【山名】 唐松岳 2696 m 【登頂日】 19,9,25−27 【コース】
25日
しなの7号10:00→松本11:59→松本あずさ11号12:35→白馬13:44→白馬駅バス14:20→八方バス停
26日
八方池山荘発6:53→遊歩道・尾根道合流点7:54→息ケルン(第2ケルン)7:57→八方ケルン8:11→
第3ケルン8:15→下樺入口8:50→雪渓9:53→丸山10:35−10:45→ザレ場入口12:15→頂上山荘12:40−13:55→
唐松岳頂上14:30−14:55
27日
山荘発7:05→丸山8:15−8:30→扇の雪渓9:05→八方池10:15−10:50→八方山荘12:15−13:15→下山13:50
八方バス停14:10−14:35→白馬駅着14:40
【概要】
25日
○ 大糸線神城駅では、それまでの天候が嘘のように急変して、五龍側は速い流れの深いガスに包まれ先行き不安。
白馬駅前の観光案内所ではゴンドラは正常との情報でともかく14:20発のバスに乗る。ゴンドラ乗り場は閑散
とし、ゴンドラはガスの中に吸い込まれていく。すぐ視界0の状態。
○ リフト乗り換えでは、リフト乗り場さえガスの中で見えない。ゴアに着替え、指さされた方向へ進む。相変わら
ずガスは深く、ガスの中から飛び出してくるリフトには時折下山者が乗っている。2番目のリフトを降りると、目
の前に山荘が現れホッとする。宿泊手続きを終え、ふと外を見るとガスがどんどん晴れて来ている。まことに山の
天候は変わりやすいと実感する。1Fはごくありふれた食堂と云う雰囲気だし風呂もあるらしい。まだここは観光
地か。2F202号を指定され入室してみると、まさしく山小屋である。通路を挟んで二段ベッドがあり、ワンフ
ロアに5名、計20名収容である。ただ宿泊は少なく計4組7名で、下段の5名スペースを占有できた。窓側に場
所を決めるが、窓外には白馬三山が眼前にある。ザックを置き尾根コース始発点に出かけて暫し三山を眺める。下
方に黒菱平からの道標となる第一ケルンが見える。
26日
○ 5時起床の6時朝食。握り飯弁当(\1,000)を受け取り、7時前出発する。山荘の右手から、尾根コースと遊歩
道が分岐するが歩き易い遊歩道とする。しばらくは蛇紋岩の岩屑の道を進むが、やがて木道となる。右手に展望台
から八方池山荘に至る道が分岐している。好天に恵まれ前方には双耳峰の鹿島槍と五龍岳が見えている。左手に休
憩ベンチを過ごすと木道から地道に変わり、やがてトイレが見えてくる。トイレの前に尾根道コースが登ってきて
おり、ここで合流することになる。
○ すぐ第2ケルンとなり、前方に八方ケルンが見える。八方ケルンから5分程で第3ケルンである。ここから右下
方に八方池が見れ、遊歩道が下りている。ガスもなく絵葉書のような八方池が美しい。眼前の白馬三山を写してい
るだろうから下ってみようかと思ったが、先を考えそのまま進む。池からの道が合流すると、本格的な山道となる。
○ すぐ「下の樺」の林に入る。名の如くダテカンバの林である。続いて「上の樺」を過ぎると扇の雪渓でる。さす
がに面積は狭く、うすら汚れてはいるが、万年雪であろう。道は雪渓を左側の林の中に進むが、悪路である。やが
て突然のように展望が開け尾根に出る。右前方に丸山とケルンが見えている。ナナカマドの林越しに白馬三山、天
狗の頭などが見える。岩屑の道を進むとケルンのある丸山にでる。
○ 丸山は開けた広い平坦地で休憩の適地。雲上に八ヶ岳、富士山などが遠望できる。眼前には天狗の頭を中央にし
て、右に白馬三山、左に不帰ノ嶮と連なっているが、実に圧倒的、正にアルプスと感動させられる。この先からは
一時林に入るものの原則左側が斜面となる山道が30分程連続する。特に後の20分程はザレて落石防止のネット
が張られた個所もあるから注意して歩く必要がある。場所によっては、細いロープが張られているが、安定性が悪
くあてにしない方がよい。最後の鎖を終えて右に回り込むと頂上山荘である。ここの分岐を左に取れば五龍岳へと続
くが、、、
○ 山荘前からは右手に牛首から五龍岳、前方に立山連峰、剱岳から毛勝三山、右にピラミダッラスな唐松岳の優美
な姿が展開する。山荘前は冬を前に改修工事が行われ、重機が動いているのが不思議。鐘の釣られた本館で1時開
始の宿泊手続きを済ませる。部屋は2Fで6畳ほどに布団が隙間なく敷かれている。布団は5枚で枕は10個だか
ら十人は収容可能か。取りあえず奥に2枚分確保しておく。前のベンチで遅い昼食とするが、食が少し進まない。
○ 三々五々山頂を目ざす者、到着する者ありで、こちらも空身で山頂を目ざす。下から見ると直登で危なかそうに
みえたが、特に危険個所もなく安定した道が続いている。と言っても間違えば転落。山頂は意外に広く大きい岩が
点在している。360度の展望が得られる。ここから白馬への道が下り、眼前に不帰ノ嶮の岩峰がそびえる。
○ 相部屋は心配なので6000円追加で個室に変更する。新館1Fにある個室(202号)は6畳で空調機もあり
快適。トイレもきれい。ただ食事が本館まで出向く必要がある。部屋からは、ベンチ前と同じ180度の展望がえ
られる。とても2600mの山小屋とは思えない。食事は6:00と6:30の二交代制。
ただ水は不自由で、飲み水は自動販売機のペットボトルを300円也で購入。歯磨き用は1リットル130円也。
コーヒーは500円。
山荘を俯瞰して
左に鹿島槍、右が五竜岳
しばらく木道を
白馬連峰が見えて
息ケルン
不帰の嶮をバックに
丸山への登路
丸山からの白馬岳山塊
唐松岳を目指して
丸山を望む
落石の危険地帯
山荘に着きました
唐松山頂山荘
立山連峰、剣岳が印象的
端正な山容の唐松岳
山頂です
不帰の嶮から天狗の頭へ
五龍の奥に槍ヶ岳も
白馬も手が届きそうな
毛勝山の落日と雲海
下山口です
要注意だが見るほどには
天狗の頭、圧倒される
丸山の下り
ガス湧く五龍岳
はるかに八方池が見えて
賑わう八方池
不帰の嶮も見納め
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