまりで高峠山に到着ました。
○高峠山11:10〜三滝少年自然の家13:00
高峠山は中央部に三等三角点の石柱が置かれ、「高峠山(237.4m)」と「←大迫団地(バス停)・宗箇山→」の導標が立っています。そして「←三滝少年自然の家」の案内があり下山に使う登山路が合流しています。
山頂は樹木に囲まれて展望がありませんが1分ほど下ると露岩の展望地
があります。露岩は目の前に太田川放水路に架かるJR山陽本線、山陽新幹線、JR可部線そして中心部市街地が望め、その先には鉾取山山系、呉婆々宇山、絵下山など近郊の山々と似島、宮島などが浮かぶ瀬戸内の多島美と素晴らしい景観が広がります。
展望地からは大迫団地へのルートが下っていますが、今回は三滝少年自然の家に下山します。
再び高峠山に戻り導標に従って三滝少年自然の家方面に下ります。すぐ急な下りですが落ち葉の積もった道は快適です。3分でゲート
があり休館日には閉まるようです。この先は少年自然の家エリアに入るようで木階段などが整備されています。
ゲートから1分で反射板があり「←高峠山・三滝少年自然の家→」や三滝少年自然の家の園路案内図が掛かっていました。急な階段道を3分下ると東屋です。東屋の手前に「←しゃしゃんぼ岩」のプレートがあり道が分岐していましたがどんな岩でしょうか。
東屋
は市中心部の展望地で展望台と呼ばれる岩があります。東屋から「三滝少年自然の家→」に従って左側の急な階段を下ると「←宗箇山・←高峠山・展望台」、「イノシシ谷→」の案内がありました。「青空広場」とある空き地を過ぎると東屋から5分で「しゃしゃんぼ岩」からのルートが合流しました。さらに1分でトイレの前に出ました。
トイレの前には「宗箇山、三滝山→」、「高峠山→」、「展望台→」、「しゃしゃん坊岩→」の案内がありました。ここが実質の登山口
となるようです。
登山口から常設テントや管理棟を見ながら下り、吊り橋「冒険橋」を過ぎると東屋から16分で管理棟に着きました。
三滝少年自然の家からは三滝の住宅街を下ると10分足らずでJR三滝駅に帰着しました。
広島里山紀行記