吉 松 山
広島里山紀行
データ |
【山 名】 | 吉松山 287.4m |
【登 頂】 | H23.12.18(日) |
【場 所】 | 呉市広町 |
【アクセス】 | 国道31号線→呉市内→休山トンネルを抜け国道185号線→広公園総合体育館 |
【 コース 】 |
船津八幡神社11:48→登山口(赤レンガ塀の墓所)11:52→小ピーク→山頂12:49-13:40→ 265mピーク?14:10→展望地14:19-14:46→bQ6口号鉄塔→bQ7号鉄塔→ 鞍部の四差路15:37→下山口(仁方第一トンネル西 )15:48 |
【情 報】 |
駐車場:総合体育館 トイレ:広公園 |
【参 考】 | JR広駅時刻 http://www.jr-odekake.net/eki/timetable.php?id=0801513 |
【メンバー】 | 同道二人 |
【過去記録】 | H15.3.21 |
山行記 |
【概 要】
○ 呉市広町の吉松山は登山情報が少ない。しかし取り付きが容易な裏山の割に変化に富み展望も優れており、もっと広島の里山歩きとして楽しまれてよい山です。
○ 国道31号線を経由し呉市内から休山トンネルを抜け国道185号線でJR広駅を目指します。広駅の手前の広公園入口信号を左折した広公園総合体育館の駐車場を借用します。目の前には吉松山が迫っています。
○ 呉港高校、広高校の脇を進み正門前で左折し、すぐ先の船津神社の表示を右折すると船津八幡神社の門前です。参拝者用と思われる駐車スペースがあり、その先に格式を感じさせる一対の自然石燈篭と木製大鳥居があり急な石階段が延びています。約200段ほどの階段を登りきると朱塗り本殿前の広場に着きますが、すでに初詣と印された幟が立てられていました。階段左手には工僚神社(元海軍広工廠の殉職を祀る)も。船津八幡神社は由来書によると享保20年建立となっています。
○ 本殿の右手を進むと左から登ってきた一車線ほどの舗装路に出ますが、前方には吉松山が望めます。舗装路を右に進むと右手には段々畑が広がり、左手には墓所がみられます。船津八幡神社から2分ほどで左手に赤レンガ塀の墓所があり細道が登っています。ここが登山口で小さな標識が掛けられていますので登山開始です。
○ 墓所の中の急な道はコンクリート道から石段になりますがそれもすぐ地道に変わります。道は最初から落ち葉で被われ大変滑りやすく不安一杯なスタートです。雑木林の中の道ですがこの時期は落葉で明るい雰囲気で歩けます。登山口から10分ほどで左手が開けて船津八幡神社の屋根の先に広の町並みが展開し駐車した体育館や国際大学が判別できます。正面には休山、瀬戸内海と早速素晴らしい景観が展開します。
○ 道は次第に斜度を増し岩場も現れます。先ほどの展望地から25分でさらに良好な視界が開けて左手には白岳山と螺山(つぶやま)も望めます。西方向には黒瀬川、東広島・呉自動車道なども判別できます。
○ 雑木林の急な道を登ると道が右に振り展望地から7分ほどで小ピークに至ります。しかしここからの展望は木立越しに海側にほんの少し得られる程度です。雑木林の道は岩場も急傾斜になり足場も選ぶようになるとコシダが現れてきます。そして展望地から15分あまりで前方が明るくなり道の傾斜が緩むと山頂も間近です。
○ たどり着いた山頂は砲台跡です。まだ原形を留めている石組み砲台の縁を周った先に三等三角点が置かれています。三芦峠からも道が登ってきていますので下って見るとそこにも砲台跡が見られました。結局4つほど砲台跡が確認できます。写真のように山頂部は広場を形成し平らな岩も点在して休憩には格好です。ただコナラなど樹木に囲まれて展望はあまり良くなく、下山路側の東南方向に少し開け瀬戸内海や安芸灘大橋、蒲刈島などが望める程度です。
○ 下山はそのまま東南方向に縦走し仁方第一トンネル西口を目指します。火の用心の札が下がる雑木林の道は巡視路のためかよく手入れされていますが、落ち葉のせいで大変滑り易くなっています。265mピークの鞍部までは山すその南を巻く穏やかな道が続きます。
○ 山頂から17分ほどで265mピークへの登りとなりますが、ここからは岩場の急登となります。ただ道はしっかりしているので楽しんで登れます。途中20分余りで22号鉄塔への分岐が左に現れましたがもちろんそちらへは進入しません。登り初めて13分ほどで海側と北側に少し視界の得られる少し開けたピークに達しますが、ここが地図上の265mピークなのでしょうか、何の印もありません。北側には野呂山の南側が迫っています。
