道後山・岩樋山 

 
 山  名  道後山・岩樋山
 標  高  1268.9m   1271m
 場  所  庄原市西城町
 登  頂  H22.10.23
 アクセス  中国道庄原IC→国道183号線→西城町三坂→道後山クロカンパーク交差点右折→道後山スキー場
 コース  登山口(月見ヶ丘駐車場)→東屋→岩樋山・道後山分岐(岩樋山0.7km道後山1.7km)→岩樋山
 ○岩樋山→鞍部分岐(岩樋山0.4km道後山1.0km)→大池分岐(道後山0.8km大池経由1.2km)→道後山
 ○道後山→持丸登山口分岐(持丸登山口1.7km道後山0.2km)→大池→鞍部分岐合流→東屋→下山
 情  報  ◆駐車場:あり
 ◆ トイレ:あり
 過去記録  平成18年8月14日

 


                                   【概   要 】 
 
         ○ 道後山は比婆・道後・帝釈国定公園の一角です。

          ○ 月見ヶ丘駐車場にある登山口はすでに標高1080mで、自動車道料金上限1000円の影響もあるのか大阪、
           山口など遠距離のナンバープレートがみられます。登山口から岩樋山1.4km、道後山3.0kmとあります。

          ○ 案内板の左を進入するとしばらくはシバ栗の木のトンネルで真っ直ぐで広い道が続いています。やがて石段が
           現れ、まるで木立の中の庭園の雰囲気の中を登ります。左手に道後山では珍しいブナの大きな木を見ると、間
           もなく空が開け東屋です。
            東屋は登山口から20分ほどですが、眼下には駐車場がよく見えています。また中央にピラミダラスな比婆山の
           最高峰の立烏帽子山、その右手になだらかな竜王山、左奥には福田頭、右には御陵など比婆山連山がよく見え
           ます。

          ○ 東屋からすぐで岩樋山と道後山の分岐(岩樋山0.7km道後山1.7km)です。道後山への近道は右の巻道を進み
           ますが、今回は左をとり岩樋山を経由し道後山に向かいます。分岐からは山道らしくなり、ジグザグの道で少々
           息が上がりますが、25分ほど頑張れば急に空が明るくなって広い遊歩道のような道になります。
             左手に視界が開け南西方向に美しい猫山が見えます。岩樋山はかつてはアンテナ塔がありましたが撤去され
           た今は実にすがすがしい山となっています。
            山頂は広いので一個所で全ての山とはいきませんが360度の展望で、ここからの多里大山などは登山意欲を
           そそります。中国山地は地質学的には老年期を経た準平原とされていますが、前方に望む道後山の山容は素人
           目にも納得できます。

          ○ 展望を楽しんだら道後山の向かいますが、遅れた秋もここでは見頃で美しい紅葉が楽しめます。岩樋山からは
           急な道で注意して下りますが、ついそこかしこに咲くリンドウに目が向きます。35分ほどで鞍部分岐ですがここか
           ら道後山へは1km、岩樋山へは0.4kmの行程です。
             岩樋山と道後山の鞍部はかつては両国牧場と呼ばれ放牧場跡とか、県境でもあり登山道脇に続く牧場の石組
           みがよく昔の面影を伝えています。振りかえると岩樋山の山頂付近には露岩が林立しています。

          ○ ササ床の緩斜面になると道後山ですが、山頂にはいかにも風雪に耐えたという感じの標柱が一本立ています。
           一等三角点の山頂は東西に細長く一面ササに覆われ展望は360度です。
             北側に多里大山、その奥に稲積山、さらに大山が裾部分をシルエットに覆われて遠望できました。東には鳥取、
           岡山との県境の三国山から鳶ノ巣山が、南方向遥かには多飯ケ辻山 、猫山、その左にアンテナ群の立つ白滝山
           を、西には岩樋山が大きく立ちはだかりますが比婆山連山方面を望むことができます。

          ○ 下山は大池を経由します。東に下ると三叉路の持丸登山口分岐(登山口まで1.7km)にでますが、左は多里大
           山への道で大池は右です。紅葉の進んだ三国山を左手に見ながら進みますが、しばらくすると低木に視界を遮ら
           れるようになります。
             紅葉を楽しみながら下りると20分足らずで大池に着きますが、この時期大池は湿原状態です。ここから少し登
           り加減となりますが、道の右手にお大師さまの岩屋がありますので寄ってみます。

          ○ 道後山の南側を巻いて大池から20分ほどで主稜線に合流します。ここから数分で両国牧場鞍部の分岐ですが、
           岩樋山を見上げると石組みが登っています。下山は分岐を左に取り岩樋山の南を巻きますが標柱には月見ヶ丘
           まで1.5kmとあります。
             歩きやすい登山道をゆっくり下りますが、道々に一位の木や紅葉の始まったカラマツが見られます。25分かけ
           て東屋、さらに15分で登山口です。この山は麓の樹林帯、中腹の低灌木、山頂付近の草原と高山の雰囲気を味
           わえる得な山です。
                                                              広島里山紀行 記
      


 

   
       
   
       
            駐車場から岩樋山を               進入路は秋も盛り

       

       
        東屋から駐車場を、遠く比婆山連山も           岩樋山直下から端正な山容の猫山を 

       

       
               岩樋山の山頂                岩樋山から道後山を 

       

       
           両国牧場跡の石組み                 道後山山頂

       
       
           ササ原から大池下山口へ             多里大山を、奥に稲積山が  

       

       
              湿原状の大池                大師の岩屋 

            
                            岩樋山直下から鷲ノ巣山、猫山

           
                            中央に道後山、左端に岩樋山山頂

           
                              道後山山頂から岩樋山を

           
                             三国山、古頃山、鷲ノ巣山方向を

           
                                 大池下山路の方向を 
                           画像をクッリクするとパノラマスクロールへ   
   

                            
                                       コース概念図
                  この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
                       及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号)
 
   
 
   
 
   
 
   
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