【概 要】
○ 情報の少ない山である。三倉岳Aコース登山口案内板前の大谷川にかかる青色鉄橋(入山禁止の札あり:9月
末〜12月末)を渡り広い鉄塔管理道を進む。橋からは正面にこれから上る燕山の前峰が見えている。
道は平成17年の水害によると思われる数カ所の陥没箇所がある。古い砂防堰堤を右に見送った先、登山口から
10分ほど進むと鉄塔125号が左に見え、北方向に道があがっている。
○ 鉄塔の右側を登るとすぐシダの茂る尾根急登が始まるが道筋は明瞭である。しばらく進むと左から細道が合流
する(この道は下山時は直進の形になるので要注意)。ここから10分進むと北東方向にまた急登が始まり
(この道は岩の多い急登である)、さらに10分で岩があり初めて三倉岳が見える。小1時間でテーブル状岩が
ある400mピークに至り、前方に山頂の岩峰が望める。ここで岩の右から鉄塔124号コースが合流する
(下山時は124号コースが直進の形になるので要注意)。
○ 鉄塔コース合流から少し降下気味に進み、しばらくは穏やかな尾根歩きとなるが、岩峰前でこのコース唯一の
左側に崩れたザレ場がある。400mピークから15分で岩峰直下
に至り、道が左右に分岐する(左コースは
近道のようであるが、途中までしか確認していない。また山頂までの間に、左コースと右コースとの合流点も確
認できなかったので、直接テラス状岩の所へ出ると思われる。岩登りで難易度がやや高いか)。
○ 右コースを取り、道(東側)を少し降下し、ついで岩の東側を水平に迂回する。岩峰を左に見て北方向に向か
いロープのある細道を超急登し、登ると尾根に上がり北東方向に縦走路が分岐している。ここから左(西方向)
に水平に進んだ後、南側に巻き気味に登ると山頂。岩峰直下の分岐点からは15分。
○ 山頂
にはプレート類は一切無い。山頂は複数の巨岩で構成されているが、最南端は広いテラス状岩で絶壁だが
展望が素晴らしく、眼下に栗谷部落や登ってきた尾根筋が望める。展望は西に三倉岳(ここからは3本槍には見
えない)、北方はるかに雪をかぶる吉和冠山、寂地山、近景には大峰山、勝成山などが望める。また東方向には、
河平連山、経小屋山、笠山、南眼前には栗谷行者山、眼下は広島西ゴルフ場。
○ この山は登山者も少ないらしく、細道は荒れも少なくテープも最小限だが、基本的には北を目指す尾根歩きで
あり迷うことはない。ただ夏場は草が被りルート探しが難しいのでは。本日の登山者0名。
広島里山紀行 記
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