山  名  柏木山 
 標  高  518.5m
 場  所  山口県岩国市行並
 登  頂  H25.11.20
 アクセス  JR五日市駅7:41→JR岩国駅8:18−8:33→錦川鉄道南河内駅8:56
 南河内駅14:59→JR岩国駅15:23−15:29→JR五日市駅16:05
 コース  ○杭名登山口9:22→商人休み分岐10:46−10:54→坂土道・弥山道分岐10:59→峠分岐11:16→山頂11:30
 ○山頂12:10→峠分岐12:23→坂土道・弥山道12:41→商人休み12:45→杭名登山口13:56
 メンバー  美11名
 過去記録  H21.2.12

 

                                 【概 要】                               
  柏木山(518.5m)は山口県岩国市行並にある二等三角点の山で、登山口からの標高差は約500mとなります。情報も少なく山口県100名山(中島篤巳編)にも数えられない山ですが、山頂からは東に瀬戸内海を望み、南に高照寺山、南西に蓮華山、西に物見岳など180度の大展望が楽しめます。一般には尾根続きの信仰の山、岩国弥山(435.5m)とセットで縦走されることが多いようです。
 登山コースは杭名コース・荒瀬谷コースそして阿品コース(弥山)がありますが、今回は杭名コースの往復としました


○南河内駅8:56〜登山口9:22
 南河内駅は簡単な雨よけの庇だけがある無人駅でした。駅からガードをくぐり北上し錦川に架かる細利橋(沈下橋)を渡り国道187号に出て右折し進みます。橋から15分で左手に石の大鳥居があり、扁額には弥山社と書かれ右に「弥山道」の石碑がありました。ここが柏木山と岩国弥山の登山口になります。2号線との合流点、錦橋の交差点がすぐ先です。

○登山口9:22〜商人休み分岐10:46
 鳥居をくぐり谷川沿いに杭名の集落を進むと、3分で今は用をなさない砂防堰堤に着きます。登山口の表示はありませんがその先から山道となり、すぐ左にコンクリート道が登りますが無視し直進します。5分で植林右手の中の小さな を見送ります。道は参道らしく整備され一部はコンクリート舗装されていますが苔むした石は良く滑ります。
 地道に変わり薄暗く展望のない植林帯(最初はヒノキ、中位でスギ、上部でヒノキと変化します)の中を5分で丸太橋を渡り右に進路を変えます。この先から山腹を巻く道で終始右手に深い谷を見て進むことになります。ほどなく明るい雑木に変わりホッとするのも束の間、また植林です。堰堤から30分余りで十二丁の石柱が立ち横に清水が湧く水場 がありました。
 小石を撒いたような緩やかに登る道は幅も広く実に快適に歩けました。水場から5分足らずで湿潤して滑りやすい谷を渡ります。しばらくするとシダの道ですがそれもすぐ終わります。
 十二丁の石柱から20分足らずで十四丁?の石柱があり、この石柱から17分で前方が明るくなると三差路に到着しました。左に荒瀬谷からの道が合流し、右に弥山への良い道が登っています。ネット情報では商人(あきんど)休みと呼ばれているようで「右荒瀬谷ヲ経テ、、、、左杭名ヲ経テ、、、」の石柱が立っています。水飲み場からおおよそ40分でした。 

○商人休み分岐10:54〜山頂11:30
 商人休みの分岐からは雑木の中の尾根道に変わり、ようやく山歩きらしい雰囲気になりました。右手が開けてときおり弥山の山頂部も望めます。分岐から5分で「左坂土道、右弥山道」の石柱が立つ坂土道分岐 に到着しました。ここは左に進みこのコース中で一番の美しい黄葉の道を柏木山を目指します。
 始め右が開けていた道もやがて左に視界が開け柏木山が見えます。坂土道分岐から8分で左が急落しロープの架かる崖がありますが慎重に進めば問題はありません。視界のない道を進むと深い掘り割り状の先に変則四差路の峠分岐が現れます。坂土道分岐から17分でした。分岐には左方向に「柏木山登る」右方向に「弥山」と書かれたプレートがあり、左にロープが架かり急斜面の道が登っています。

 (分岐で左の道に登らず直進しすぐ先を左折(西方面)しても柏木山へ到達します。この別ルートの場合は分岐から山腹を巻き10分ほどの崩落地を経て、さらに5分の分岐を左折します。左折後、緩やかに登る道を10分ほど歩いた先の急な岩場(ロープあり)を注意して登ります。気持ちの良い尾根道を5分で小ピークに出て急斜面からの道と合流します)

