【山 名】 | 三石山(みついわやま)・観音山・狐ケ城 |
【標 高】 | 449.2m 428m 441.6m |
【場 所】 | 広島県安芸郡熊野町 呉市押込町 |
【登 頂】 | H24.3.15(木)晴れ |
【アクセス 】 | JR広島駅→JR矢野駅→広電バス(浄水場前下車) |
【行 程】 |
○皇帝コース登山口9:50→姫白神社コース合流10:18→鉄塔10:24→三石山10:32 ○三石山10:46→三石山三角点10:47→観音山11:05 ○観音山11:54→狐ケ城山12:07 ○狐ケ城山12:09→観音山12:30→三石山12:47→大原コース登山口13:21 |
【情 報】 |
駐車場:登山口に可能です トイレ:冒険公園にあります |
【メンバー】 | 美7名 |
【過去情報】 | H23.2.19 |
【概 要】
三石山と観音山からさらに南端の狐ケ城(地図上の441.6mピーク)を結ぶ尾根道は、起伏も少なく比較的短い時間で縦走できる快適なコースです。特に縦走路に点在する巨岩・奇岩と広い眺望が得られる展望地が魅力です。それに荒れていない自然も縦走の楽しさを倍増してくれました。ハシゴやロ−プ、階段も整備され案内表示も多く安心して歩けます。
観音山と三石山の縦走コースはくぬき観音登山口や姫白観音堂登山口の利用が一般的ですが、熊野町のまちづくり協働推進事業による「プロジェクト三石山」事業として三石山遊歩道の整備が進んでいることもあり、熊野町の冒険公園を登下山口に使うハイカーも増えているようです。
○ 浄水場前バス停から熊野高等学校の前を進み町民グランドを目指します。グランドの門手前で右に折れ体育館脇の舗装路を進むとファミリー公園
(冒険公園)があります。ここから登ると駐車可能スペースのある広場に着きます。広場は皇帝ハイツコース、中央コース、大原コースの分岐点になり、コース案内板や地域の歴史を紹介する「三石山と熊野七郷」などが設置されています。
○ 皇帝コース登山口(@)は左手に進み電波塔の柵を過ぎるとすぐです。今朝のにわか雨でぬかるんだ小沢を越えると早速急登が始まります。登山口から12分で前方が開けると「パノラマデッキ東」と書かれテラスが設えられた展望所に出ます。昨年は見られませんでしたが、展望図には熊野東中学校美術部平成23年3月と書かれていますので、熊野町の「プロジェクト三石山」事業で整備されたものでしょう。
○ パノラマデッキを過ぎると大岩の間を縫って登る道になりますが、7分ほど頑張ると前方が明るくなり尾根に乗ります。この地点から山頂まで700mと表示されています。この尾根までがルートで一番汗をかく個所で、後は快適な尾根道となります。尾根を進むと8分ほどで左手から姫白観音堂からの登山道が合流します(A)。
○ 姫白観音堂コース合流点から尾根道を進み6分で鉄塔です。この先は倒木も整理され明るい雰囲気です。新しく設置された木階段を登ると大岩の重なる三石山の山頂です(B)。合流点から14分ほどでした。この手前と岩の前にもそれぞれパノラマデッキが設けられていました。
○ 三石山の大岩の頂部には見方によると三つに見えるコブがありますが、これが三石山の命名の由来になったのでしょうか。大岩からは左手の西方向に本庄水源地が見え、北方向にかけては熊野盆地が広がっています。熊野の町並みの先には西に中倉山、その奥に絵下山、北には金ヶ燈篭山、城山など鉾取山山系、南東から南の方向の遥か遠くには野呂山、灰が峰の山並みが展開しています。
○ 大岩を下って岩を巻くとすぐで三等三角点のある三石山で松の木にプレートが架かっています。残ながら木立に囲まれ展望がありませんので単なる通過点になっています。ここからは観音山まで標高差20mほど下る明るい縦走路です。次々に現れる巨岩にはP2岩、海馬岩、人鳥岩などのプレートが掛けられ発想の豊かさに思わず微笑みます。
○ 三角点から18分ほどで前方が開けると観音山(C)です。観音山の三角点はどこ? 広いテーブル状岩からの展望は三石山大岩と同様の展望で、西の絵下山から北の金ケ燈篭山など鉾取山山系へ視界が広がりますが水源地は石山の山影でほとんど見えません。今日は風の通りがよいので展望を楽しんだ後は、場所を変えて「くぬき観音」の広場へ移動です。
○ 山頂の大岩の右手を下ると「くぬき観音」の広場で、折り重なるような巨岩の間隙に祠があります。祠前のくぬき観音縁起によれば観世音菩薩の奉祀は800年前にさかのぼるとのこと。広場の東側にはくぬき観音登山口への下山路が、西側にはヒノキの幹に古びたプレートが掛けられ押込町バス停30分とあり踏み跡が下っています。祠の前を通って東側の小テラスで昼食タイムですが、眼前には苗代から郷原の方向が望めます。
