山 名 | 大応山 |
標 高 | 405.3m |
場 所 | 岩国市南岩国 |
登 頂 | 2020.4.13 |
アクセス | ○JR五日市駅→JR南岩国駅→梅ヶ丘バス停 ○JR藤生駅→JR五日市駅 |
コース | ○登山口11:04→縦走路合流12:11→山頂12:28 ○山頂13:19→13:32反射板跡展望所13:36→大岩コース下山口13:38→登山口14:43 |
メンバー | 美10名 |
過去記録 | H20,3,29 |
大応山(405.3m)は岩国市街地の西側を南北に走る山並みの中程に位置し、岩国アルプスと愛称される城山から米山に至る長い縦走路上にあります。
山頂は一部が切り開かれて東側が岩国市内方面を一望し、西方面には高照寺山や塔が森などを望めます。また山頂から南下した反射板跡展望所からは山頂よりも広い視野で大竹から南岩国方面を眺めることができます。
今回歩いた登山路は丁寧な案内表示や登山道の整備がなされています。紹介したコースはJR、バスなどの利用が可能で変化に富んだ登山道を快適に歩けました。
○登山口11:04〜縦走路合流12:11
南岩国駅で下車し少し北上した「いわくにバス」の駅前バス停から梅ヶ丘循環線岩国駅行(右回り)に乗車し梅ヶ丘団地の梅ヶ丘バス停で下車しました。
バス停から南下して道なりに10分ほど進んで県道112号に出ました。左折して麻生田トンネルに向かって進みます。4分ほどでトンネル手前に黄色ガードレールのある橋があり右手に道が上っています。とくに案内はありませんが安全柵に「↑大応山」と手書きされ数本の木杖が置かれていました。
左手に谷川を見て進むとすぐ右手に民家がありここで舗装路が途切れます。すぐ先のコンクリート橋を渡ると谷は右下に変わり石ころだらけの歩きにくい林道となりました。
橋から6分で分岐があり直進が「大応山登山道(麻生田コース)→」、左は「大応山周回コース(至大岩コース約30分)↑」と案内されています(分岐Aします。以下同様)。この分岐は直進しました。右下には滑滝の見られる清流で対岸には孟宗竹が繁茂しています。道が狭くなると篠竹も見られます。
分岐から4分で右折しコンクリート橋を渡りました。3分で再び分岐があり左に登る道は「大応山直登コース→」とあり、右の水平道は「大応山→」と書かれた瓦が道脇に置かれています(分岐B)。
水平道を進むと小さな橋を渡って竹とスギの混在林に入りました。石垣や棚田跡、五右衛門風呂など生活の跡が見られました。
分岐から7分で中電巡視路の13番・14番標識があり、ここで左に折り返し支尾根を登ることになます。急登が続きますが明るい登路には盛りのミツバツツジも見られ救われます。
巡視路標識から23分ほどで展望地に出ました。少し霞んでいますが眼下に梅ヶ丘団地そして岩国市街、城山と岩国城、錦帯橋、岩国山、さらに経小屋山、宮島などが広がっています。しばらくはミツバツツジの咲く穏やかな道が続きました。
展望地から7分で14番鉄塔に出ました。展望はさほど無く南方面に少し開けている程度です。巡視路の黒いプラスチック階段を登ると一旦下りとなりました。
鉄塔から10分で分岐です。左に下る道には「←大応山」、直進する道は「↑大応山」・「麻生田(尾根)コース→」とあります(分岐C)。
○縦走路合流12:11〜山頂12:28
分岐の先でヒノキ植林地の山腹につけられた巻き道に入りました。すぐ急登に変わり5分ほどで岩国アルプス縦走路に合流しました(分岐D)。登って来た方向が「麻生田コース→」そして縦走路は「←大応山・城山→」の案内表示があります。
縦走路は次第に斜度を増し合流点から5分足らずでコース初めてのロープがあり「大応山→」のプレートが掛かっていました。木階段を下ると縦走路合流から8分ほどで再び分岐があり二つのルートが合流します(分岐E)。来た方向には「城山→」、左には道端の瓦に「←頂上・麻生田コース下山→」の案内があり分岐Cの道が合流します。さらに左に「直登コース下山口(至麻生田口)↓」があり分岐Bからロープのある急登が合流しています。
この先は山頂直下の急登が始まります。木階段の道を登るとロープの掛かった巻き道となり、続いてジグザグ急登となりました。傾斜がゆるむとヒノキ林の先に大応山の山頂が見えてきました。
○山頂13:19〜展望地13:56
山頂は中央部に「岩国大応山標高405.5米」と記された標柱が立ち数基の手製のベンチが置かれています。三等三角点の標石は半ば埋もれた状態でした。展望は東側に岩国市街地や宮島など瀬戸内海の島々を望め、西側には電波塔の林立する高照寺山や塔が森などが確認できました。
下山は海土路の大岩大師がある大岩コースとして「←大岩コース・桜峠」の案内に従い南方向に下ります。急降下して登り返した縦走路は荒れもなく脚に優しい落ち葉の穏やかな道が続きます。
10分で大岩コースの分岐です(分岐1とします。以下同様)。分岐には「←反射板跡展望所約5分・桜峠約1時間」、「大応山大岩コース」、「大応山頂上約10分」などの案内が見られます。
下山の前に展望所に寄るためさらに南進しました。3分ほどで反射板跡展望所に出ました。丸太ベンチの置かれた展望所は山頂より広い視野で大竹から南岩国方面を眺めることができました。背後には高照寺山や塔が森を確認できたものの地理不案内でその他は同定できません。「←マンガン鉱山跡・桜峠」の案内があり縦走路はさらに南進していますが大岩コース分岐へ引き返します。
2分で大岩コースの下山口(分岐1)に戻りました。この先は急な下りですが要所には丁寧な造りの階段などもあり良く整備されています。6分ほど下って道が緩むと休憩ベンチもありました。ベンチからも急な下り道でロープも現れましたが何の不安もありません。
○展望地13:59〜登山口14:19
下山口から20分足らず、ジグザグ道を下ると展望地がありました。より近い位置から市街地や岩国空港などを眺めることができます。ミツバツツジの花道が続きますが「白いミツバツツジ」のプレートもあり白い花が咲いていました。
展望地から10分で大岩大師の巨岩が見えてきました。鉄ハシゴが掛かっているので登ってみると結構広く平坦でした。巨岩の脇を回り込んだ岩屋には南第四十番霊場の札があり、大師さまが祀られていました。
この先は道もすっかり緩み竹林を抜け短いコンクリート橋を渡ると大岩大師から10分足らずで分岐に下山しました(分岐2)。
分岐は山頂方向に「↑大岩(大岩大師)大応山登山道」の案内、そして直進方向が「松宮ぶどう園・平田バイパス→」となっています。左の水平道が「大応山周回コース(至麻生田コース約30分)↑」で今回はこちらを選択しました。
3分で分岐があり「←大応山周回コース」の案内がありました(分岐3)。このルートが往路の分岐Aに連絡します。分岐を見送って進むとガードレールのある舗装路となり10分足らずで「宮りケ谷跨道橋」の銘板がある県道112号の架橋に出ました。架橋から10分足らずで舗装路に出ると「↑大岩(大岩大師)」の案内板がありました。最深部の民家の住居表示は海土路町1となっていました。
南岩国バイパスに出て40分余りでJR藤生駅に到着しました。ただ距離的にはJR南岩国駅の方が近いようです。
広島里山紀行記