 急斜面の道をロープのお世話になって取りついた先は、これまた絶句するような超急登の道が待っていました。ここはロープの欲しいところです。登り切るとこれから先は明るいマツの中の細い尾根道です。軽いアップダウンを繰り返し小ピークに達すると、前述の別ルートが右から合流し、軽く下って登り返すと3分で山頂です。
 大きな一本松の立つ柏木山の山頂には二等三角点の置かれ、「山口百名山柏木山」のプレートが架かっていました。山頂部は狭いながらも平坦ですが南側は断崖となっています。山頂からは180度の素晴らしい景観が展開し北側の視界は得られないものの、東には岩国の市街から瀬戸内海、南方向に高照寺山、氷室岳、廿木山河内蓮華山、蓮華山、熊ケ山物見ケ岳など山口県の山並みが連なります。

○山頂12:10〜登山口13:56
 12月中下旬と云う寒さで日差しもありませんでしたが幸い山頂滞在時は風もありませんでした。
 錦川鉄道清流線は列車本数が少ないので余りゆっくりともできず下山です。
 山頂先の別ルート合流点でちょっと寄り道してみましたが、踏み跡も薄く前回と比べると余り利用されていないように見えました。今では直登のルートが本道となっているようです。マツの落ち葉を踏んでの心地よい尾根を進むと10分で急降下が始まり、木々に掴まりながら下ること3分でアッと云う間に峠分岐に着きました。
 後は坂土道分岐、商人休み分岐と淡々と往路をたどります。予定の便を逃すと2時間近く待たねばなりませんので、自然と足運びも速くなりましたが駅では十分余裕がある時間に下山できました。
                                                    広島里山紀行記
 



 
南河内駅〜商人休み分岐  ・・・・・・・・・・・・・・・・・  
  
   

 
  8:56 南河内駅  9:07 細利橋は沈下橋で欄干がありません 
   
  9:22 杭名登山口です。

    
      登山口表示はありませんが弥山道の石柱が 

   

 
  今では珍しい3階建ての前を進んで  9:25 役目を終えた砂防堰堤に着きました  

   

 
  9:35 堰堤奥が事実上の登山口に  9:40 植林の中に小さな祠が 

   

 
  9:45 滑りやすい丸太橋を渡ります  10:08 十二丁の丁石。傍に水場が

   

 
  ときおり植林が途切れホッとします    深いシダも長くは続きません 
   
商人休み分岐〜山頂   
  
  10:46−10:54 商人休みの分岐に到着です  

    
  石柱には「右荒瀬谷ヲ経テ、、、左杭名ヲ経テ、、、」と 

   

 
  商人休み分岐は左(青)から荒瀬谷ルートが合流  尾根道に入ると弥山も遠望できます 
  
  10:59 坂土道分岐

    
       「左坂土道 右弥山道」と読める石柱 

   

 
  坂土分岐は左へ、右は弥山へ  ルートで最も黄葉を楽しめる辺り 


 

 
  左に視界が開けると柏木山が望めます 

   

 
  11:07 左側に少し注意がいる個所です   

   

 
  薄暗い鞍部の先が明るくなって  11:16 変則四差路の峠分岐に到着しました 

   

 
  赤が直登で山頂へ、青は迂回ルート、黒は弥山へ            直登ルートは急な登りです  

   

 
  急登の先はマツ主体の明るい尾根道です 山頂部、先端は崖になって 

   

 
  落ち葉を踏んでの気持ちの良い道を  11:28 峠からの迂回ルート(青)が合流 

   

 
  11:30 山頂に到着しました 

   

 
  一本松が印象的な山頂  山口百名山と書かれていますが 
 

                     
                           二等三角点の山頂は平坦だが少し狭い  


 
  



 
                 
  
 
山頂〜下山   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

 

       
12:10 下山に向けて       直登ルートは下りも大変です 

 

             
12:23 峠分岐から下山へ   
  
  
           
 

 

              
       12:41 坂土道と弥山道の合流点 

 

              
       12:45 商人休み分岐まで下山しました 

 

              
13:56 下山です。あとは南河内駅まで       14:59 カラフルな清流線の列車、内装も素敵です

 
                          

        
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