山 名 | 坂山 |
標 高 | 499.8m |
場 所 | 広島市安芸区瀬野町・阿戸町 |
登 頂 | 2023.4.11 |
アクセス | ○JR西広島駅9:06→JR中野東9:35 ○JR瀬野駅→JR西広島駅 |
コース | ○JR中野東駅9:46→平原登山口10:18→11:19舛越峠11:22→山頂12:05 ○山頂13:08→13:44舛越峠13:49→林道13:57→舛越登山口14:36 |
メンバー | 美・山の会 8名 |
過去記録 | 2020.4.7 H25.9.26 H21.10.28 |
坂山は(499.8m)広島市安芸区瀬野町と阿戸町の境界に位置し三等三角点が置かれています。地形図上は無名山で安芸アルプスと俗称される金ケ燈籠山から坂山までにかけて連なる縦走路の北端になります。
山頂からの展望は素晴らしく南から西側には日浦山、蓮華寺山、高城山、北側には呉娑々宇山、長者山、白木山、東側には水ケ丸山や小田山などとほぼ360°の眺望が得られます。
登山コースは以下の3つが一般的です。
@山陽本線のJR中野東駅で下車し平原登山口から登って舛越峠を経て山頂に至るコース
A山陽本線JR瀬野駅から神原登山口を経て山頂に至るコース
B阿戸町側の舛越林道を登り舛越峠を経て山頂に至るコース
今回は平原登山口から舛越峠を経て坂山に登った後、改めて舛越峠へ引き返して阿戸町舛越登山口へ下山するコースをとりました。平原登山口側は導標類が整備されていますが、阿戸町側は登山口案内を含めて導標は見当たりませんでした。
○JR中野東駅9:46〜平原登山口10:18
JR中野東駅の南口には「あきく魅力の山歩道」の案内板があり、坂山の平原登山口や鉾取山の盛岡登山口までの分かりやすい道順が示されています。
駅南口から中野東小学校前を通り瀬野川に架かる平原橋を渡って国道2号線に出ました。国道を越えショートカットのためコンビニ横の道を上りました。住宅地の中を進み「希望ヶ丘団地入口」の案内を過ぎると駅から13分で「←坂山・鉾取山 登山道」の案内がありました。この案内から3分ほどで平原第一公園に到着しました。
公園から左手に進むとすぐ先に「鉾取山・坂山登山口」の案内がありました。右手に祠をみて用水路沿いに進み公園から2分ほどで東広島バイパスの高架を潜ります。
高架下には「←鉾取山・坂山登山口」の案内と中野と阿戸を結ぶ古い生活道であったことを示す「左ハあと道」の石柱があります。高架を潜り長い階段を登ると3月に全通したばかりの東広島バイパスです。バイパス沿いに歩くとすぐ下り階段で、ここにも古びた「鉾取山・坂山登山」のプレートがありました。
降りた所に「←平原登山口(舛越峠へ)」の案内があり山道が延びています。平原第一公園からは8分ほどでした。
○平原登山口10:18〜舛越峠11:19
登山口からは緩やかに登る山道となりますが大小の石屑が落ち葉に覆われた悪路です。10分もすると右下に谷を見下ろしての植林帯となり、それを抜けジグザグに登ると明るく開けたV字谷の草地に出ました。振り返ると蓮華寺山から高城山に連なる稜線が見えています。登山口から20分余りで判読し難い「椿のトンネル」のプレートの掛かるツバキの下を潜ります。ツバキの木はこの先にも見られました。
椿のトンネルから5分ほどで「←平原登山口」の案内プレートがあります。左手は鉄塔管理道なので簡単なテープで進入止めされていました。
案内プレートから直進し大小の石屑が散在する道を登ると2分ほどで沢に出ました。沢の水量そのものは少ないのですが補助ロープも架けられており慎重に渡ります。
沢を渡っても補助ロープに助けられます。5分も登ると植林帯に入り「←坂山・鉾取山登山道」の案内がありました。案内から10分ほど穏やかに登ると前方が明るくなり舛越峠に出ました。
○舛越峠11:22〜山頂12:05
舛越峠は坂山と鉾取山を結ぶ尾根で「←安芸アルプス縦走路→」のプレートと「←鉾取山山頂へ1.4km・瀬野小学校へ4.3km→」の導標が立っていました。また登って来た方向に「平原登山口(JR中野東駅方面)→」や「中野平原橋へ2.4km→」のプレートがあります。
坂山を目指し瀬野小学校方向へ北上するとすぐ「←鉾取山山頂へ・瀬野川小学校方面へ→」、「阿戸舛越橋へ2.7km→」の導標があり、右に今回の下山ルートである阿戸町への道が分岐しています。
分岐から再び登りとなりました。植林帯を抜けると常緑樹と落葉樹の混在林の中、明るくて穏やかな道が続きます。分岐から10分足らずで一転して541mピークへ向けての急登となり補助ロープが現れました。ロープに助けられての長い登り道が終わると再び穏やかな尾根道になり、10分余りで541mピークに到着しました。
541mピークは展望も無く特に特徴もありませんが、道脇に小さなケルンと「←安芸アルプス縦走路→」の案内プレートが立っています。
541mピークからは坂山を目指しますが、途中平坦部があるものの鞍部に向けての急な降りが続きます。鞍部から登り返し上空が開けるとピークから15分ほどで山頂に到着しました。
○山頂13:08〜舛越登山口14:36
山頂には三等三角点の標石と「坂山 標高四九九・八」と記された木柱そしてベンチが置かれています。山頂は広島安芸アルプス縦走路の中でも第一級の眺望が得られます。
一部木立が邪魔するものの南から西は広島市街地そして蓮華寺山、高城山、北に八世似山、長者山、白木山など、東には曽場ケ城、水ケ丸山、小田山さらに野呂山などが広がります。
山頂からは北側に神原登山口へ向けての下山路が下っていますが、今回は阿戸町へ下山するため往路を引き返します。
山頂から541mピークを越え35分余りで舛越峠の下山口に戻りました。「阿戸舛越橋へ2.7km→」の導標に従って左手に降ります。
下山口から急な降り道となりましたが、思いの外に良い道でほどなく穏やかな道に変わりました。降ると明るく開けてきて8分ほどで舛越林道の終点に出ました。
林道終点は伐採木の積み出し場になっていました。林道終点で山道は終わって舗装路歩きとなります。途中の景観を楽しみながら30分余り降ると、石鳥居に「舛越神社」の扁額が掛かる舛越神社の前に出ました。
登山ルートとしては今一つ面白みに欠けるためでしょうか、途中、登山コースや登山口などの案内は見当たりませんでした。舛越登山口になる舛越集落の舛越橋を渡り、左折して県道174号を8分ほど歩くと芸陽バス上田前バス停に着きました。12分ほどの乗車でJR瀬野駅に到着です。
広島里山紀行記