陀峯山
　　○　ルート１から登りルート２で下山しました。登りは古くからの道らしく狭く場所によってはガードレールもあ
　　　りません。慎重に登ると左からルート２が合流し、続いて深江からの道が合流すると間もなく山頂です。

　　○　デジタル用アンテナのある山頂には陀峰山の碑が建ち広く十分駐車できます。東屋からの展望は良く
　　　周防大島方面から江田島、呉方面に視界が開けます。北方面にはこれから目指す野登呂山の電波塔が
　　　見えています。四国は霞んで見えませんでした。

　　○　広場の入口にテーブル状の岩場で眼前に海を挟んで倉橋島が望める格好の展望所があります。
　　　ただ断崖となっているので要注意。

　　○　下山はルート２を取ります。登りと比べ格段によい道になります。右手に「追の浦渓谷 丈の内展望所」
　　　の案内板がありました。少し歩いた台地状の先は断崖となっており、ここからみる深く切れ落ちる岩の渓谷
　　　の眺めは一寸した奇景です。ここから左手に天狗岩の岩峰が望めますがこれもなかなかの圧巻です。

　　○　追の浦渓谷から数分降ると天狗岩の案内があり進んでみます。イノシシの跡の残るコシダの道の先に
　　　は思いがけず広い岩の大地が現れ、その先に天狗岩の尖塔があります。眼下には砂浜の美しい長浜海
　　　水浴場やかき筏の浮かぶ瀬戸の海が広がっています。

　　○　改めてこの島が花崗岩で形成されていることがよく分かりました。この岩が作り出す景観はもう少し認知
　　　されて良いのでは。

野登路山（宇根山）
　　○　４８７号線から左折して表示に従い林道野登呂線に入りました。舗装された林道は所々落石などがありま
　　　したが概ね良好です。３個所ほどの展望所を見送ると林道の終点です。終点から電波塔への舗装路が続い
　　　ていますが有刺鉄線で閉鎖されています。あえて進むと監視カメラが。終点は駐車場を兼ねているようです。

　　○　すぐ前方の山に向かって入ります。特に案内はありませんが頭上の枝に登山口の標札がぶら下がってい
　　　ます。道はすぐ急になり滑りやすいがすぐ落ち葉の敷かれた背の低い落葉樹と照葉樹、松などの混在する林
　　　で、三角点からの距離数が書かれた赤いリボンが付けられています。

　　○　前方が明るくなると林道終点から１０分で山頂です。山頂には手前に天測点のコンクリート台が建ち、その
　　　先に一等三角点が置かれています（天測点とは天文測量を行うために設けられた基準点で、全国に４８個所
　　　あるそうです）。

　　○　広い山頂からの展望はほとんどありません。ただ南方面に少し間伐されて木立越しに視界が開けています。
　　　島に珍しく小雪がちらついてきたので下山し、林道終点から少し降った展望所でコーヒータイムです。
　　　　　ここからみる古鷹山は本当に翼を広げた鳥のような山容です。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　広島里山紀行　記