○ 落ち葉を踏んでの心地よい縦走路は、この時期は木立越しにときおり視界も得られます。2度ばかりアップダウン繰り返すと、265mピーク?から10分足らずで岩場の展望地に着きます。正面手前に広の市街地、その奥に白岳山と螺山、画像には見えませんが右手には灰が峰も望めます。背後には瀬戸内海の蒲刈島や能美、江田島などが180度に展開し素晴らしい景観が楽しめます。
○ 景観を楽しんだ後は下りにかかります。下山道も落ち葉に被われた快適な道です。尾根の左を巻きながらbQ3,24号と鉄塔保守路を見送ります。展望地から10分ほどで岩の点在する道となります。
○ bQ4号保守路を左に見送るあたりから雑木林はヒノキの点在に変わり岩の道は終わって急な下りが始まります。保守路分岐から2分ほどで右手に見落としそうな小さな表示が下がり雑木林の中に踏み跡が延びています。展望岩と書かれていますので少し進入してみましたが、ヤブ化し標高からしてさほどの感動も期待できないので引き返しました。
○ bQ4号保守路から10分ほどで竹林が現れますが、この先でbQ5号保守路が左に分岐します。bQ4号保守路から14分で辺りが開けてbQ6号鉄塔があります。これを過ぎると再び立派な竹林に入りますが思ったほどはイノシシの掘り返しもありませんでした。bQ6号鉄塔から16分でbQ7号鉄塔です。
○ bQ7号鉄塔から5分で鞍部の四差路です。海軍港領域と読める石柱が立ち、また吉松山の小さな表示も下がっていますが、大きな表示板の文字は既に読めません。保守路は直進して急登しますが左の道は仁方、右は広白石へ下ります。ところが前回平成15年には容易に下れた広白石への道は大変荒れていました。何とか下ると途中からコンクリート道になります。出たところは仁方第一トンネル西口の信号の所で、ここを下山口とし今日の山歩きを終えます。地元の方の話では最近は峠の向こうの畑が耕作放棄され道は利用されていないとのことでした。時間の経過を感じます。
○ 下山口からは総合体育館まで歩くかバスを利用することになります。
広島里山紀行 記
アルバム |
船津神社の表示を右折します | 風格を感じさせる船津八幡神社の門前 | |
船津八幡神社 マウスを乗せると | 登山口です。小さな表示があります | |
コンクリート道から石段に変わり | 直ぐ落ち葉の急登になります | |
船津八幡神社の背後に広市街地が | 明るい雰囲気の急坂を | |
最初の小ピークから鞍部へ | 岩場も現れます | |
コシダも見られだし | 前方が明るくなると山頂も目前 | |
広市街の向こうに瀬戸内海と休山、左手に螺山。西方向には黒瀬川、東広島・呉自動車道など | ||
高射砲陣地の砲台跡が現れ右の縁を進みます | ||
吉松山の山頂に到着 | ||
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三角点 | 砲台跡の縁をまわり下山へ | |
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前方に瀬戸内海や安芸灘大橋、蒲刈島などが | 思ったより良い道が | |
歩きやすいが急な下りです | 265mに向けて山裾を巻きます | |
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265mピークへの始まり | ピークへは岩場の登り | |
岩場の急登です | 傾斜が緩くなると マウスを乗せると | |
265mピーク?展望はあまり マウスを乗せると | 岩の散在する道です | |
ここも小ピーク | 大変気持ちの良い道です | |
アップダウンを繰り返して | 歩きやすい道になると | |
最高の展望地に到着です | 展望地からは急な下りになります | |
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展望地と景観 | ||
中央が螺山(つぶらやま)、左が白岳山(背後は下蒲刈島)、右に海に面して休山 パノラマスクロールはこちらへ | ||
小ピークの左を巻いて | 再び岩が点在する道に | |
岩場の尾根道を終えると | 大変滑りやすい急坂に | |
激しい竹の侵食 | 鉄塔26号に出ました | |
見事な竹林を抜けて | 鉄塔27号に出ます | |
竹林を抜けると | 下山口の四差路に出ました。右へ | |
大変荒れています | 仁方第一トンネル西口に下山しました |
コース概念図 |
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像) 及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平23情使、第577号) |
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