山  名   湯来冠山 
 標  高  1004.4m
 場  所  広島市佐伯区湯来町
 登  頂  H25.11.5
 アクセス  JR五日市駅南口バス停→湯来ロッジ前→日入谷登山口
 コース  ○湯来ロッジ→登山口9:40→登山口9:46−9:57→祠10:12→尾根10:59−11:09→山頂12:00
 ○山頂12:51→尾根13:35−13:45→祠14:21→下山14:39
 メンバー  美9名


 

                                 【概 要】                               
 湯来冠山(1004.4m)は広島市佐伯区湯来町にある三等三角点の置かれた山で、日入谷登山口からの標高差は約700mとなります。
 市内に存在する1000m級4山(大峯山1050m、西大峯山1009m、湯来冠山1004m、塩石山1000m)の一つで、山頂部は自然味に溢れアプローチにも優れます。深い植林帯と急登そしての展望が多少劣るとされるためか、比較的登山者の少ない山ですがその分、静かで登りがいのある山登りを楽しめます。
 展望に劣ると云われますが山頂は南方向に開け吉和冠山、女鹿平山、もみのき森林公園、十方山などの眺望が得られ十分満足できる山だと思います。
 登山ルートは日入谷と打尾谷の2つがありますが、今回は一般的な日入谷登山口からの往復登山でした。

○日入谷登山口9:40〜尾根合流点10:59
 湯来ロッジから旧国道に入り河内神社、湯来西小学校の前を約1km進むとカーブミラーがあり、日入谷川を渡った所に「湯来冠山」の表示と舗装路が登っています。
  すぐ先に日入谷町内会の「湯来冠山登山道」の案内板があり、多少汚れて読みづらくなった図には「現在地(20分)社(30分)稜線(50分)山頂」と書かれています。そして山頂の北方向に進むと「眺望良」ともありますが? 川沿いの道を6分ほど歩くと大きな貯水タンクのある駐車可能な広場に出ました。
 ここが登山口で貯水タンク向かい側に役目を終えた赤茶けたタンクがあり、傍らの湯来町公衆衛生推進協議会の標語板に「冠山山頂100分」の小さな表示が架かっています。 入口は多少ササが茂っていますがすぐ植林帯に入り下草は無くなりました。7分ほどで沢を渡りますが滑りやすいので要注意です。この先、沢は涸沢を含めて4個所ほど現れます。沢からよく手入れされたしかし薄暗い植林帯を5分ほど進むと楠谷集落跡の苔むした石垣群が現れました。さらに3分、集落の生活路を感じさせるシダが繁茂した道を登るとがあります。祠前は小さな広場となっておりかつての集落の中心であったことを偲ばせます。
 祠から涸沢を渡り植林帯を登っていくと5分ほどで右手奥の木立の間に作業小屋が見えています。薄暗いスギ植林帯の中の道は、この辺りから次第に斜度を増し深い谷に入って行きます。40〜50年生ほどの植林帯の中の道をジグザグに登り高度を稼いで行くと、前方に黄葉した広葉樹と青空が現れ尾根に出ました。祠から47分でした。

○尾根合流点11:09〜山頂12:00
 尾根はちょうど中間地点で一休みするには適地です。足下には二つに割れた案内表示らしきものが落ちていますが定かには読めませんでした。
 右(東方向)は枯れ木で「止め」てありますが、少し先に黄色のプレートが架けられていますので覗いてみました。プレートには「打尾谷ルート70分→」とありますが、道は余り利用されているようには見えませんでした。ここは両ルートの合流点のようです。
 この先は急な尾根登りとなります。クマザサの茂る道は左手がヒノキ植林ですが右手(北)はナラなどの広葉樹林に変わり、ちょうど盛りの黄葉が抜けるような青空に映えて疲れを癒してくれます。ときおり現れるモミジの赤も実に印象的です。右手前方には山頂から伸びる尾根も見えますがまだ遠いようです。尾根を発って40分の小ピークを下ると軽い鞍部の平坦部で一息つけます。
 鞍部を発って7分ほどでロープの架かる急斜面が現れました。これがなければちょっと難儀するところで、3本目のロープを終えると山頂に飛び出しました。ちょうど正午の時報が聞こえており合流点からは50分でした。

○山頂12:51〜下山口14:39
 山頂はさほど広くなく三等三角点が置かれ手製のプレートが架かっていました。この辺りはクマのテリトリーですが、平成12年に登ったときの日本ツキノワグマ研究所のプレートは今回は見あたりませんでした。
 山頂は西方向に一部開かれているものの広葉樹主体の樹木に囲まれています。それでも開放部からはもみのき森林公園山域の奥に吉和冠山、女鹿平山、十方山などと素晴らしい眺望が得られました。ほとんど展望のない登路でしたから爽快さは格別でした。山頂西側直下にあるブナ大木の根元まで下りてみましたが同様の展望でした。
 北側のササ原展望地を目指して進んでみましたが、前回は良かった展望も背丈近いクマササと成長した樹木に阻まれて期待はずれでした。南の塩石山方面も覗いてみましたが明確な道は見あたりませんでした。この先はやぶ山愛好者の領域なのでしょう。
 下山は往路をたどりますが急坂だけに気を抜けません。45分ほどで尾根合流点、35分ほどで祠、さらに20分で登山口に下山しました。
                                                                       広島里山紀行記




 
 登山口〜尾根  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

   

  湯来ロッジ前バス停、山頂は隠れて 9:40 日入谷川を渡り登山口へ 

   

 
  橋のたもとに案内表示が  9:46 貯水タンクのある登山口に到着 

   

 
  9:57 登山口を出発   

   

 
  すぐ植林帯に入って  10:04 最初の沢を渡り 

   

 
  10:09 苔むした集落跡の石積みの間を抜け  10:12 祠に到着 

   

 
  涸沢を渡り  次第に斜度を増す登路 

   

 
  10:59 尾根に到着  尾根は合流点、左に 

   

 
  尾根の右方向は打尾谷ルートが下ります 70分と書かれています   
   
 尾根〜山頂   

   

 
  1109 山頂に向かって延びる尾根道  789mピーク?を右側から巻いて 

   

 
  左は植林帯、右が自然林  クマササ床の道は急傾斜に 

   

 
  11:48 小ピークを越えた軽い鞍部で一息   梢越に打尾谷の集落が見えています
   
  
   
                           色とりどり、天空の紅葉ショー


   


 
  秋色に染まる黄葉の道を   

   

 
   

   

 
  11:55 ロープが現れた山頂直下  12:00 山頂に到着です 
   
 山頂〜登山口   
  
        
                         こじんまりとした山頂と三角点 
 

                 
                          山らしい雰囲気の山頂部


   


 
  北側のササ原の展望地を覗いてみますが  深いクマササと雑木林で展望は不良です 


                
                       西方向、小室井山の奥に吉和冠山などが


       
 
         山頂部のシンボル的なブナ     


             
  

   

 
  12:51 下山です。   

   

 
  13:45 尾根合流点から登山口に向けて  14:21 祠に到着 

   
 
  14:39 下山しました   

 
                

      
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