○ 至福の一時を過ごした後は狐ケ城を目指して南下します。広場の石造りの地蔵祠の脇を進むとすぐで巨岩がそびえ、鉄鎖の延びる頂上部には石鎚大権現の祠が祀られています。巨岩の左を巻いて道は延びていますが、観音山までとは異なり道筋はしっかりしているもののより自然な山道といった感じです。石鎚権現の大岩からすぐに夫婦岩の表示ですが岩が多くてどれやら。夫婦岩表示から7分ほどで三の丸、狐ケ城大岩と書かれた大岩です。大岩からすぐで右手にテラス状の岩があり単独のハイカーの姿がありました。
○ このテラス岩から3分ほどで三角点のある狐ケ城の山頂(D)ですが、山頂は登路からわずかに外れています。狐ケ城のプレートがかけらた山頂は雑木に囲まれて展望はなく、小スペースには四等三角点の石柱が落ち葉に被われた地面からわずかに顔を覗かせていました。このまま南下すれば押込峠に下山しますが、その後は味気ない長い舗装路歩きが待っていますので山頂を確認したあとは来た道を引き返します。
○ 山頂下のテラス岩に寄ってみましたが西方向に押込町の団地や絵下山が望めます。三の丸にちょっと寄り道しますがハシゴが架けられており登れるようでした。鎖がかけられた石鎚権現の大岩にも容易に登れそうですが、バスの時刻を考えると余り楽しむ時間はありません。観音山で集合写真撮影を終えて三石山へ向かいます。
○ 観音山から15分で三岩山でした。ここからの下山路は大原コースをとり冒険公園へ向います(E)。左が「中央、大原・グランド」、右が「皇帝・グランド」の表示にしたがって左に進みますが、早速始まる急な道には真新しい木階段が下っています。この階段は下山するまでほとんど途切れることなく設けられており、そのご苦労のほどが偲ばれました。
○ 山頂分岐から5分ほどで中央コースと大原コースの分岐でここは左折します(F)。山すそを巻き右手に谷を見ながら下りますが登りには使いたくないような急な坂道です。分岐から13分ほど下り小規模な砂防堰堤のような石組みを越えると溝のような道は湿潤してきました。しかしすぐ前方が明るくなり団地の上部に飛び出します。出たところには大原コースの登山口で三石山への案内表示があります(G)。分岐から18分でした。
○ 団地の道に出て左折して進むと電柱に「通り抜け禁止」の表示がありますので、ここで山際に沿う未舗装路に入ります。付近の電柱には川角5丁目22とあります。実はこの個所で「通り抜け禁止」を忠実に守った結果、団地内を彷徨する羽目になりました。下山路には各所に案内表示があり安心でした。ただ下山してからの案内が全くないのは残念です。画竜点睛を欠いた恰好で残念。禁止表示から2分で冒険公園上の案内図のある登山口に戻りました(H)。
広島里山紀行 記
登山口の「三石山遊歩道案内」によれば
・皇帝ハイツコースは延長 約1400メートルで稜線部多くなだらかなコース。
・中央コースは延長
約700メートルで距離は短いものの急傾斜と岩場がある。
・大原コースは延長
約1100メートルで谷あり稜線ありのコース。 とあります。
3コース分岐点。赤が皇帝コース | 3コースの案内図です |
9:47 皇帝コースに向かいます | 9:50 @登山口です |
展望所、パノラマデッキ東です | コース一番の難所? |
尾根に出ました | 10:18 A左から姫観音堂コースが合流 |
歩きやすい尾根道を進んで | 山頂のパノラマスデッキ |
10:32 B三石山に到着しました | 山頂の三つ岩 |
三つ岩の頂きです パノラマスクロールはこちらへ | 本庄水源地と絵下山方面の展望 |
観音山に向かいます | 10:47 三石山の三角点、通過点です |
観音山に向かう縦走 | 奇岩が点在、海馬岩の名票が |
11:54 観音山に到着です | C 大岩、M嬢すご〜い! |
山頂の展望テラス パノラマスクロールはこちらへ |
くぬき観音の岩屋前です。赤が縦走路 | |
くぬき観音東側の展望テラス | 12:30 狐ケ城へ向けて |
石鎚権現の祠を頂く大岩 | |
12:07 D狐ケ城の山頂 | 山頂三角点です |
三角点標柱も埋没しています | 春なお浅い縦走路を引き返します |
山頂直下の展望地、押込の団地の奥に絵下山が | |
三の丸の大岩、城趾?? | 夫婦岩ですが、どの岩か不明です |
石鎚権現の大岩の裾を巻いて | 12:30 観音山に戻りました |
三石山に到着です | 12:47 E山頂の分岐点を左に |
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12:52 F大原コースと中央のコースの分岐 | 急な階段道が続きます |
急坂 | |
前方に住宅団地が見えてきて | 13:21 G大原コースの登山口に下山です |
ここは要注意、標識に惑わされないことです | 13:21 H出発地点に戻りました |
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