○　山陽自動車道西条ＩＣを下り５９号を東進して３ｋｍくらい走るとＪＲ西高屋駅分れ交差点がある。その３００ｍほど先に信号のない「高屋工業団地」の看板のある交差点を右折してカーブの多い道を約５ｋｍ走ると、道路右手にお好み焼きや「仲よし」がありその先に日南登山口がある。この先の道路の左手の貞重集会所があるので地区の方に駐車をお願いする。

○　登山口から１車線分の舗装路を１００ｍ進むと分岐がある。左手は極楽寺コースの道となり、今回は下山時にここで合流した。分岐を右折し道なりに進むと右手民家の２匹のドーベルマンが吠え立てる。ここを過ぎると道は未舗装となりすぐ右手に表示があり山道に入る。分岐には必ず道標が立っているので迷うようなことはない。

○　すぐ竹林混じりの雑木林の道を登るが、道はよく踏まれ所々で掘り割り状になっている。進んで東側に回りこむ辺りで少し展望が開け、南東に高屋工業団地が梢越しに見える。やがて鳥居の段に至が右手は一寸した広場になっている。ついで石造りの鳥居を潜る。鳥居を過ぎて右に大岩を、そして矢竹の藪を見て進むと三の丸に着く。ここは広場で正面奥には頭崎神社がある。

○　広場の右手は太鼓の段へ、左は未舗装の狭い車道で煙硝の段に到る。直進の枕木階段は二の丸、甲の丸への道。神社右手の太鼓の段は一段高くなり、かなりの広場となっている。辺りには桜、大きなカエデの木がある。残念ながら桜はほとんど名残となっていたが地区の花見会が開かれていた。

○　太鼓の段からの展望は良く南側半分の展望が得られ、眼下に日南登山口、白木、西条が見えるが今日はやや霞が強い。東には竹林寺篁山が大きい。他に広島空港、西には龍王山、虚空蔵山など見えるらしいが判然としない。

○　神社左方に付いている枕木の階段を登るとすぐ二の丸があり、広場の中央に数個の岩が積み重なっている。その奥へ進むと一段高くなり「甲（つめ）の丸」の表示があり、ここが本丸跡になる。広場の真ん中に三等三角点があるが、太鼓の段に比べ手入れが悪く枯れ草が茂り、周囲は雑木が成長し展望も得られない。

○　二の丸まで戻り、未舗装林道を右折し進むと、展望の良いテーブル状の岩が道際にある。ここを進むと左下に煙硝の段。煙硝の段にある明治神宮裏からの眺めも素晴らしく、太鼓の段と同様の展望が得られる。神社は中央の巨岩を背景に祭られ、昭和４年分祠となっている。広場には大きなカエデと桜が見られここも休憩地として最適である。

○　次は煙硝の段から林道に戻り極楽寺を目指す。右手に西の丸があるはずだが表示を見落とした。ほどなく麓から上がってきている未舗装車道の終点に出るが、ここには１０台くらいの駐車スペースとトイレが併設されている。

○　電源開発�鰍ﾌ送電線を頭上に下っていくと途中からまた上り坂になり、この部分だけ舗装されている。その坂の頂き左には鉄塔が立っており、右手に大将陣と表示があるがそれらしい場所は見あたらない。ここからは車道が下りになるが、数分で「極楽寺」の案内表示が有り左側の山道に下ることになる。またここから城域との表示もある。ここまでの林道は一部を除いては未舗装で、大きくえぐれた個所もある。

○　ほど良く踏まれた雑木林の道は急坂ではあるが、雑木主体で登りの道より明るく気持ちがよい。進むと岩場の「奥の院」の裏手へ出る。今日はご開帳のようで金色の本尊が拝観できた。さらに回り込んで、「薬師堂 ｣へと下る。さらに５分で参道入口に出る（ここに駐車可能）が、右折して民家の間の道を下っていくと日南登山道入口に続く舗装路に出合う。田園風景の中の舗装路をのんびりと下っていくと日南登山口に戻る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　広島里山紀行　記